魔獣 2017-11-26 21:51:38 |
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【基本ストーリー】
超人それは人智を超えた力を持つもの異能者の事である。
私立霊洸学園は超人を中心とした組織・黒薔薇団によって支配されていた。
彼らは暴力と計略そして超人の力と古の魔術により悪の限りを尽くし一般生徒は怯えるしかなかった。
その組織の頂点に立つのは黒魔術を操る邪悪な女学生、黒木魔矢。
彼女は街の権力者の娘でもあり誰も逆らう事は出来ない。
そして彼女の野望は学園の支配だけに止まらなかった…そんな中、1人の転校生が学園に現れた
【登場人物】
・二階堂レナ、霊洸学園にやって来た転校生。癖っ毛にボーイッシュな容姿で猫のように身軽な少女。明るく天真爛漫な性格。人間の気を操る気功を取り入れた格闘術を操る。
・笠原澪、レナの同級生。艶やかなおかっぱ頭、彫りの深い顔立ちにメガネをかけた知的な雰囲気の美少女。優しくおっとりした性格だが実は怪奇現象や超人による事件を秘密裏に解決する闇風紀の一員。
【登場人物2】
・黒木魔矢、学園を支配する黒薔薇団のリーダー。長い黒髪と人形のように端正な顔立ち、妖艶な雰囲気を持つ。性格は邪悪で狡猾、妖しい色気と魔術により男女を問わず虜にする。逆らうものには呪詛による殺害や暴力による制裁を行う。
・黒木権三郎、魔矢の父。芸能プロダクションの社長だが政界にも顔が利く黒幕と呼ばれる人物。世界的ネットワークを持つ秘密結社の日本支部長でもある。
・スカル=クラウン、世界を裏で操る秘密結社。15世紀ローマの教会を破門された司祭により設立されたと言われている。政治家、財閥、宗教家、軍関係者などが主要メンバーを占め選ばれた者が支配する世界政府の建設を目指す。シンボルマークは王冠を被った骸骨で永遠の王を意味する。
『闇夜の悲鳴』
ある静かな夜、街外れに佇む巨大な洋館の中から絶望と恐怖の混ざった女の悲鳴が響き渡った。だが広い庭と高い塀がそれをかき消した。
門の表札には黒木と書かれている。悲鳴の源は豪華絢爛な屋敷の地下にある奇妙な部屋だった。
山羊の頭に人間の体を持った魔神をかたどった像。
その像の前の祭壇にはブレザー制服を着た女が鎖で縛られていた。
三つ編みにした髪を汗で濡らし顔は恐怖に引きつり血走った目をギョロギョロさせている。
バアーーーン!
勢いよく扉が開くと黒いローブに身を包んだ人物がこちらに近付いてきた。
「いやっ…来ないで…ヒィッ!」
かすれた声で少女は言った。
ふと黒衣の人物に目をやると胸元で逆さまになった十字架が光り輝いている。
逆まにした十字架は悪魔のシンボルだと、どこかで聞いた事を思い出した。
『魔儀式』
黒衣の人物は祭壇の前で立ち止まり奇怪な呪文を唱えると逆さ十字のネックレスを手に取り口元に近づけ接吻した。
深々と被ったローブの中の顔は祭壇の女学生と同じ年頃の少女だった。「あなたは黒木魔矢さんね!どうしてこんな事をするの?」
制服の少女が声を荒げた。
「生徒会長の宮本さん…あなた余計な事をし過ぎよぉ〜私たち黒薔薇団を解散させようだなんて」
魔矢と呼ばれる黒衣の少女は制服の宮本と呼ぶ少女を見下ろし冷たい視線を浴びせた。
「あなたのやり方は間違ってる…恐怖でみんなを支配するなんて許されない!」
「そういうイイ子ぶった態度…最高にムカつくわ」
そう吐き捨てると魔矢は呪文を唱えながら祭壇に寝そべる宮本の胸元に手を伸ばした。
そして左手を宮本の胸部に勢いよく突き立てた。
ビキュ!スププ…グチュ!
ブラウスの隙間から入った指は皮膚を突き破り肉に潜り込み骨を砕いた。
人間の声とは思えない悲鳴が当たりに響き渡る。
魔矢は手を抜き取ると血まみれの手には心臓が握られていた。
傷口からは血が湧き水のように吹き出し真っ白なブラウスを真紅に染め上げた。
宮本は自らを繋ぐ鎖を鳴らしながら暴れもがき苦しみ息絶えた。
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