ゆるやかに(ＢＬ)

...はぁ...(料理を作る途中にスマホに送られてきたメールの内容に溜息を吐き)あっ、おはよ悠河...って何で泣いてるの？大袈裟だなー(スマホをポケットに片付ければ起きてきた相手の反応に笑みを浮かべて)朝食、もう直ぐ出来るから...体調はどう？

壮五の手作り弁当に感動して...体調よくなったよ(随分心配かけて申し訳ない半分、相手の浮かない表情に不安がするものの何も聞かずそっと力強く抱きしめ不安な表情が消えるように何か言葉をかけられないか考えて)スマホ見て浮かない表情してたけどなんかあった？言いたくなかったら言わなくていい...でもどんなことがあってもオレは味方でいるから

そう、良かった(体調が良いと聞けば安心して笑みを浮かべれば、相手に気付かれると眉根を下げスマホを取り出すとメールを開けば、今日も待ってるとの内容で)前に授業で一緒になった人なんだけど解らない場所を色々聞かれて教えてる内に少し仲良くなったんだけど..前に付き合って欲しいって、でも恋人が居るって断ったんだけど..毎日メールが来て(最近、少し悩んでいたのか相手に話すと少し気持ちが軽くなり)ただの友達なら良いんだけど...。でも、自分で解決出来るから(朝食が出来るとテーブルに運び)

そうか...随分悩んでたんだな...気づいてやれなくてゴメンな(眉間を下げ申し訳ない表情で呟き優しく頭を撫でて離れないようにギュッと抱きしめ)今日、行くのか？正直、行ってほしくないけど勉強なら仕方ないよな...壮五がオレから離れていかないか...不安で何より怖い(ガタガタと身体が震え自身の身体を抱きしめテーブルにある朝食に意識を集中させ黙々と食べ始め)

悠河...大丈夫だよ、俺は悠河から離れたりしない。ずっと一緒に居るって約束したでしょ？(相手の背中にそっと身を寄せて)学校は行くよ...でも、俺も男だからね…大丈夫だよ悠河が居てくれるから何かあっても強く言える(自分も朝食を食べながら)悠河は今日仕事行くの？まだ、本調子じゃ無いから無理しないでね。

そうだな...壮五のこと信じてるから...オレも壮五から離れない(思い切りギュッと抱きしめ首筋にハッキリと目立つように赤い花を咲かせて跡を残し)あぁ、姿は見えないけどずっと背中を押して支えてやる...頑張れ(精一杯応援して仕事の準備を終え玄関に向かい)仕事行ってくるよ。オレの本を楽しみにしてるファンのためにも頑張らないといけないからな。なんかあったら連絡して？すぐ飛んでいくから

うん...悠河も頑張ってね…俺は悠河の一番のファンだから他の人には負けないよ(人気ある相手に笑みを浮かべながら見送ると自分も戸締りをして学校へ向かえば普段通りに授業を受けるとメールの相手に呼び出され)...前にも言ったけど、俺には大切な人が居る。彼以外は考えられないから(ハッキリと強気な態度で断れば相手が怯んだ内に立ち去り)...っはぁ...悠河(相手から貰った指輪に口付けギュッと握り)

壮五も学校頑張れ...んっ...(行ってきますの口付けをして家を出り仕事場に向かうため車に乗り安全運転で走りだし。ラジオを聴きながら執筆の物語を考え)ファンのためにもいい作品作ってアニメ化やドラマ化にしないとな...壮五は大丈夫だろうか(ふと学校にいる相手が心配になり画面を開き「壮五、大丈夫か？いざとなったら逃げるんだよ...それと壮五...愛してる」と心配と愛を込めたメッセージを送信し仕事に取り組み)

...悠河...(メールに気付き内容を読めばさっきまでの不安も無くなって)大丈夫だよ、ありがとう(様子を見て彼が居なくなってるのを確認すると普段通り授業を終え)少し早く終わったな...悠河もそろそろ帰ってくるかな(今日の事もあってか無性に相手に逢いたくなると学校からそのまま相手の会社へと向かい入り口前で中の様子を伺い)

では今日はこの辺で...お疲れ様です(会議が終わり自動販売機に寄りコーヒーを購入し香りを味わいながらゆっくり飲み)コーヒーは美味しいな...あいつの分も購入するか(相手のコーヒーを購入し歩いてると入り口前にいるはずのない彼がいて慌てて外に出て)壮五？なんかあったのか？ほら、こっち来いよ(身体を引き寄せギュッと抱きしめ、ファンがいたら騒動に巻き込まれないようにフードを被りお互いの顔を隠して)

