衛藤 咲夜 2017-11-30 15:04:07 |
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…ごちそうさま、でした
(一人黙々と夢中になって料理を食べ続け、あっという間に完食してしまえば静かに両手を合わせて一度深々と頭を下げて、追加の来客もなく常連さんと会話を弾ませている彼の様子を見れば時間がゆったりと流れているのを感じて、自身は食べ終えた食器をキッチンにて片付けをしており)
有栖川>
…悪いな、話し込んでしまった
(お客様がそろそろ帰るよ、と言ったことにより雑談は終わり店から出ていく常連客に「ありがとうございました、またお待ちしております」と声をかけ。
空になった皿をトレイに乗せキッチンへと戻ると相手が食べ終えた食器を片付けておりつい話し込んでしまったと謝ると自分も食器などを片付け始めて)
気にしないでください、お客さんとのコミュニケーションも大事なお仕事…です
(洗い終えた食器を拭いているところにちょうど彼が戻ってくれば穏やかな笑顔で出迎えて、気にする必要なんてないと首をふるふると横に振り「それよりもマスター、美味しい食事…ありがとうございました」改めて相手の方へと向き直り、両手を揃えて深々お辞儀をしとは夕食のお礼を述べて)
有栖川>
礼なんかいい、お前にはいつも助けてもらっているからな
(美味しい食事をありがとうございますと律儀に礼を述べる相手に食器を洗いながら微笑むといつも店を手伝ってくれているのだからこれくらい構わないといったようにそう返して。
洗い終わった食器を拭きながらふ、と時計を見るともうかなり遅い時間になっていて相手の方を見て「…そろそろ店閉めるか…。お前はそろそろ帰って休め」と店の扉にかけたプレートをCLOSEと書いてある面に裏返しそう声をかけ自分はキッチンで何やらゴソゴソとし始めて)
あ、もうこんな時間…なんですね、それではお言葉に甘えてお先、失礼します…
(言われて時計を見れば既に勤務時間も過ぎて外もすっかり暗くなっており、あまり遅くならないうちに帰ろうと一礼をしてから更衣室へ着替えに向かおうとすれば「マスターはまだお仕事…していくんですか?」何やら彼がまだ作業をしている様子のキッチンを覗き込んでゆるりと首を傾げて問いかけ)
有栖川>
あぁ、お疲れ
(お先失礼します、と一礼されれば何やらゴソゴソしていた手を止め相手をチラリと見るとお疲れと一言声をかけて。
更衣室へと向かおうとしていた相手にまだ仕事をしていくのかと尋ねられれば「あぁ、明日の仕込みをしておくのと…ついでに新メニューも考えたくてな。」とどうせこのカフェの隣の寮に帰るのに1分もかからないので、明日の日替わりメニューであるビーフシチューを仕込んでしまいたい…その仕込みのついでに新メニューでも考えようと思っている、と相手に伝えて。)
そう、ですか…あの、良かったら私にもお手伝い出来ること…ありますか?もちろんお給料をください…なんて言いませんから
(どうやらまだ彼には仕事が残っているらしいということがわかれば、何やら考え込み、それから決心したように一歩前に進み出ては自分にもその手伝いをさせて欲しいと申し出て、自分がやりたくてすることなので報酬もいらないと告げて)
有栖川>
…いや、給料の事は気にしなくていいんだが…
(給料はいらないから良かったら自分にも手伝わせてほしいと言う相手を見て少し驚いたような声を出して、給料の事は別に問題ではないと悩ましげに眉間にシワを寄せて。
チラリと窓を見るともう外は真っ暗で女性である相手をこんな遅くまで店に留まらせるのは良くないのだが…と考えるがここまで言ってくれている相手の好意を無下には出来ないな、と短いため息をつくと「じゃあ、すまないが手伝ってくれるか?…手伝ってくれた分の給料も勿論渡す」と相手が帰るときは自分が送っていけばいいと自己解決し相手にそう伝えて)
!えっと…はい、ありがとうございます…頑張り、ます
(しばらく何やら考え込んでいる様子の彼を見て、自分の唐突な申し出のせいでもしかしたら困らせてしまっただろうかと申し訳なく思っていたが、しばらく悩んだ末にこちらの気持ちを尊重した答えを返してくれた上に給料を出すとまで言ってくれて、そんな彼の対応が嬉しい反面少し戸惑ったが、ここで頑なに断る方が失礼かもしれないと思い素直にお礼を述べて微笑み「先に家に遅くなるとだけ連絡します、ね?」何にせよ手伝いをさせてもらえることが決まったため、家族への連絡だけはしておかなくてはとポケットからスマホ取り出して)
有栖川>
あぁ、頼りにしている
(礼を述べて頑張りますと微笑む相手にこちらも笑みを浮かべると一言頼りにしてると伝えて。
家族に遅くなることを伝えるとスマホを取り出す相手に「あぁ、帰りが遅くなるとご家族も心配するだろうからそうしろ」と連絡することを進めて自分はビーフシチューの仕込みの準備をしながら)
お待たせしました…それでは、まず私は何からすればいい…ですか…?指示をお願い、します
(家族への連絡を済ませて彼の隣に立って。その場の勢いで手伝うと言い出したはいいものの日頃料理などしない上に、ましてや仕込みなどやったことなどないため何をどうすればいいのか皆目見当もつかず、調理台の上にいくつも置かれた玉ねぎや人参などといった食材を横目に、相手の方へ向き直って指示を仰ぎ)
有栖川>
じゃあ…まずは肉を切っておいてくれるか?
