Nobody 2017-11-19 03:10:28 |
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>Nobody様
(/まずは、纏まりも不十分で不完全なままの設定に目を通して頂きありがとうございました。恐る恐るの持ち込み設定でしたので、そう言って頂けて嬉しい限りです!まだ確定段階ではない事、十分理解しているつもりですのでご心配なく⋯!寧ろ大歓迎だと言って頂けただけでも光栄です!つきましては、まず主様からのご質問にお返事を致します。長めになってしまいますが、またお時間のあります時にご覧頂ければ幸いです。尚、以下では便宜上、娘の名前をメアリと仮に表記させて頂きます。
◆インモラルの背景
メアリは母親を強く憎んでおり、その原因として、母親の自分に対する振る舞いと父親の自殺が挙げられます。外科医の母と大手製薬会社に勤める父との間に生まれた娘がメアリでした。母親がメアリを身籠ってから出産する頃まで、両親の仲は良好でお互い仕事に忙しいながらもメアリが生まれてくる日を心待ちにします。ところが、メアリが生まれて1年ほどが経つと、母親自身も、また周囲も、母親が母としての適性を著しく欠いている事に気がつきました。メアリの母親は、"母"になる事を拒み生涯"女"であり続ける事を望んだのです。その結果、母親はメアリに対して全く関心を示さなくなったばかりか、メアリが成長していくにつれメアリの事を邪険に扱い始め、果てはまるで居ない者のように扱います。その為、幼少のメアリを育てたのは母親が雇っていた家政婦でした。しかしそんな中でも、メアリの心の支えとなって居たのは父親の存在。父親もまた仕事に忙しい身でしたが、自由な時間が出来ればその全てを家庭の為に注ぎ込む優しい人でした。家に帰って来ない日の方が多い母親に変わり、メアリにいっぱいの愛情を注ぎながら遊びに連れて出掛けたり欲しい物をプレゼントしてくれたりと、自分の休みを使い果たしてでも愛してくれる父親をメアリは大好きだったのです。ところが、メアリが6歳になった頃、父親が自殺しました。周囲の人間は子供に聞かせる話ではないとメアリに詳細を教えてはくれませんでしたが、自殺の原因は過度のストレス、疲労感、そして妻の浮気。それを知ったメアリは、いくつかの強烈なショックを受けます。まず、父親の抱えた負担の原因は自分だったのではないかと言うこと。次に、あんなにも家庭を大切にしてくれた父親を母親が裏切っていたこと。そして何より、自分を何よりも大切にしてくれているのだと思っていた父親が、よりにもよってあんなにも冷たい母親の元に自分を残し、自分を捨てて母親への想いの為に命を絶ったこと。深く傷ついたメアリに対して母親がとった行動はその後も酷いものでした。すぐに男を取っ替え引っ替えと遠慮無しに遊び始め、メアリの世話は家政婦に全て任せきり。この幼少期の経験から、メアリは母親を嫌悪し強く強く憎んでいます。その為、母親の死に対しておよそ悲しみや喪失感と呼べるものはなく、寧ろざまあみろと喜んでいると言っても過言ではありません。もしかすると、この時母親が仮に殺されなかったとしても、いずれはメアリが自ら手にかけていたのかもしれません。
◆親の仇への一目惚れ、恋慕、執着の理由
先に述べたように、メアリは母親の事を最早親であるとは思っていない為、殺人鬼の事を仇だとは思っていません。父親の死後間も無く、母親は度々男を家に連れ込むようになり、メアリはその男がころころと変わっている事を知っていましたが、ある日母親が連れてきたある男、殺人鬼である彼の姿を見た瞬間に一目惚れをします。初めは、ただただ純粋な幼い恋心でした。そしてメアリは、これまで頻繁に変わっていた男が、一目惚れをした彼を境に変わらなくなった事に気がつきます。その為、メアリは母親が彼を連れてくることを心待ちにするようになり、メアリが母親に感謝をしたごく数少ない事柄のひとつが、彼を連れてきてくれること、であったと考えます。一目惚れをしたのは9歳の頃。幼いメアリは、母親と彼は相思相愛なのだと思っていた為、勝手に失恋をしたものと思い込みました。しかし、転機となったのは母親の死。この時メアリが真っ先に抱いたのは「ママが死んだから、あの人を私のものにできるかもしれない!」と言う喜び。既にこの時からメアリは歪んでいたのだと思います。母親を殺したのはその彼だと知っても、ママはもう要らなくなったんだ、程度にしか考えていません。メアリにとって全ては一目惚れをした彼たったひとりを中心に回り始めます。そんなある意味どこまでも真っ直ぐで揺らぎの無い恋心と、彼を自分のものにすると言う歪な野望めいたものを抱えて彼を想い続け、とうとう居所を探し出すまでに至るのです。しかし、根本的に壊れたメアリの考えは、彼と共に暮らす内に少しずつ悪い方向へ変化します。始まりは幼い恋心、ところが歪んだ野望がそれを徐々に食い潰し、最終的には"私の大好きなパパを裏切ったあの女にとって、彼はとても愛おしく大切な人。あの女はその彼に裏切られて殺された。あの女が大嫌いだった私が彼を自分のものにすれば、あの女も嘸かし無念に違いない。私の大好きな人を奪った女の大好きだった人を、私が奪う"と言う強固な意志に変わっていくものと考えています。それをメアリは憎き母親の復讐だと考え、それを果たすためにいかなる犠牲も厭わず尽くし切ろうとする筈です。徐々にメアリの恋心は野望に覆い尽くされてしまいますが、根本にあるのはやはり彼への恋慕。メアリは自らの彼に対する執着が復讐の為のものだと思い込んでいますが、実際メアリは心から一方的に彼を愛し、同時に同じように愛して欲しいと考えています。
さて、ここまで予想以上に長ったらしくなってしまい本当に申し訳ありません⋯一気に書ききったため、矛盾等あるかもしれませんので、ご不明な点はお尋ね下さい!また、主様の描く構想が私の考えていたものと通じる部分が多く、驚きと嬉しさでいっぱいです。狂気をもつ人間がまた別の人間の狂気に触れた時、何を思うのか。それをじっくりと掘り下げながらふたりの歪な日常を描いていけたらと考えておりました。結末の内容に触れる部分も少し考えてはいるのですが、ここまでで既に物凄く長くなってしまった為⋯上の設定について主様のご意見をお伺いした上で、また次のお返事にて少しだけお話しさせて頂ければ幸いです。長々と大変失礼を致しました。)
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