Nobody 2017-11-19 03:10:28 |
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>>62 加我 佑哉
そう…、そうだよね。確かに私が万引きしていようとお父さんとお母さんは変わらないよ。寧ろ勘当されるかも。
でも、加我くんが言うように私はそれで少し救われた気になれたの。家にも、学校へ行っても自分の居場所のように感じなくて…、だからそうやってやっちゃいけない事をやって、自分の存在価値を作り上げて…。
(取り敢えずは彼に家族の事を話はしたが、家ほどではなくとも学校でも心から自分を曝け出せている感じはしていなくて。─全て彼の言う通り。自分が憂さ晴らしで犯しているこの罪は、決して許されるものではないし、もし今回のように店員に咎められ両親や学校に今までの行為を知られたとしたら、それこそ終わり。今よりもっと悪い状況になることは避けられない。しかし、今回の事を含めても自分自身の中にはこれからも万引きを止めるつもりはなく。勿論、怖いとは思った。バレたらどうしようか、とも。それでも止めてしまったら今以上に自分が周囲からの圧力で押し潰されそうで、そっちの方が何倍も怖く思えて。女性と何人も交際している相手であるし、だからこそこうして此方の気持ちもよく理解してくれているのだろうが、信用したとしても先程の話同様、いずれ裏切られるような時も来るかもしれない。自分の全てを話したのは逆に自分を破滅へ導く事だったのかもしれない。─ただ、今だけはどうしても彼に縋っていたいという気持ちが強く、少しだけ期待を込めて、言いづらそうにぽつりと呟き)
─…今日は、家に帰りたくないな。
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