赤の女王 2017-10-15 11:00:59 |
通報 |
>赤の女王背後様
( / いえ…!どちらも楽しいと言うのがやはり大切だと思いますのでキャラメイクの相談に乗って頂けると言う事とても有難く安心致しました…!それではお時間が掛かってしまうかもしれませんが新たなキャラクターのプロフィールを考える為一度退室したいと思います。短い間ではありましたがエマと絡んでくれた事、本当にありがとうございました…!失礼致します! )
>赤の女王背後様
( / 此方こそ、またお話しさせて頂けて光栄の限りでございます…!改めてこれからどうぞよろしくお願いいたします。
丁度お話しさせて頂けるとのことで、主様のお時間が許す限りお相手させて頂きたい所存です。
お迎えのキャラクターですが、ライオンと人魚は追加されて以来気になっておりましたので、もし宜しければそのどちらかでお相手お願いできればと思います。)
>クロエ
怪我、どこ??__みせてね。(次から次へと向けられる言葉の勢いのお蔭で普段ならば数分ごとに訪れる睡魔も姿を消してくれていた、何よりも怪我をしたのだと真っ先に述べられれば庇護欲の高い心配性が顔を出さずにはいられずに少しばかり眼を丸く大きく開いて尋ねかけ。のんびり屋の頭の中には珍しく、早く城に連れて行って手当をしてあげないと、と考えが浮かび。頬を摘ままれる事に対して驚く反応が生まれなかったのは意識が其方に向いていたからだろうか。それでも手が顔に触れた事で仄かに感じた鉄の匂いで彼女が怪我をしているのは指先、先の発言から怪我の理由は薔薇だろうと推測が行き。「背中どうぞ、いまお城までつれてってあげるからねぇ」よいしょ。としゃがみ込んでは無防備に背中を晒してから「歩きながらゆっくり説明するから、おちついてちゃんと聞いてね」早口な彼女の喋り方からせっかちさんだろうか、とマイペースに考えを浮かべ。矢張り間延びするゆっくりとした喋り方でそれを伝えるとしゃがんだまま「ここは不思議の国だよ、ありすは薔薇に意地悪されちゃったんだねぇ。__でも、寝てた僕を起こして此処まで連れてきてくれたのも薔薇だから、悪く思わないでくれたら嬉しいなぁ」眉尻を落としながら困った様にふにゃりと笑みを、眼差しは矢張り困ったように薔薇に向けられて。怪我をさせてしまった罪悪感から慌てて自分を起こしたのだろうと推測が行けば叱る訳にもいかず「困った子だねぇ」と薔薇に対して抱いた素直な感想をぽつりと落とし)
>エマ
(/背後さまの温かいお言葉に強い感謝の気持ちを抱くばかりです。それでは是非、またお話できる事を心から楽しみにお待ちしております!この度は背後の我儘を受け入れて頂きまして本当に有難うございます!)
>劉
(材料の買い出しの為、外へ出ると言えば我先にとメイドが代わってくれようとする。が、今日買って帰るのは女性に持たせるには重たい荷物なのだ、と頼む訳にもいかずに代わりの下準備を頼む事にしてコック服を脱いでは代わりに黒のレザーを羽織りいざ庭園へ。普段帰る頃と言えば日も暮れた夜道である、未だ明るいこの時分に外を出歩くなんて何だか悪い事でもしているようで気分が良い。機嫌の良さに比例して鼻歌が零れ落ちれば進む足取りも軽くなり、風に乗る様に届いた人の声にピタと歌は止まる。声の主を探すように周囲を見やれば、少し先にて薔薇に絡まる少女が一人"ひゅう、"と口笛を一つ落とせば「お前さん、大丈夫か」と声掛けを。そちらの方へ足を進ませつつ彼女の姿を確りと見れば見覚えのないその姿に今し方ここに来たばかりだろうと推測をしつつ「いま外してやるよ、痛かったらゴメンな。先に謝っとくぜ」わはは、と豪快な笑い声を共に調子の良い言葉を添えて。とは言え、普段料理と言う繊細な物を業務にしているからか大きな手の割に傷める事無く確りと外して)
