さすらいの旅人さん 2017-11-15 22:52:37 |
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(お嬢様に拾われ、早数年。午後の3時が近づいてくるといつものようにアフタヌーンティーの用意を始め。今日は相手のお気に入りのスコーンを作ろうと思えば、焼いている途中にジャムを切らしていたことを思い出して。庭になっているラズベリーを気持ち多めに摘んで。すると、庭を掃除していたメイドに出くわせば世間話をしてしまい。従者の中では一番の新参者だが、その女性たちに密かに人気があり。しかし、主人のアフタヌーンティーのことを思い出せば、急いでキッチンに戻って。スコーンはなんとか無事だが、今からジャムを作るとなるとお茶の時間を過ぎてしまって。それでも作るしかないと特急で作って。完成したころにはいつもの時間をゆうに過ぎており、紅茶とスコーンをトレイに乗せれば相手の部屋へと急いで向かい。すると、不安そうな様子で廊下を歩くと主人がおり、なにかと思いながら「オルビア様。いかがなさいましたか?」と声をかけて。)
(/ありがとうございます!)
....一体どこにいっていたの?お茶の時間は過ぎて、次の予定迄30分もないのに。
私にお茶を30分以内に済ませろというの?
(探し求めていた人物の声が背中から聞こえるとゆっくりと振り返り。不安そうな瞳を暫ししていたが、相手を見つけ安心すると次に湧いてきたのは怒りで。あまり怒りたくもないのだがなにせ忙しい身である事に変わりなく、毎日予定がぎっしり詰まっているというのに遅れるとは何事か、何故声をかけてすぐに出てきてくれないのかと拗ねてしまい。フンと相手から顔を背けるとそのままコツコツとビールの音を響かせて、自室への道を足早に戻って行き)
も、申し訳ございません…
(こちらが声をかけるとゆっくりと振り返れば、目に映ったのは主人の静かながらも怒りを抑えてるような顔で。相手のスケジュールを管理しているのは他でもない自分で、その自分がスケジュール通りに動かせないのでは元も子もない。激務に追われる相手はお茶の時間を大事にしているため、静かに怒る相手に上記のように謝れば相手の後ろをついていき。主人の部屋に着けば扉を開けて先に相手に入ってもらい、こちらも続けて入れば「今日はオルビア様の好物のスコーンでございます。」と、少しでも機嫌を直してもらおうと、相手の好物のスコーンであることを主張しながら紅茶をいれて。)
あのねぇ、私がそんな物に惑わされるとでも?
すまないと思うのならお菓子じゃなく次の取引先の資料でも持ってきなさい。
(机の上に置かれたジャムが添えられたスコーンに少しばかり眉の皺は浅くなったものの、それで怒りがおさまったわけではなく「なぜこんなにも遅れたの?」と謝罪より理由を求め。淹れられたばかりの温かい紅茶に口をつけ、スコーンに手を伸ばし少しばかりジャムをつけながら相手に視線もやらずに、機嫌を取りたいのならば仕事の役に立てと静かに述べスコーンを口へ運び)
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