赤の女王 2017-10-15 11:00:59 |
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>クラウディアさん背後様
( / 無言のままでは失礼と思い、一言だけお返事をさせて頂きます…!ご丁寧にありがとうございました…!/蹴り推奨)
>人魚
(退屈さに耐え兼ねて城の中を歩き回り始めるのは最早日課に近いものとなっていた。城を出て何処かへ遊びに行きたい気持ちはあるが、子供の足で一人歩きして森を抜けようとするのは危険だと城のメイドから釘を刺されてしまったようで。だったら案内してくれる誰かを見つければ良いのだとシンプルな結論に行き着けば、早速その誰かを捕まえるべく城の中を散策し始めて暫く。凛とした立ち姿、遠目に見ても分かる美しい鱗の煌きに惹き寄せられるようにして近付いた。相手の隣で立ち止まり、端正な横顔と壁に掛けられた作品とを交互に円い瞳で見詰めれば「アンタも綺麗だよ、きらきらしてる。その湖とおんなじに。」と声を掛けてみて)
>クラウディア
(驚かせようとして行った挨拶は正に百点満点と言えるリアクションの返事に気を良くしクスクスと楽しげな笑い声を軽やかに落とし。「ゴメンネぇ、」なんて形ばかりの謝罪をさして反省していない雰囲気のまま先に行って見せて、ちょん、と隣に並ぶと「俺はチェシャ猫、アリスとは初めまして、かな」にゃあご、なんて猫らしい鳴き声を一つ落とし挨拶がわりに自己紹介を行って。にんまりとした笑みは変わらずに浮かべたまま少し頭を傾けて「アリスはどこかに行くところ?」何処か覚束無い迷いを帯びた歩き方に見えたからか、伺うように質問を)
>オルガ
___どうも、(絵として美しく切り取られた湖を見れば本物の美しさに触れたくなってしまう、久しぶりの顔にも会えたことだしと帰ることを頭に浮かべていた頃に声を掛けられると先ずは笑みを強めて彼女へと顔を向け。次に身に余る褒め言葉を受けたからか小さくクスクスと恥噛むような上ずる笑い声をあげて、そんな表情を片手の甲を口元に宛てがうことで隠しつつ「ありがとう、照れちゃうな」小さなお嬢さんの褒め言葉、嬉しくない訳がない。素直な返事を送りつつ少し上半身を屈めることで目線を合わせるようにし「初めまして、僕は人魚と申します。」簡易な紹介を行っては近づけた目線を更に寄せて頬へ親愛の口付けを軽く行って)
>チェシャ猫
(ゴメンネぇ、と笑う猫はどう見ても反省しているように見えない。わずかな警戒を向けつつ、男の問いに「会うのは初めてよ」と答える。こちらを見下ろす猫目はやっぱりにやにやしていて、なんだか楽しそうだ。ふざけた態度に少々むっとしながらも、奇抜な男を眺め回してしまった。男はにゃあごと声を漏らし、ふさふさのしっぽをくゆらせている。もしかしたら本当に猫なのかもしれない。こちらも驚かせてやろうかとしっぽにそっと手を伸ばせば、気まぐれなそれにひょいと逃げられてしまった。一筋縄ではいかない相手のようだ。行き先を尋ねられるものの「来たばかりだから、ここがよく分かってないの」と返すしかできない。)
>人形
Bonjour.(此方へ向けられた相手の顔を改めてじっと見詰め、平凡とは些かかけ離れたような美しさと間近に見た鱗の輝きに「ほお…」と目を奪われて。声から判断するに相手が男性である事は間違い無かったが、その優雅な立ち振る舞いには"これが品性?"などとぼんやりそんな事を考えながらも挨拶を。自然な仕草で頬へ寄せられる唇は生まれ育った国で日常的に行われていた挨拶とよく似ている。右、左と互いに頬を差し出し合うと共にチュ、と短い音を立ててキスをすると「ふうん?脚の生えた人魚って不思議。オルガはオルガ__じゃないンだっけ。オルガはアリス、通りすがりのアリス。」と相手の自己紹介に対する素直な感想と、この国で求められるアリスとしての自己紹介を添えて。相手が屈めた上半身を元の角度へ戻す動作を眺めつつ「人魚は此処に住んでるの?」そう尋ねればついと指の先を湖の画へと向けて)
