学校で目立つ位置にいる男女は付き合っていた。
学校一の美男子と学校一の美少女なものだから周りから美男美女のカップルだと憧れられていた。
でも二人には秘密がある。
二人とも愛し合ってはいなく
互いに好きな人が別にいる仮面の恋人だった。
私は好きな人がいる。絶対に実ることはない恋
俺は好きな人がいる。絶対に実ることはない恋。
二人は互いにそれを察し引き寄せられた。
同じ痛みを持つもの同士磁石のように…
最初は傷の舐め合いだった。寂しい苦しい…誰でもいいから側にいて欲しがった…
でも決して一線は越えないことをお互いに約束して。
そうこうしている間にお互いに好きな人同士が
付き合い出した。
釈然としないものはあったがそれほど苦しくないのは何でなんだろう
あの人とあの人の好きな人が話していると胸が苦しい…
あいつとあいつの好きな奴が話しているとムカツク…
あれ…この気持ちって…?
二人は確かめるために玉砕覚悟でお互いに好きな人に想いを伝えた。
『…やっぱ玉砕。まぁ当たり前だけど』
『…ふふ…私も…でもなんかスッキリした』
『…ははっ…それ同感。』
泣き腫らした目をして二人は笑った。
でもやっぱりそこまで後腐れなかった。
『…新しい恋見つけようぜ、お互いに』
『うん』
『いつまでもこんな関係良くないよな』
『…うん、そうだね…』
『……』
『……』
『別れよう、俺たち』
『………うん…』
『…泣くなよ…てかなんで泣くんだよ』
『…わかんないよ…』
『笑えって…ほら笑えっ』
『あははっ!わかったよっわかったからくすぐんないでっ』
『…これで俺ら身も心もフリーになっただろ?』
『…?うん…』
『お互いにすっ飛ばして変なこと色々知っちゃったけどさ』
『うん』
『その…これからさ、小さなことでもお互いに教えて知っていこうぜ?お互いに知らないこと』
『…え?』
『小さな恋を少しずつ集めて…ゆっくり愛にしていこうぜ…?』
『えっと…つまり…?』
『…~~っ察しろ鈍感っ!つまり俺と付き合わないかってこと!カムフラージュとかじゃなくて…マジで俺と』
『…うん…』
『また泣いた…泣き虫だな…お前は…』
『…ごめん』
『で、どうなのよ?』
『うん、付き合おう、私たち…今度はちゃんと』
『…だな』
『…やっぱりいつも思ってたけど貴方ってロマンチストだよね』
『…言われると思った。つか言うなよ今更それは』
『ふふっ顔真っ赤だよ』
『…うるせー』
知らなかった。恋は辛くて苦しいものだけじゃなかった。だってこんなにも心が温かいから…
これから先、二人は別れるかもしれないしそうじゃないかもしれない。でも確かなのはこんなにも心が満ち足りているということ…。
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