(指示をお願いしますと隣に立った相手に牛肉を食べやすいサイズに切ってくれと牛肉が入った器を渡すと自分は玉ねぎや人参などの野菜を適当なサイズに切りながら「…あまり遅くなると連絡をいれたとはいえ、ご家族に心配をかける。…早めに終わらせるぞ」と連絡をいれたとはいえこんな遅くまで帰ってこないとなると家族も心配するだろうから早めに終わらせる、と相手に伝えて)
わかり、ました…時間を気にしながら気合い入れて…頑張り、ます
(与えられた仕事を全力でこなそうとこれまでに殆ど握ったことのない包丁を片手にグッと気合いを入れて、時間のことまで気にしてくれている彼の優しさに表情を綻ばせ、丁寧で尚且つ無理のない範囲で時間も気にしながら頑張ろうと、目の前に置かれた存在感のある牛肉へ向けて包丁を少しばかり危なっかしい手付きで振り下ろして)
有栖川>
……そうじゃない、こうだ
(野菜を切り終わりデミグラスソースを用意したところでチラリと相手を見てみると危なっかしい手つきで包丁を振り下ろす相手を見て相手の背に回りそうじゃないと指摘すると包丁を持っている相手の手に自分の手を添えて包丁を動かしていって。
「こっちの手もしっかり添えろ…手を軽く握って親指は人差し指の内側に、だ」と包丁を持っている手とは逆の手もそうじゃないと指摘し所謂猫の手にするようにと説明をして)
あっ…ま、マスター…ありがとうござい…ます、お手数おかけしてすみません
(今にも指を切ってしまってもおかしくないような、そんな角度で再び包丁を振り下ろそうとしていた手に彼の手がそっと添えられ、正しい包丁の使い方を教えられれば、異性とこれまでここまで密着するということがなかったことに対する動揺と、手間をかけさせてしまったという申し訳なさからか、僅かに頬を赤らめながら恐縮したように小さくそうお礼を述べ「こう…ですか?」教えられたことを確かめるようにゆっくり一つ一つの動作を丁寧に実践しながらこれで合っているかを再確認して)
有栖川>
?…大丈夫だ、気にするな
(僅かに頬を赤らめ小さくお礼を述べる相手を見て一体どうしたのかと疑問にも思うも気にするなと一言返して。
こうですか?と自分の教えたように実践する相手に「あぁ、それであってる。…他に分からないことがあれば遠慮せずに言え、ちゃんと教えてやるから」と相手から離れてそう伝えてから自分がやらなければいけない事を再開し)
はい、またよろしくお願い…します
(彼は優しいし頼りになるなと、改めてそう感じて困ったことがあればまた頼りにさせてもらおうとそう考えながら再び自分の仕事に集中していき、やがて時間をかけて牛肉を切り終え「終わり、ました。…マスターは凄いです、昼間いつも頑張って、みんな帰ったあともこんなに頑張って…」包丁を置いて相手の方を見やって与えられた仕事が済んだことを告げれば、自分が慣れない仕事に悪戦苦闘している間に多くの仕事をこなしていることがわかり、素直に尊敬して)
有栖川>
あぁ…ありがとう、お疲れ
(自分が頼んだ作業が終わって声をかけてきた相手にありがとうと礼を述べるとその牛肉を炒めながら相手に言われた言葉を聞き「…お前も他の奴らも毎日いっぱい頑張っているだろう。だから別に俺もお前らと変わらない」と相手も他の従業員も皆頑張っているのだから自分もその一人であり他の人と同じだと言って)
それでも…です、仕込みのお仕事がこんなに大変だなんて知りませんでした
(自分たちと同じとは言いながらも、それでも昼間の仕事をした上で裏でもこれだけ働いているのだからやはりマスターとしての仕事は当然ながら特別大変なことには変わりないだろうと考えて「私で良ければまたお手伝い…させてください、まだまだわからないことだらけで足を引っ張るかもしれません…けど」自分で力になれることがあるなら力になりたいとは言うものの、不慣れなうちはむしろ足手まといとなってしまうこともあるということを考えれば迷惑だろうかとも考えて)
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