>クラウディア
なら俺が案内してあげる、それが俺の仕事だから(何処に行くか行き先は決まっていない、が、此処を知らないと言うなら知っていて損も無いはず。提案を示すような声色で持ちかけると無理強いをするつもりも無いようで頭を傾け"どう?"と確認を一つ。「城の中だって行く場所は多いんだよ、図書館も有るし談話室も、ちょっと遊ぶのにビリヤードとかダーツとか、厨房に行けば小腹も満たせるしネ。庭園だって道をずれれば隠れ家みたいに潜まった場所も有る。……そこは俺のお気に入りなんだ」パっと浮かぶだけの場所を口にすれば何か彼女に引っかかる様な場所は有っただろうかとシャベル口を閉ざして間をおいて。「今日はヒマだったから、俺の暇潰しに付き合ってよ」肩をとん、と持ち上げれば彼女が遠慮をしてしまわないように伏線を張り、人当たりがいいとも胡散臭いとも言えるそんな笑みを張り付けて)
>オルガ
今は足だけど、水に入ったら鰭になるよ(一般的な人魚のイメージからすれば確かに"不思議"に当たるだろう。その足の説明を簡単に述べれば視線は自然と己の足元に向いて。行った挨拶の中で彼女の物だろう名前が含まれていれば「――オルガちゃん、」先ずはアリスの響きに消えてしまわない内に一度確りと彼女の名前を呼びとめて。指先が示す湖を、肯定する様に頷けば「そうだよ、此処が僕の家」痛くしない様に力加減を考えながら彼女の手を包むように自らの手のひらを被せて、湖をぐるりと一周させる様に範囲を広げて動かして「絵も綺麗だけど、本物もとても綺麗なんだ」口角を持ち上げ浮かべる笑みは落ち着きを持ったもの。触れていた手の平をゆっくりと離して「オルガちゃんに予定が無いなら、これから僕とデートでもどうですか」"ふふ、"と小さく息を漏らしながら軽さを含ませた声色で今話題に上がった湖を示す様に誘いかけの言葉を送り)
>人魚
ふうん。人間のオルガより便利だな、羨ましい。オルガは陸の上を歩いたり走ったりするの好きだけど、水の中で自由に息してみたいもン。(一般に人魚と呼ばれる存在に脚が生えているとは何とも不思議な光景でそれを目の当たりにした瞳は素直な好奇心にきらりとした輝きを宿していたが、続いた説明には感心した様子でまた少し目を大きく開いた。人間のそれと何ら違いのないすらりとした脚を今一度眺めれば、不満だとでも言わんばかりに肩を竦めつつ呟いてみて。此処では本当の名を呼んで貰えない、すっかりそれを受け入れたつもりでいたがやはり名を呼ぶ相手の声は素直に喜びの感情を心の内に落とし「今、アンタの事ちょっと好きになった。オルガの名前、ちゃんと呼んでくれたから。」とそう言ってはくすくすと笑みを零し。そっと重なり合った掌には確かな体温があり、湖の周りを一周するような動きを目で追いかけながら相手の存在そのものを"不思議"とそんな風に感じていたところで、おそらく相手が言い出さなくとも最終的には自ら持ちかけていたであろう誘いを投げかけられれば「オルガもそうだと良いなって考えてたンだ、人魚が言わなかったらオルガが言わなきゃって思うくらい。」と嬉しそうに笑い「行こう、早くしないと太陽の仕事が終わっちゃうから。」なんて言葉で相手を急かしにかかり)
