その昔、成人女性が人魚になってしまうという人魚病という奇病が発見された。
人魚病が発見された当初、人魚になってしまった女性は人々から不気味がられ差別を受け最悪の場合は処刑された者もいたが、近代では人魚を保護する組織『ドール』が人魚達の安全と介護を務める事になった。
人魚病について
人魚病にかかるのは成人女性のみ。
この病気が他人にうつることはなく遺伝的な物でもない。
症状としては脚が鱗に覆われ魚の下半身になり、首筋にエラが出来て耳の形が変化する。また水中での呼吸や遊泳速度を手に入れる代わりに一定の水分を失うと干からびて死んでしまうので常に水に浸かっていないといけない。
歌唱能力も上達しその歌声はどんな人でも誘惑し魅了するので人魚が歌手などの音楽関係の仕事になる事もある。
人魚が恋してしまうとその恋が実らない場合は泡になって消えてしまう。人魚の涙は傷を癒し、人魚の心臓は永遠の命を約束されるという。
ドールについて
人魚の保護及び介護を仕事とする組織。
常に人魚の側に付き、人魚の手足の代わりとして操り人形のように働くことからドールという名前になった。
ドールの組員の中から選ばれたエリートだけが人魚と契約し側に付く事が出きる。ドールの組員は全員、小型酸素ボンベ付きの仮面及び覆面を付けている為、素顔が見えない。これは人魚に恋されない為の工夫でもある。
ドールになる目的はただ一つ、契約者である人魚が死んだ後、心臓を喰らうことで不老不死になる事が約束されているからである。人魚が恋して泡になられて全て水の泡になってしまうのだ。
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