Nobody 2017-11-19 03:10:28 |
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>>98 津原 映奈
おう、ありがとな。
(こちらも彼女の方を振り向いて、微笑みながら返事をし。己は料理に、彼女は勉強に取り組んでいる。一旦はそれぞれの作業に没頭しているはずが、しかし不思議と、一体感ある穏やかな時間が流れていた。……だが、仄暗い欲望が浮かばなかったと言えば嘘になる。背中に感じる、彼女の安心しきった雰囲気が、己の衝動を先ほどからたまらなく誘発してやまないのだ。厳しい両親への反抗心から小さな火遊びに挑んでみせた、しかしまだ初々しい、余りに純真無垢な少女。彼女は一切穢れがないからこそ、それを台無しにしてしまいたいという邪欲をたまらなく駆り立てた。今日ようやく出会ったばかりだというのにこうして家に上がったのだから、彼女は余程己を信頼してくれているのだろう。その信頼を裏切って欲望を曝け出したら、彼女はどんな顔をするだろうか。鮮やかな絶望の顔を、それとも怒りや……悲しみの顔を? 研ぎ石で鋭利に磨いた包丁を持つ手が、一瞬止まって震える。いや、まだだめだ──目を閉じて呟く。店の監視カメラに彼女といたところが映っている、今日やるのは得策ではない。今は別のことを考えよう。己の本性を隠し通せているなどと傲慢な前提のもとにそう気を持ち直しながら、出来上がった貝入りのパスタをふたつの皿に盛りつけると、一転してごく爽やかに見える笑みを浮かべ、リビングのテーブルに置いて。)
悪い、待たせた……飯にしようぜ。ノートの方、順調に進んだか?
>>参加者様方
(/本日はお返事が遅くなってしまい、大変申し訳ございませんでした。
普段はなかなかタイミングを失してしまうので、今のうちに……このような特殊なキャラクター・ストーリーにお付き合いくださり、本当にありがとうございます。すぐにはお返しできない時も、実は密かにおひとりおひとりとのログを読み直し、日々の励みにさせていただいております。去る者追わず、等と謳ってはおりますが、これからもお付き合いいただければ幸いです……!)
>100 ディエゴ・ガストルディ
……ずぅっと?ふふ、可笑しな人…。
(祈りに似た願いは呆気ない程に容易く受け入れられ。今まで拒絶されてきた己にとって受容される事は甘美故に恐ろしく。欲に眩み触れた途端、幻の如く消えてしまうのではないか。初対面であるはずの男が永遠を意味する言葉を投げかけてくるのが不思議で夢物語のような展開が滑稽であるはずなのに何処か心は温かく、力の抜けた唇から小さく溢れた笑みが空気を震わせて。願いを呟いておきながら臆したように身体は動かず、重たい四肢はピクリとも動かない。だが其れは目の前の彼が解決してくれた。力強く広い胸へ抱き込まれた身体は、肌を通してじんわりと熱を伝播させる。頬に触れる他人の皮膚は濡れていないはずなのに、大の男が出すにしては細く震え、湿った声音が彼が自分の為に泣いているかのような錯覚を呼び起こす。間近で惹かれ合った視線、窺えた瞳の色は__。瞳に映る灰色が先程感じた既視感の正体を明かす。あぁ、漸く出会えた。安堵からか喜びからか、今迄に感じたことの無い多幸感に包まれ、無意識に薄っすらと口許は弧を描いて。余分な水分など、この干涸びた体にはない、そう思っていたのに目にジワジワと雫が溢れ視界が歪み出す。もっと良く彼の顔を見ていたいのに、見ようとすればするほど溢れ出すこの雫は一体何なのか。小刻みに揺れ動く手を伸ばし、冷えた指先を男の頬に伸ばしては、見えぬ泪を拭う様に数度摩り。この幸せな時間をもっと味わっていたいのに、疲れ切った身体と精神は限界を訴え、次第に思考は闇へと引き摺り込まれる。落ちる間際、何とか掠れた声音で伝えたかった言葉だけを残し、彼の腕の中で夢へと旅立って。)
…兄、さん?ずっと、会いたかった。迎えに来てくれて…あり、がと__。
(/ご提案有難うございます。是非その案で進めさせて頂ければと思います。つきましては村から運び出す際に意識があっては大変かな、と思い勝手に眠らせてしまいましたが、次に目覚めた描写を書くときは別の村に借りた宿に場面展開しようかなと思っております。身体も精神も極限状況にあった為、何度か薄っすら意識は取り戻すが直ぐに眠ってしまい、の状態が数日続き、漸く目覚めたのは連れ出されてから3日後とかにしようかと考えておりますが如何でしょうか?
回復後の案も有難うございます!恐らく回復までは兄が付きっ切りで世話をしてくれ、買い物とかには出掛けるが殆ど2人の世界で暮らせていたことから精神は安定。時折出掛ける兄に不安そうな顔はするも、まだ歪んだ愛には踏み込んでおらず、純粋に兄を慕い、徐々に恋心を募らせていく感じかな、と。
回復後都会に出るようになり、自分達以外の大勢の人の存在に気付き、兄に向けられる女性の視線に敏感になっていく。この頃から、少しずつ異常性を孕み出し、軈て兄を自分から奪おうとする女達に手をかける様になる、みたいな流れを思い付きましたが如何でしょうか?その他、希望される展開や案が有ればその都度お伝えして頂ければと思います!