>チェシャ猫
(行き先をつらつらと猫が述べる。図書館にはきっと見たこともない絵本がいっぱいあるのだろう。厨房にはこの前食べたような素敵なお菓子があるのかもしれない。そして隠れ家はきっとこの猫しか知らない。少しの間考え込んだものの、結局「隠れ家を見せてもらってもいい?」と口を開いた。こんな怪しい猫について行くのは危険だが、気になってしまったのだから仕方ない。万が一危ない目にあったら今度こそしっぽを引っ張って逃げればいいのだ。にんまり笑う猫がしっぽをくゆらせながら歩き出したので、ポシェットを掛け直し、慌てて痩せた背中を追いかけた。)
>オルガ
出来るよ、__僕が一緒なら、水の中でも自由に動けるようになる。(不満を持つように訴えられた内容は己にとっては何ら難しくの無いこと、急かす様に彼女がこの後の予定を己にくれた為、披露するには丁度良いと眼をゆるりと細ませて「説明するより、行動に移した方が早いから。__太陽が仕事を終えてもお姫様を一人きりで帰すなんて真似しないから安心してね」正しくは理屈の無い道理なのだから説明のしようが無く、そんな水面下の出来事は一旦置いておき、時間が迫る事をロマンチックに例える彼女へ小さく笑いを零しつつ安心させるべく言葉を送り。名前を呼ぶのは暗に己が地上の住人と比べ常識を持たないから、と言うのが強い理由であり。急かす様な彼女へ片手を差し出せば「じゃぁ、行こうか」とエスコートをするように優しげな声色で言葉を送り湖への道へ足を進ませて。「此処に来たのは久しぶりだったんだ、普段は湖の中で過ごすから滅多に上に出て来なくて――。城にはもっと顔を出さないから、」庭園を進めば濃厚な薔薇の香りが、そんな匂いすら新鮮な気持ちであり「でも、オルガちゃんと出会えたから。今日は城に行って良かった」薔薇の匂いよりも慣れ親しんだ森の空気に周囲が色を変えれば他愛のないことを話す様にゆっくりと語り)
>クラウディア
ハァイ、喜んで。__外を歩くから、疲れたら教えてネぇ(彼女が己に対してどのような印象を抱いているのか、詳しい事までは分からずとも多くのアリスに思われる印象とは偏りが有るようで何と無く想像が付き、だからこそつい悪戯をしてしまいたくなる。そんな気持ちが浮かべど堪える様に抑え込み、幼い彼女が相手だからこその親愛の言葉を置いて。「ねぇねぇ、アリス。此処での暮らしはもう慣れた?」彼女が此処に来てどれ程の時間が経過しているかを知らないからか道中の話題振りのように言葉を送れば庭園に、薔薇の香りが鼻に届くと慣れた香りはむしろ過ごしやすくて。森に出る為の方向では無く、業と迷い込む様に右に左に方向を変えて。暫し歩いたところで到着したのは薔薇のほかに大きな木が幾つか立ち並ぶ、木陰が出来たスペースで「ココは仕事をサボるのに最適なんだ」なんて到着を示す言葉を続けながら悪戯に笑って見せて)
>人魚
"C'est bien!(良いね!)"(たった今陸の上でも水の中でも、と言ったばかりの人間にとってあまりに魅力的な言葉に思わず声の調子も弾んでいる。既に頭の中には相手と共に自由に水中を漂う、そんな神秘的な時間を綿雲のように膨らませながら「merci.昼でも夜でもオルガひとりじゃ城には帰れないンだ、多分。だからその方が良い。」と帰り道の心配もそっと拭い去ってくれた事への感謝を述べて。差し出された手をやんわりと握り締め、まだまだ勤めを終えるには早過ぎると確り辺りを照らす太陽の光の下を歩き出した。他愛の無い会話の最中もいっそ不遠慮が過ぎる程にじっと相手の横顔を見詰めるのは、その容姿の物珍しさ故。