(/それではライオンにて絡まさせて頂きます…!そして勝手ながら詠凛ちゃんのイメージイラストを拝見させて頂きました!とても素敵でより一層とイメージが付きました…!ありがとうございます!、それではどうぞ宜しくお願い致します/蹴り推奨)
>ライオン
__ご親切にどうもありがとう。お蔭で私も薔薇も痛まずに済んだわ。
(細やかに編み込んだ三つ編みがこの時ばかりは悪く働いてしまい、編み込んだ部分に絡みついた棘を外すのに手間取っていた最中、まだ日も高い時頃だというのに不意に手元に大きな影が落ち。ふと見上げれば己が過ごしていた世界ではお目に掛からない何とも野性的な風貌の大男の姿に思わず一瞬息を飲み、しかし此方が何か言うより先に手助けを買って出る相手の言動に一時体に走った緊張も緩やかに解けていき。体格に比例した大きな手で程なくして髪を外した相手に感心した様にほう、と息をついてからお礼の言葉を口にして。薔薇を散らすことなくその棘から逃れられたことに安心したのか、僅かにほつれた三つ編みを慣れた手つきで直しながら柔らかく笑みを浮かべるとドレスの土埃を払いながら立ち上がり。立ち上がってもなお明らかに頭ひとつ分以上も違う相手を何とか見上げながら「…此処は貴方のお屋敷かしら?ごめんなさいね、微睡んでいるうちに気が付いたら迷い込んでしまったみたいなの」改めて見慣れないこの風景の中にぽつんと佇んでいた自身の状況を整理するように語りだせば帰り道を探す様にそっと辺りを見渡して)
>眠り鼠
た、大した怪我じゃないわよ!(頬を摘まんだことに対して驚くでも怒るでもない。それどころか、ただ自分の怪我を心配するだけの相手に拍子抜けすると気まずそうに目を逸らし手を離すと、一歩離れた。指を隠すように拳を作り、左の手の平でそれを覆い。「お城ォ!? アタシはお城に行きたいわけじゃなくて、家に……」しゃがみ込んだ相手を見下ろし、突然出てきたワードに素っ頓狂な声を上げ。家に帰りたい、と言いかけたところで、果たして本当に帰りたいのかという疑問が浮かび上がり口を噤んでしまった。別に直ぐに帰らなければいけないというわけでもないし、外はまだ明るい。ここは相手が言う場所へついていった方が面白そうだ。しかし、初対面の相手の背におぶられるというのはどうにも恥ずかしく、数秒考えてから「別に足は怪我してないから歩けるわよ!」と相手を通り過ぎずんずん進んでいき。ところが、相手が現れたはずの場所は再び塞がってしまっていて、どこから出ればいいのか分からないようになってしまっていた。「……もう、なんなのよ。これもアンタが言うところの いじわる ってやつなのかしら。なんか疲れちゃった。連れてって」しょんぼりと肩を落としながら相手の元へ戻ると、靴を脱いで両手に握りしめてから相手の背中へ飛び乗り。「さっきから言おうと思ってたけど、私はアリスじゃなくてクロエよ。そんなお子ちゃまな名前じゃないわ」落ちないようにしっかりと腕を回してから、薔薇たちに向かって んべ と舌を出してから、先程から聞きなれない名前を呼ばれていたことを指摘して)
>劉
違う違う、此処は赤の女王の薔薇庭園だ。そっちに城が有るだろ、そこが赤の城で俺はそこのコックだぜ(勘違いの後に己が此処の主に成ってしまわないよう手早く訂正を行えば顎を使いクイと背後に大きく佇む城を示してから指先を弾きパチンと音を鳴らし「そんでもって、お前さん等"アリス"が住む場所もあの城だ」白に向けていた目を再び彼女へ戻せば牙を覗かせるように口角を吊り上げ笑みを浮かばせながら唐突のその説明を行って。ハ、と己の現状を思い出せば"いけねぇッ"と慌てるように声を上げてから「細かい説明は歩きながらで良いか、荷物取りに行く時間なんだ」最初は確認するように、本当ならば先に城に誘導するのが一番いいのだが時間が迫っていればそれも叶わず、かと言って近場に他の住人が見えなければ彼女を此処に放置する事も出来ず「足元気を付けろよ、転びやすいから。