Maggle 2017-10-28 21:10:18 |
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「グレンジャー・──!」
「「……えっ」」
『グリフィンドール!』
「ポッター・──!」
「「えっ」」
『グリフィンドール!』
「ウィーズリー・──!」
「「えっ!?」」
『グリフィンドール!』
──ホグワーツに入る少し前に、「前世の記憶」は取り戻していた。
最初こそ混乱したものの、今ではすっかり受け入れていた……「自分がかつて読んでいた『ハリー・ポッター』の世界に異世界転生してしまった」などというとんでもない現実を。
でも、驚くことはまだあったのだ。
自分だけが原作との特異点だと思っていたのに。自分だけが、原作のキャラクターを上書きして生まれた存在だと思っていたのに。
ハリーじゃない──ロンじゃない──ハーマイオニーじゃない、ポッターが──ウィーズリーが──グレンジャーが、いるだって?
……もしかしたら。
「……あの」
「…………」
「……あなたたち、どこまで読んだの? 私は『アズカバンの囚人』までなんだけど──」
「「……嘘だろ!?」」
──ポッター少年に飼われる少し前に、「前世の記憶」は取り戻していた。
最初こそ混乱したものの、今ではすっかり受け入れていた……「自分がかつて読んでいた『ハリー・ポッター』の世界に異世界転生してしまった」などというとんでもない現実を。
でも、驚くことはまだあったのだ。
これを運命と諦めて、大人しくペットの梟として生きていこうと決めた矢先。
荷物と一緒に運び込まれた男子寮の部屋に、ダンブルドアが現れた。
「君はアニメーガスじゃの?」
「……」
「君に機会を与えよう。あっちをこちょこちょ、こっちをちょこちょこして、君もホグワーツの生徒として明日から授業を受けて良い。人間に戻りなさい。部屋はグレンジャー君と同室にしようかの。
ただし、君が『前世の記憶持ちのアニメーガス』であることは、ポッター、ウィーズリー、グレンジャーの3人以外に知られてはならん。これはわしとの約束じゃよ。
……本来ありえない『魔法』によって主人公となってしまったあの3人を、時にシロフクロウになりつつ、君の手で助けてやってほしいのじゃ」
※異世界転生した4人の少年少女が、『ハリー・ポッター』シリーズの主人公4人組として生きていくことになるお話。
ダンブルドアは何故かメタ的な事情を知ってそうですが、ヴォルデモートの秘密などは知らないようです。
始まりは9月1日、深夜の談話室の場面。
組み分けの名前点呼で「あれ?」と感じたポッター、ウィーズリー、グレンジャーがまるで示し合わせたかのように集い、そこにダンブルドアの話を受けて人間に戻ったヘドウィグが下りてきて、お互いが転生者であることを合り合うシーンから。
「転生者同士」「元孤児同士」という共通点から、最初から一緒に行動するようになります。トロールのイベントは、直前でちょっと仲間割れした4人が本当の友情を築くイベントととらえていただければ。
クィレルは頭のターバンを引っぺがす隙を中々見せてくれません。「奴のターバンの中にはヴォルデモートの顔があるんだ!」と言っても聖マンゴに頭を診てもらえと言われるだけなのであまりうまくいかなさそうです。結局なんだかんだいって大まかには原作通りの展開になります。あと、割と日々を生きるのに必死で原作の展開の細かいところをうっかり忘れがちなのがリアルなお話。
物語の主人公はポッター少年だけでなく、4人全員です。
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