陽の光を浴びてきらきらと輝く白金の髪につい手を伸ばしたくなる、そんなうずうずとした気持ちの芽生えを感じつつ「湖の中では何してるの?ただ泳いでるだけ?もしそうだったら、オルガは2日で飽きちゃうかも。」と尋ねてみる事に。そして、先程喜んでみせたは良いものの、呼ばれて嬉しい筈の本当の名を呼ばれるのが妙に擽ったい__そんな風に感じてしまう程自分の中にも根付いたこの国での呼称を相手が口にしない事を幼心に不思議に思ったようで「人魚は何でオルガをアリスって呼ばないの?」と質問を重ね)
>オルガ
__何、と言われたら困るなぁ。皆と一緒でやりたいことをして、のんびり過ごしてるよ。食べたい物を食べて、休みたい時に休んでる。(己の業務環境も水中と言う事で、普段から仕事と私生活の境界線と言う物があやふやと言うのが理由の一つ。水中と言えど、普段暮らすに当たり不便も無い為に他の誰彼が地上にて行っている事を単純に水面下で行っている。少しだけ困ったように考えて見せれば「少し歩けばレストランもスイーツショップも有るから、__今日は美味しい珈琲を飲んでから散歩するのに此処に来たよ」気儘な暮らしは優雅とも言える、正に気分のままに生きるその対価として一般常識を身に着けていない事を隠しつつ、ぱ、と表情を明るくしては今彼女に出会うまでの半日を思い出すように綴り。重ねられた質問は正にそんな常識知らずが理由であり、少し頭を傾けると「でも、オルガちゃんはアリスの前にオルガちゃんでしょ。__なら僕は名前で呼びたい」ある種、頑固でもある。そんな拘りに気付かぬまま寧ろどうして、と言った雰囲気にて答えを返すと暫し歩いた森の末に澄み渡る綺麗な湖に対峙して。繋いでいた手をそっと離せば「ほら、三月兎の描く絵も凄いけど、本物も綺麗だよ」と自慢の湖を紹介するように続け)
>チェシャ猫
わたしは昨日ここに来たばかりよ。まだ何があるのかよく分かってないけど……でもそうね、アリスって呼ばれるのには慣れたかしら。(言いながら、チェシャ猫に従って庭園へと歩いて行く。真紅の薔薇たちは今日も日差しを浴びてしたたるように輝いていた。猫が進むのは複雑な道筋だ。帰り道を覚えなきゃと目印を見つけようにも、辺りは一面の薔薇、薔薇、薔薇。気が付けばどこから入って来たのかまったく分からなくなってしまった。おまけに風に乗って、くすくすと笑うような声がかすかに聞こえてくる。ここに来たときにも聞こえた、花びらを震わせるような笑い声だ。世界に置いてきぼりにされる感覚に、ぎゅっと鞄を握りしめる。ずんずんと進んで行く背中にもしや何か企んでいるのではないかと思い始めたが、猫が指し示したのはなんてことのない木陰だった。それでも空に広がる緑の葉はざわざわと揺れ、地面にまだら模様の木漏れ日をちらつかせている。ほっと胸を撫で下すと同時に、魅力的なその場所で休憩をすることにした。猫と共に木の根に腰かけると、涼しい風が吹いてくる。「当ててみせましょうか。あなたっていつもこうやってお仕事をさぼってるんでしょ」座ったまま背筋を伸ばして見上げれば、猫は未だ笑顔を浮かべている。そんな彼に、声を潜めて問いかける。「あと変なことを聞くけど……ここの薔薇って、喋ったりするの?」)
>人魚
( / 背後より失礼致します。きちんとお返事をしてからにしたかったのですが…急な用事が出来てしまい、本日はそろそろお暇させて頂きます。お返事ができずじまいで申し訳ございません…!また次回、続きからお相手をお願い出来ますと幸いです!長時間お相手をありがとうございました、また宜しくお願い致します…!)