怪我するぜ」現在地を把握するように周囲を見渡した後に注意の一声を軽い雰囲気で投げかけてから歩み出し「先ず此処はお前さんが今まで過ごしてきた何処かのクニじゃねぇんだ、"不思議の国"っつって、赤の女王が纏めてる」つかつか、と足を進ませながら伝えたとおりに順を追って説き始めれば「俺は城のコックでライオンっつーんだ。お前さんは余所のクニからこの国の次期女王候補として選ばれた"アリス"。平たく言えば元のクニにゃあ帰れねぇぜ」説明と言えば何処から述べるのが一番か、先ずは呼称か。自身また探り探りに語りだしては「んで今は店に今日の夕飯の材料を取りに行くトコ。美味い飯作るから期待しろよ」わはは、と笑い声を一つ。暗に彼女も今日の夕飯から共に過ごすのだと言う事を覗かせた発言を添えて)
>クロエ
怪我は怪我だよ、とげが入っちゃったら大変だから(ゆるゆる、と浅い動きで頭を右左と一度ずつ揺らしてから先ずは怪我に対する彼女の認識を否定して。最初こそ否定しかけた城への発言が覆り、城に向かう事が決まれば安堵を少なかれ感じつつ自らの横を通り抜ける様な彼女が最終的に自らの背に落ち着くまでの一連のやり取りを目にすれば、まるでコメディでも見ているようなコミカルさに堪らず"ふふ、"と小さく笑い声を零し。背負った彼女は軽く、一端の男である己にとってさして力が必要な事も無かった。ゆっくりと立ち上がり数歩と進み始めた中で受けた私的を耳にするとゆるゆると頭を左右に揺らしてから「ありすは、ありす。ここじゃない何処かのクニからここに来たから、ここに来た人はみぃんな、ありす。」のんびりとした喋り口は直せぬ癖か、ゆったりと説明不足である事にも気づかずにそれを続け、「ぼくは眠り鼠、ここは不思議の国、__えぇと。ありすは女王様の候補だから、だいじにしなきゃ」彼女が本名を名乗ってくれたからか、自らも此処での呼び名を教え、ぽてぽてと足音が付きそうなマイペースな足取りで歩きつつ子渡場のマイペースさに沿わないそんな説明を行って。「ありすは女王候補に選ばれたから、もとのクニには帰れないけど……お城で暮らしてたくさん食べて、たくさん遊んで、ありすの誰かが女王様になるんだ」時折道を邪魔する薔薇に"む、"と表情を曇らせては"いまは駄目"と叱咤の声を一つ、すると蔦は絡まるのを止めて城への真直ぐな道が作られ、のんびりとした足取りでも確実に進むことが出来て)
>ライオン
……そうね、一先ず貴方が今とても忙しいこと位は理解出来たわ。
(相手の訂正で今一度景色を遠くまでよく見渡せば成程城と呼ぶにふさわしい荘厳な建物が窺えて、その大きな城ですら見覚えがないということは少なくとも自分の見知った近辺ではない、相手の言うところの"不思議の国"という全く別の土地にいるのだと実感し。しかし実感するのと頭で理解するのとはまた勝手が違い、非現実的な現状を未だ飲み込み切れない己にもお構いなしに急いだ様子で歩みを進め始める相手の後ろを追えば歩幅の違いを埋めるべくぱたぱたとやや小走りになりながら困ったように言葉を呟いて。時折道脇までその枝を伸ばしてしまっている茨に足を引っ掛けてしまわないように注意しながら相手のやや後ろ辺りに付いて歩くと「"アリス"だなんて、まるで異国のお人形さんみたいな呼び名ね。此処に呼ばれる候補達は西洋の方が多いのかしら、何だか浮いてしまいそうで心配だわ」見渡す限りの御伽噺に出てきそうな情景に西洋風の呼び名に慣れないのか小さく息をつくと言葉を続け。"お前さん等"などと一人きりだった己に対して言うということはアリスと呼ばれる者は他にも沢山いるのだろう、正しく別の世界からぽんと連れられたように周囲の景色に馴染まない己の様を年頃の少女なりに気にしているようで、候補が集う城の夕食を少しだけ憂うように表情を曇らせて)
