俺には幼馴染みがいた。トロいけどいつも一生懸命だった。高校も同じで一緒に登下校。
あの日お前は俺に好きだと告げてきた。ずっと小さい頃から好きだったのだと。ただの幼馴染みじゃイヤだと。
俺も好きだった。いつからかはわからないけど…そうして俺達は付き合いだした。
でもあいつの引っ越しが決まりガキだった俺にも彼女にもどうすることも出来なかった。
引っ越す当日、彼女は俺に可愛らしいキーホルダーをくれた。泣き腫らしたのか赤い目元で
『これ、わたしとお揃いなの』と無理矢理笑って。
それから5、6年程経ち俺は24歳になった。今もあのキーホルダー大事に持っている。
あれから俺は別の女と何人か付き合ってみたがどうにも長く続かず当分一人で良いかと思うようになっていた。
俺はこじんまりとしているが店を持ち自分で作ったアクセサリーを売っている。
顧客もついてようやく生活していけるようになった。
いつもと変わらない平日の朝。俺は何となくあのキーホルダーを手に持ち見つめ今日は携帯のストラップとして付けてみた。
『ちょっと不恰好だが…まぁ、いいか』
俺は朝食を取りいつもと変わらない時間に家を出た。一駅先に店があるので駅に向かう。
定期を翳し改札を通りホームに出るため階段へと向かう。すると__
『き、きゃああぁ?!』叫び声と共に上から女が降ってくる俺目掛けて。
条件反射で俺は彼女を受け止めた。ぽすっと狙い済ましたように彼女が俺の腕へ落ちてくる。
思っていたよりも軽く大した衝撃は受けずに彼女を受け止めることが出来俺は息を吐いた。
ポケットから携帯がずりちたのかかしゃんと音が鳴り
『す、すみません!助けて下さってありがとうございます…!でも携帯が落ちて…あれ、あのキーホルダーって…え…?○○くん…?』
名前を呼ばれ腕の女を見て俺は目を見開いた。
だってそこにいたのは…
あの日に離れた幼馴染みの彼女だったから。
今思えばこのキーホルダーが俺と彼女を繋いだのかもしれない__
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幼馴染み女性ちゃんは未だに想い続けていてくれたら良いなぁなんて妄想しつつも募集させて頂きます!