アルス 2017-11-19 15:57:59 |
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私は、アルスと申します。
最近、寒くなり温もりを欲するように思えてきたからでしょうか。
これは、日記といいますか。記憶というのでしょうか。
ある男のお話です。
男の名を、仮で ハルとしましょうか。
ハルは、幼少期からどこか変わったところがありました。
例えば、幼稚園にいた頃 休み時間いつも一人でどこかへ行ってしまうのです。
幼稚園の外にある、入り口は閉まっていて幼稚園児が登れる高さではありません。
だから、幼稚園内にいることは分かってはいるのですが、
探してもどこにもいないのです。
そして、小学生になりハルは友達を作らず
いつも一人で外を眺めていました。
誰かが、声をかけるといつもシカトをします。
その生活が、六年間続きました。
私は、不孝なのか幸いなのか六年間ハルと
同じクラスでした。
しかし、ハルは悪いやつではありませんでした。
私が休み時間に転んでしまい、怪我をしてしまったとき
私の机の上には、絆創膏がおかれていたことがありました。
後で、友達に教えてもらった話だと
ハルが、おいていたそうです。
だから、私はハルのことを
嫌いではありませんでした。
パソコンが少しめんどくさくなったので
今日は、スマートフォンで失礼します。
ハルは、人を避けてはいましたが、
中学になりとてもモテました。
元々、顔が良かったからですから
そりゃあそうなりますよね。
しかし、ハルは全てを断り
私を選んだというのでしょうか。
あれは、タイミングが悪かったのでしょう。
その時、ちょうど失恋をしてしまっていた私は
誰でも良かったのです。
ハルには悪いことをしたと思っています。
ハルと私は、付き合い始めました。
しかし、それに私は感情は無かったのかと思います。
ハルは私を気遣ったのか、いつも無言で
手を握ってくれました。不器用ですね。
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