>眠り鼠
みんなアリスって、それじゃあ呼ばれた時に自分が呼ばれたんだか分かんないじゃないの!(聞けば聞くほど謎は深まるばかりで、それも、みんなと同じ括りにされているような扱いはとても不服だった。持っていた靴を片手にまとめると、空いた手でぽかぽかと相手の背を叩き不満を述べ。訳が分からないながらも、さっき一人でポツンとあの庭園に立っていたときより幾分かゆったりとした気持ちで居られるのは、対等に会話できる相手が現れたお陰か、こうして触れている背が温かいからだろうか。「眠り鼠ね。女王様の候補ってのもよく分からないけど、そうじゃなくても大事にしなさいよ! 女の子には優しくしろって習わなかったの?」だいじにしなきゃ、という柔らかな言葉の覚悟は、怪我を心配してくれた様子や、こうして自身を背負って城へ連れて行こうとしてくれていること、説明が得意ではなさそうなのに懸命に伝えようとしてくれていることからも十分に感じられた。それでも不満だったのは、やはりそれが自分一人に向けられたものではなく、恐らく アリスたちみんな に向けられているだろうということだった。背中を叩いていた手を相手の頬へ移動させ、さっきよりも柔らかい力でふにふにと揉むように摘まんでいると、続けられた言葉にピタリと手を止めた。「帰れないって!? 別に恋人が居たわけでも、仲のいい友達が居たわけでもないから、ココで暮らすんならそれで構わないけど……荷物を持ってくることもできないの? 化粧品やら、服やら、アクセサリーやら……この間買った新色のマニキュアだって持ってきてないのに!」頭に思い浮かぶ未練はアチラに居る人々ではなく、ドレッサーに並べた化粧品や、クローゼットに詰め込んだ洋服たちに向けられていた。「やだあ! 一度帰る! 絶対に戻ってきてあげるから!」バタバタ、と子供のように両足を前後に動かしながら、相手の動きを止めようとするように、体へ回した腕に力を込めて)
>劉
そーだなァ、西洋のアリスが多いが東洋のアリスがいない訳じゃない。もし誰とも仲良くなれそうに無かったら俺が付き合ってやるから心配すんな!__その後に皿洗いも手伝って貰うがね(それは違うこれは嘘と決め付けられることの無い彼女はとても話しやすく、突然の状況下にてヒステリックになる事も泣き喚くことも無ければ尚更の事。そんな彼女が悩ましげに告げたその言葉から先を察すると、元よりそんな風に話しやすさを持った彼女なのだから心配は持たずに、最初はウンウンと否定することなく数回頷きを見せてから返事をし、付け加えるのは冗句を交えた発言でニシシと企むような表情を故意的に浮かばせながら続け。庭園を抜ければ広がる森に足を踏み入れて「他のアリスと仲良くすんのも良いが、一人とかアリスだけで勝手に外出すんなっ。迷ったら帰れなくなっちまうぜ」最初は忘れてはいけないと注意の其れを、如何せん好奇心旺盛のティーンが多い。探検気分で外に出てどこにも行けずに迷子になるのも少なくはない、と言わずとも聞き分けの良さそうなそんな彼女に送り「誘ってくれれば行きたい場所に俺が付き合うぜ。城の近くには遊園地も湖も何だって有るからなァ」勿論出歩く事が悪いと言う訳じゃ無い、その旨を伝えるべくちゃんと訂正も添えれば少しでもこの国での生活が前向きになるような計らいか「今から行くのは何でも揃う出店街なんだ、付き合ってくれる礼に好きなモン一個だけ買ってやる」"一個だけだぜ!"と強調する余計なひと言を添えながら冗談でも言い合う様に軽い会話を楽しんで)
>クロエ