あ、悠河...ごめん、そろそろ仕事終わりかなって思って迎えにきたんだ。彼の事ハッキリ言えたよ...言えたら急に悠河に逢いたくなって(相手に抱きしめられたまま見上げ)もう少し掛かりそうだったら近くのカフェで待ってるよ。(会社の前にあるカフェを指して)一緒に帰ろう？

いや、仕事終わって帰るとこだったから大丈夫だよ。そうか...そんな可愛いこと言ってるとキスだけじゃ済ませないかも...オレも逢いたかった(優しく頭を撫でて首筋に口付けし跡を残して)カフェに寄ってくか？待たせたお詫びとして飲み物奢る。そして一緒に帰ろうな

そう、良かった...連絡しようと思ったけど仕事中だったら悪いし、それに悠河の驚く顔見たくて(小さく笑みを浮かべるとカフェへと向かい)ありがとう、帰りは晩御飯のおかず買いにショッピングモール寄って良い？冬物の服とか見たいし(12月も近付けば近頃寒くなってきて)

驚いたけど嬉しかったよ...仕事の最中でも壮五の為なら早退するよ(優しく頭を撫でてカフェでココアを頼みひと休憩して)ショッピングモールに行こうか。ちょうど欲しい服があったから一緒に選ぼうな(相手に寒さ対策としてマフラーを巻いてあげ手袋をはめて恋人繋ぎでショッピングモールに向かい)

それは、嬉しいけどダメだよ(相手の言葉には笑みを浮かべながら自分もカフェを頼んで一息吐いて)前に買い物ついでに少し覗いたら悠河に似合いそうなセーター見付けたから、一緒に見に行きたいなって...(マフラーや手袋にはありがとうと笑みを浮かべながら手を繋ぎ)あ、見て...もうクリスマスツリー出てる(モール内の広い場所には大きなクリスマスツリーが飾られていて)綺麗だね...。

セーターか...暖かそうでいいな。ちょうど欲しいと思ってたんだ（柔らかい笑みを浮かべ相手が喜びそうなものはないか想像しながら考え浮かんだものは帽子で)一緒に見に行こうか、壮五に似合いそうな帽子見つけたんだ。絶対似合うよ...クリスマスツリー出てるな（キラキラと輝いてるツリーを見上げふと隣でツリーを見てる彼に釘付けになり)綺麗...ずっと見ていたくなる

色はクロなんだけど大人っぽくて裏地も温かいからね、悠河結構寒がりでしょ？あ、そうだ...帰ったらコタツ布団も洗って置かないとな(色々と考えながらも、相手も自分のために選んでくれると聞いて嬉しそうに)帽子って付けたこと無いんだけど似合うかな？(ツリーを見つめ何枚か写真を撮って)家にもクリスマスツリー飾ろうね。(そっと相手の手を握り寄り添って)

確かに寒がりだな...大人っぽいセーターはオレに似合うかな？黒、好きだから嬉しい...将来、専業主夫になりそうだな(鼻がムズムズになりながらも嬉しい表情で頭を撫でて手を握ってくる相手に若干頰が赤くなり照れていて)壮五ならどんな帽子でも似合うよ、豪華なツリーにしような(ツリーと一緒に相手の写真を何枚も撮影し携帯に画像を保存して画面を見せ)ツリーと一緒に撮ったけど綺麗に撮れてるな

悠河、背も高いしスタイルも良いから絶対似合うよ(相手の言葉には笑みを浮かべて他にも似合いそうな服を色々と考えて)...専業主婦(何気なく言われた言葉に少し頬を染めて嬉しそうに。小さくはにかんで)あ、そうだ...(近くを通る人に自分の携帯を渡して何か頼むと戻ってくれば相手の腕を掴んで)悠河、ツリーの前に行こう…(一緒に写真を撮ろうと)

そんなこと言われるのなれてないから恥ずかしいな、でもすごく嬉しい(軽く口付けをして頰に手を添えて触れギュッと離れないように抱きしめ)頰が赤いな...すごく可愛い(はにかむ姿に胸が高鳴り身体が熱くなっていくのを感じて)写真か・・・一緒に撮ろうな(腕を掴んでくる相手を引き寄せ密着した状態でレンズを見ていて)