>クラウディア
昨日、___昨日!、ってことは来たばかりだァ(最初こそ"へぇ、そうなんだ"と有触れた当たり障りのない返事が喉元まで姿を出したが、次ぐように眼を少し大きくすると思っていた以上に来たばかりだった彼女に驚いたと言った雰囲気で述べ、骨の浮き出る様な頼りない細い腕を伸ばせば彼女の頭へ差し出してポンポンと髪型に触れると「何かあったら俺に言ってネ、力になってあげる」浮かべる笑みは変わらずに、寧ろ得意気な雰囲気すら醸し出して。慣れ親しんだこの場所は口煩い蜥蜴に見つからない秘密の場所なのだ、そよそよと風を感じつつ述べられた図星を恥じる事も無く「せーいかい!よォくわかったネぇ」なんて調子の良い返事を返して白々しくもパチパチと数回の拍手を送り。続いた質問は己にとっては当たり前の答えで、頭を傾ければキョトン、とさえした雰囲気にて「薔薇は喋り好きだし、噂も好きだよ。そういうモノでしょ」何当たり前のことを、と不思議がるそんな雰囲気で数回瞬きながら返事を返して)
>オルガ
(/本日は長い間のお相手を有難う御座いました!とても楽しいお時間を過ごさせて頂きました!是非、またいつでもお時間が合いましたらお越しくださいませ。またお話しできることを心から楽しみにしております!)
>チェシャ猫
(二つの猫目がまん丸に見開かれる。初めて見た笑顔以外の表情を意外に思っていると、唐突に頭に触れられた。「わっ」小さく声を上げて頭を押さえれば、猫は何かあったら力になってあげるとのたまった。こちらの問いに答えた抑揚のある声も、パチパチと自ら拍手をする様子も、やっぱり普通じゃない。開き直る様子に呆れつつも、なんだか面白い猫だなと思った。まだ怪しさはぬぐい切れないが、ここの住人はそんなに悪い人たちじゃないことが分かって来たのだ。けれど続いて出て来た言葉に、わずかに身じろぎする。薔薇が喋るのは当たり前、そんな風情で猫は告げてくるのだ。その言葉に辺りを見回し、薔薇に聞こえないようやはり声を潜めた。「昨日ね、芸術家のうさぎさんが言っていたの。薔薇は悪戯好きだって……もしかして、子どもがさらわれることもあるのかしら」)
>クラウディア
__!三月兎っ。なァんだ、アンタ三月兎が拾ったアリスかァ(前後の会話が抜けた頭では何よりもと印象に残る"芸術家のうさぎ"と言う単語に耳先をピンと揺らして食い気味に名を連ね、自身にとって悪友とも呼べる人物が彼女の拾い主だと知れば親しみも一入。「薔薇は確かに悪戯が好きだけど、アリスを攫ってどこかに連れてくなんてコトはしないよ。ちょっと迷子にしたり、帰る邪魔をしたりはあるケド……。あァ、でも、本当に困ってるアリスがいた時には近くの住人まで教えてくれたり優しいトコも有るんだよネぇ」最初は薔薇についてクスクスと笑い声を上げながら説明を行って、時折ちらりと咲き誇る薔薇の花へ目を向けては決して悪い面だけじゃないと言うのを教える様に肩を竦ませながら答えて。「三月兎もわざわざ怖がらせるコト言わなくて良いのにネぇ」困った奴め、小さくつぶやけば”ふう、”と漏らす様にため息を置いて)
>チェシャ猫
あら、あなたうさぎさんと知り合いだったの?(何か納得しているらしいチェシャ猫にそう声を掛ける。猫の言うところによれば、薔薇は確かに悪戯をするが良いところもあるらしい。話を聞いているうちに、肩の力が抜けて行く。「なぁんだ、てっきりどこかへ連れて行かれちゃうのかと思ったわ。思ったより悪い花じゃないのね」ほっとしてそう答えると、肩から掛けていた革の鞄を開いた。「うさぎさんってちょっと口が悪いみたいね。でもあなたと友達なの、なんだか分かる気がするわ」言いながら、中から取り出したスケッチブックを開く。落ち着いて辺りを見てみれば、真紅の広がる美しい景色は描きがいがありそうだ。色を塗る道具もメイドから借りれば良かった、と思ったが、とりあえず万年筆で薔薇を描き始める。絵の道具に関してはきっとあの兎の方がいいものを持っているだろう。また今度借りようかしら、と思いながらぐるぐるとした小さなうずまきを描き出した。)
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