――そうだねぇ、女の子は大事にしなきゃ(ぽかぽか、とさして痛くの無い力加減で背を叩かれれば彼女の言い分に御最もと納得をしてしまったからか余計な口は挟まず聞き入れて。次第に背に感じていた衝撃が姿を消して、代わりに己の頬が再び伸ばされればその擽ったい感覚に堪えきれずに"くすくす"と笑みをこぼしてから「ありす、こしょばいよ」と言葉通りに少しだけ肩を持ち上げて軽い抵抗を示し。そんな細やかな抵抗は一瞬の事、次には大暴れと言うのが正しいか派手な彼女の動きに転んでしまったり落としてしまったりしないように懸命にバランスを保つ必要が有り「っあ、ありす!危ないから、おちついて!」そんな状況で歩けるはずも無く、意図せずとも彼女の思う通りに進めていた足はその場から動かずに根付くように動きを止め「――化粧品なら、ちゃんとここでも手に入るから。だいじょうぶ。服も、ちゃんとあるから!」先ずは暴れる彼女を落ち着かせなければ、そんな思いからか懸命に言葉を探るとハッと思い立つのは同居人でお洒落に精通する人物の姿。「ありす!お城はまたあしたにして、今日はうちにおいで。同居人がたくさん化粧品を持ってるし、この国の仕立て屋だからお洋服もいっぱいあるよ」自分にしては中々空気を読むことが出来た答えだったのでは無いだろうか、「それにお茶会をしてるからお菓子もあるし、――僕は紅茶を淹れるのがじょうずなんだ」何か一つでも彼女の心にヒットする物が有れば良い、アワアワと慌てる頭の中で最善を描きつつ、本来ならば城にだって化粧品や服が無い訳じゃ無いのだから最善とは言い難いのだがそれに気付かずに"ふにゃり"と表情を緩めて"どう?"と答えを促して)
>眠り鼠
(媚びることもなく、説教染みたことを言うわけでもなく、ただのんびりと自分のペースを崩さない相手の反応はとても新鮮だった。ふにふにと頬を摘まむのだって攻撃のつもりだったのに、相手の柔らかな笑みでそれはただの戯れに変わってしまう。かと思えば、相手のことなど一切考えずに力一杯暴れてみても、自分を支える手を離すことも、一緒に倒れてしまうこともない頼もしさも見せてくれた。化粧品と服があるという言葉を聞けばピタリと動きを止め、腕の力を緩める。「仕立て屋? 洋服を作ってる人ってこと? 行きたい!」自分にとって必要なものが揃っているのみならず、まさかデザイナーに会う機会が訪れるだなんて。キラキラと目を輝かせながら大きく頷くと、相手の腕の上で跳ねるように体を揺らし。「ふふ。アンタの紅茶も飲んであげる。うーんと美味しく淹れなさいよね」懸命にさまざまなアイディアを挙げてくれる相手の様子が微笑ましくてつい頬を綻ばせながら、小さい子供を よくできました と褒めるように、帽子越しの相手の頭をぽんぽんと撫でてやり)
>クロエ
(今すぐに下せと言わんばかりだった彼女が落ち着きを取り戻してくれれば一安心、落とすことも共倒れになる事も無かった事にほっと胸を撫で下ろし、「名前は帽子屋って言うんだけどねぇ、化粧品を集めるのが好きだから使ってないのもいっぱい持ってるはず。ありすもお化粧が好きなんだねぇ」城に向かっていた足はくるりと踵を返すように森へと方角を変える、彼女の煌びやかな雰囲気は同様に自分をお洒落に見せる事を好む同居人に似通っていると思わずに居られず、優しげな手付きで頭を撫でられれば小さく綻ぶように笑い声を零して「料理はできないけど、紅茶を淹れるのだけは自信があるんだ」浅い動きで頭を縦にこくこくと揺らし、"あ。"と思い出すように大口を開いて声を上げれば「もうひとり、芸術家の兎もいるんだけど……ちょぉっとだけ、いじわるを言うかも。何を言われてもきにしないでね」同居人の話題の内に連想されたもう一人、共に過ごしていれば慣れるものだが初見にはその当たりの強さが響くだろうか、困ったと言う様子で眼を細めて事前注意のように続け)
>ライオン