また参加者様各位に向けてのお言葉拝見致しました。参加して間もないですが、素敵なトピに参加させて頂いてとても嬉しく思います。此れからもゆっくり物語を紡いでいけたらと思っています、今後とも宜しくお願いします/なお此方は蹴り可)
>99 ♦ ジャック・マクガヴァン
( 規則性のある一定のリズムで微動する車内でヒールは幾度か蹈鞴を踏みながらも下半身に重心を置き適当にバランスを取り。薄い深呼吸のみで水面に波紋が拡がるように揺らめいていた碧い瞳を張り詰めた薄氷へと変化させた様は、完全に平静を取り戻した事を示し。殺人鬼の警告にも素直に従い機敏な手付きで拳銃のセーフティをロックすると直ぐ様入り乱れた思考を整理するように展開し始め。然し回転させどもさせども行き着く先は彼と同じ所までと煮え切らない結果、打開策を導こうにも情報が少量過ぎた──一つ、気掛かりなのはトラックの目的地だ。もし仮にイングランドやウェールズ方面に進んでいるのならば都合が良い──同業者地方警察が署を構えている故に助けを求め易いだろう。更に脳を行使しようとする、が、先程から思考を妨げる鼻腔を微かに刺激する慣れた臭い。身体全体が警鐘を打ち鳴らしている、それが何なのか知ってはいけないと。巡る血液がどくりと波打ち激しく躍動しているのが分かり、重い曇天の如く心臓を圧され筋肉も次第に強ばる…匂いの発生源を辿れない。然し追い討ちをかけるように男から声が掛かると声色だけで全てを察してしまい、言葉を発すること無く携帯していた小さなマグライトを手に持つと大凡目星を付けた場所に向け無機質な青白い光をぼんやりと灯らせ。朧気な光の中姿を表したのは未だ腐敗に侵蝕されていない真新しい人間の屍。一体だけではないと稲妻と化した直感が駆けると荷台の奥深くに明かりを差し向け──高々と積まれた夥しい数の屍体が横たわっており、暫し唖然と呆け。嗚呼、何ということだろう。焦点を彼に集中させ過ぎた故にロンドン警視庁は同時期に秘密裏に企てられていたもう一つの大量殺人事件を把握するに至らなかったのだ。思えば此処数日間、その片鱗が垣間見得る不可解な事態が幾つか発生していた──流石に異常事態だ、マグライトを半ば投げ棄てる様に床に置き通信機器に小さく呼び掛けるが、一向に繋がらない。個人的に所持している端末機を起動させるが、液晶の光に照らされた彼女の顔色は絶句と表現するに相応しいものを浮かべ、その碧眼が映し出すのは圏外の二文字。苦渋に歪む面差しで軈て一つの結論を導き出し。 )
通信機器も、端末も、両方繋がらない。電波を妨害する機器でも所持しているのか設置しているのか──…いずれにせよ外部と接触するのは不可能みたいね。
( /長くなってしまい申し訳ない、との趣旨を伝えると同時に、此方もこのやりとりを日々の楽しみとさせて頂いておりますと感謝の思いを伝えたい次第です…!まだ短い期間ではありますが、素敵なトピックに参加出来一つのストーリーを共に紡いで頂けてること、とても嬉しく思っております。これからもどうぞ宜しくお願い致します!/蹴り可 )
>>101 加我 佑哉
うん、まあ誤魔化せる程度には出来てきたかな。
(学校から持ち帰ってきた数学の教科書と勉強用のノートを机上に置き適当に問題を解いていれば、テーブルに置かれたパスタの匂いに惹かれて手を止め其方見遣り。すると食欲を唆られる芳しいボンゴレビアンコが視界に入り、同時に感嘆の声漏らし。ノートの進捗を聞かれると、少しだけ苦い顔をしながら開いているページ一瞥して。勉強会をする、というレベルの問題数をこなさなければならない為、かなりの枚数のノート作りを強いられ。─しかしこれも、両親を上手く騙す武器。もし今回の事が疑われる事なくスムーズに済めば、またこうして勉強会という口実で彼の部屋に訪れる機会も増やせるかもしれない。そんな思いに押されて勉強をしていて。だが、美味しそうなパスタを目の前にしては一旦作業も中断せざるを得ない。筆記用具を片付けて整理すれば、丁寧に掌合わせて「いただきます」と小さく礼をし、一口食べて。数回咀嚼しては自然と笑顔になり)
─これ、すっごく美味しいよ。今まで食べた中で一番!
(/主様のお言葉を拝見し、背後から失礼致します。
毎回、主様から返ってくる内容にドキドキしながら、映奈をどう動かしたらどんな反応をするのだろうと考えるのがとても楽しいです…!此方としても、この先どのように話が展開していくのかとても興味深く思っていますので、これからも宜しくお願い致します!/蹴可)
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