__ふふ。ひとり壁の花を気取る位なら、慌ただしいライオンさんのお手伝いの方が余程楽しそうね。
(これだけ年も体格も違う、そもそもほぼ初対面の男性だというのに何故だか相手に気を許してしまうのはその朗らかな性格が滲み出ているからこそだろう。年頃の憂いを慰めるでもなく鼓舞するでもなく、そっと拠り所を作ってくれるような申し出は少しの意地悪な冗談が素直に申し出を受け入れる切っ掛けの役割を果たし、相手につられた様に思わず小さく笑みを零すとそっと口元に手を当てながら先程より明るさを取り戻した言葉を続け。庭園を抜け森へと足を踏み入れれば相手の忠告にもすぐ納得できるような、それこそ今でさえうっかり相手から離れてしまえば途端に迷子になってしまいそうな難解な森の道筋に少しだけ相手との距離を縮めて。はぐれてしまわない程度にその傍を歩みながら小さく頷くと、鬱蒼とした森を明るくする快活な相手の言動にすっかり気を許したのか表情も随分と和らいでいて。いくら表層では冷静を装っていたところで中身はまだまだ幼さを残した少女、胸の奥底で燻る不安や寂しさを紛らわすように気兼ねなく冗談を言い合えるのは精神的にも救われ「あら、それならその商店街で一番価値のあるものを"一つだけ"頂こうかしら?」相手の言葉通りあくまで一つだけ、しかし言葉の裏を取った悪戯な返答を口にすれば悪戯っぽい笑みを浮かべつつひょいと相手の背後から其方を覗き込んで)
>劉
そうも言ってらんねぇぜ、厨房は戦場だからな!其処に立てば厳しいから覚悟しろよ(くっく、と笑いをこらえながら重ねる冗談を向けて遠慮なく細身の彼女の背中をぱん!と叩けば「でも、手伝ってもいいっつうその気持ちは最高だ。お前さんは良い奴だなァ」良くも悪くもフレンドリー、彼女が女性であることなんて二の次と言わんばかりのそんな遠慮のなさで、澄ましてばかりの他のアリスとは違うと彼女に対する好印象を持ち。先に告げた言葉の上げ足取り、どうやら彼女は随分と切れ者らしい。"ほォ"と感心するように短く声を上げてからBoo!と不満げな声を上げて、小憎たらしくも覗き込む無邪気な笑みに軽い力でデコピンを一つ。「ばァか、お前さんは俺がそんな金持ちに見えんのか!見えねぇだろっ。残念だったな、叶わないぜ」自虐を織り交ぜた返事に開き直る様に胸を張り、暫し歩いた所で見えてきた出店街にて「帰りに幾らでも寄って見て良いから最初だけは付き合え」と約束をするように注意を促し、向かった先は様々な野菜を取り扱う店で。己を見るなり大物の野菜が入る重量のある紙袋を渡されて、それを受け取れば「今日の夕飯は新鮮な野菜がたっぷりだぜ、好き嫌いはねぇか」何てからかいを含み尋ねかけ。店のスタッフへ軽い挨拶をしてからその荷物を持ちつつ「何か欲しい物が有れば此処に来れば揃う、出店街は覚えておいた方が良いな」と此処で暮らす上での豆知識を一つ、賑わうそれらを一瞥するように目を向けて)
>眠り鼠
(靴を片手で持っているとやはり指が疲れてくるようで、再び両手に一つずつに持ち直すと、それがどんな人物なのだろうと想像を巡らせてウキウキとした様子で揺らし始め。「帽子屋? 眠り鼠もヘンな名前だと思ったけど、帽子屋ってのも妙ちくりんな名前ねぇ。個性があって良いけど」勝手に想像していたスラリとした長身の美男子は、名前を聞いたとたんありとあらゆる帽子のイメージに埋もれてしまった。「化粧は好きって言うか……アンタ、裸で外は歩かないでしょ。それと同じ。化粧は服を着るのとおんなじなの」ようやく庭の植物と離れたかと思いきや、今度は森へ入っていくのか。お洒落とは縁遠いような周りの景色をキョロキョロと興味深そうに見渡しながら、靴を指示棒のように立てて相手の言葉に答える。「別に出来ないことなんていちいち言う必要ないわよ。バカ正直ね、アンタ。美味しい紅茶が淹れられるなら、それで良いじゃないの」控えめな相手が言うのだから、きっとそれは本当に得意なことなのだろう。それでも、謙遜するように出来ないことを引き合いに出すのはあまり好きではない。やはりもう一度靴を片手に納めると、むにむにと相手の頬を数回摘まみ。「仕立て屋に、芸術家? アンタ顔が広いのね。意地悪言われるくらいなんてことないわ。ただ、もし喧嘩になったらアンタが止めなさいよ」どこか不安げに告げられた忠告は、自分にとってはさした問題ではなく。心配するのならば、自分がその人物に皮肉られたときにカッとなって言い返した場合のことだろう。過去にそういったことで何度か問題を起こしたのを思い返せば、頬を摘まんでいた手を止め、今度は指先でツンツンと頬を突き)
>ライオン
ッひゃ!……そういう貴方はちょっぴり残念な良い人ね。でも、今は貴方が完璧な良い人ではなくて良かったわ。
(元の世界ではそれなりに名の通る家に身を置いていたからこそこれ程までに距離感の近い男性など初めてで、何とか背中への鼓舞には耐えたものの続く予想外の額への衝撃に思わず驚いたような声を漏らしてしまい。一瞬何をされたのかとばかりに額を押さえながらぱちぱちと瞬きを繰り返すものの、相手のお茶目な反撃に大分その性分が理解出来てきた様子で。男性というより理想の父親というべきだろうか、距離が近くとも異性という壁を全くと言っていいほど感じない理由が分かり納得とばかりに眉を下げれば、慣れない地で最初に出会ったのが相手で良かったという旨を少しの羞恥心からか暈した言葉で口にして。そうしている間にも到着した商店街は自分の馴染みある風景とはまた違ったが記憶の風景と同じくらい活気に溢れた様に見ているだけで自ずと心が弾んでいき「生憎野菜は好物なの。そもそも私、好き嫌いなんてする程幼くないわ」言葉こそ応えるものの視線は色とりどりの食材や商品の並ぶ店先に興味深々とばかりに注がれ、そんな中はぐれてしまわないようにという意識が働いたのか半ば無意識に傍にいる相手の上着の裾を掴んで)
>クロエ
――へぇ、おんなのこって大変だ。僕には出来そうに無いや(周囲が呼ぶから己は眠り鼠である、名前と呼ぶよりも呼称と述べる方が十分に正しいその響きを引き合いに出せば、それでは本当の名前とはと言う話題に虚ろいだ時に答える情報が何もない。だからこそそれ以上の言葉を飲み込むと、何とも分かり易い化粧とはと言う彼女の説明に耳を傾けて。"ふんふん、"と相槌を打ちながら真剣に聞きってから素直に感心する様子で感想を、確かに帽子屋も毎日忙しなく化粧をしてはドレスを選んで髪型を整えている。きっとそんな物なのだろう、と到底己には真似のできない価値観に「でも、ありすはお化粧が無くても可愛い顔だよ」正面から確りと見た顔は化粧によって彩られていたが、年相応のあどけなさを持つのが伝わる。きっと化粧が無くとも愛らしいのだろう、それが美意識の高い女子にとって余計なお世話だとも知らずに悪気なく述べて。まるで叱咤し説教でもするように、述べられたのはハキハキとした彼女らしさを思わせる発言で、最初こそその勢いに合わせて瞬いて見せたが次第に面白味を抱いてしまってくすくすと笑い声を漏らし「はぁい」とのんびりとしたマイペースな返事を行って。確かに、彼女ならば嫌味を言われても確り返すことが出来そうだ、寧ろ頬を摘まむ彼女の述べるとおり仲介に入る方が大事かもしれないと言う気になれば頷いた後に「でも、起きてられるかなぁ。直ぐに寝ちゃうから」ふふ、と困った様に笑い声を落としては見えてきた屋敷を示して「そこが帽子屋邸。先ずは帽子屋の所に案内するねぇ、大事な物を貰わないと」話をしていればあっという間だった道のりに、楽しかった散歩のような感覚で到着した屋敷前にて"下すよ"と声掛けを見せてからゆっくりとしゃがみ込み)
トピック検索 |