赤の女王 2017-10-15 11:00:59 |
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>ドードー鳥
此処でも追い出されたらそれこそ意味ねぇだろうが…(困ったように肩を竦める仕草を見ると、彼を家から追い出したと言うのが一体どんな人物であるか今の己には知る由も無かったが不思議とその光景が脳裏に浮かんでくる。追い出されて辿り着いた場所がまたしても彼を追い出し兼ねない己の部屋であったとはつくづく運の悪い男だと、そんな思いからもう一度先程よりもまた一段階重たくなった溜息を吐きつつ呟いた。己を優しい人間だと思った事はない。が、彼の巧みな演技力にすっかり騙されほんの僅かなりとも同情じみた感情を抱いてしまった以上益々強く出られなくなってしまった。"面倒くせぇな…"と思わず声となって零れ落ちてしまいそうだった言葉を喉の奥へ押し戻した頃、今日と同じような来訪の可能性を匂わせる言葉に分かり易く眉を寄せれば「じゃアンタも覚悟しといてくれ…容赦無く追い出す」と口ばかりの応戦を。気持ちが落ち着かない時、こうしてオルゴールに触れるのはひとつの癖だった。親指で小さな箱の蓋を開けて、閉めて、と繰り返す内自然とそれに興味を示したと思しき彼の声には「違う。これは、アンタらの言う元のクニで俺が持ってた物だ」とまずは答える。何事にも無気力無関心な己でも、唯一オルゴールだけは特別な存在だった。それに興味をもたれると気持ちにも多少変化が表れると言うものである。己とよく似た気質の持ち主が此処にも居るのだと分かれば親近感と言うのか安堵と言うのか、微かながら己の刺々しさがまた少し和らいでいく中で「オルゴール――好きな物はこれ。元のクニで、俺はこれを作ってた。アンタが知らないなら、此処には無いんだろうけどな…」そう言って小さな金色の螺子を巻き、テーブルの上に置いて箱の蓋を開ければ控えめながらも耳に心地良い音が聞こえ始め)
(/次のお返事にお時間を頂いてしまいそうなので、先に連絡をさせて頂きます…!必ずお返事させて頂きますので今しばらくお待ちくださいませ!)
>ドードー鳥
(/ご丁寧にありがとうございます。どうぞごゆっくりと主様のペースでお返事を頂けたらと思っておりますので、のんびりとお待ちしております…!)
>埜瀬
(向けられる言葉だけを聞けばすぐに追い出されても何らおかしく無いのだが、無駄にポジティブであればそんな可能性を考えることも無く「でも今はまだ追い出されないだろう」だなんて宣う始末。未だわからずとも彼の性分で有れば冷酷になり切れないだろうと踏んでのことの辺り狡賢いのかもしれない。疑問を向けたそれが音色を奏で出すと″嗚呼″と少し遅れてそれがオルゴールだと言うことを知り、繊細なメロディーは何処か物珍しく気持ちを落ち着かせるから不思議である。増してのこと、それを作ったと聞けば興味を持つなという方が難しく感心する様子に少し面白がる興味を滲ませて暫し聞き入り「___帽子屋邸に住む兎を訪ねてみるといい。そこならば何かを作るにあたって足りない道具は無いだろう、折角素敵なオルゴールを作れるのにその才能を活かさないのは勿体無いぞ」もし何かが足りなくとも出店街にて発注をかければ手に入る、先の会話の流れからすると彼は普段の時間を持て余しているようなのだから好きだというオルゴール作りが出来る環境が整えば今よりも楽しくなる筈だ、そう企てれば才能を活かさないのは勿体無いと言う本音を覗かせて「こんな素敵なもの作り出せるのは誰もいない、お前だけだ。その才能を活かすためならば俺が力を貸そう」元より面倒見は悪くない、首を突っ込みたがるのは良くも悪くもと言える。作り手は己じゃないにも関わらず自身に満ちる様子で言い切り流れる音色に耳を傾けて)
(/ありがとうございます…!暫しお返事ペースにムラが有るかもしれず!ご迷惑をお掛けしてしまうと思うのですがどうぞ宜しくお願い致します…!/蹴り推奨)
>ドードー鳥
(追い出そうにも追い出せずにいる、そんな己の内心を見透かしたような彼の発言にどきりとした。先に感じた警戒心は彼のこう言う所を見つけ出していたからなのかも知れない。人間誰しも少なからず狡猾な一面をもつと考えているが、どうやら彼も例外ではないらしいとこんな時ばかり素早く回転する頭の中でそんな事を考えて。しかしそれも長くは続かず、オルゴールが奏でる『エリーゼのために』を聴いている内にゆったりと穏やかな波のような落ち着きを取り戻していく。こんな状況下でもこの音色が齎す安らぎだけは変わらないと、改めて己にとってオルゴールと言うものがいかに大きな存在であるかを実感させられると同時に、彼が一定の興味を抱いてくれている事がこっそりと嬉しかった。無論、己に対しての興味ではなくオルゴールに対しての、ではあるのだが。極端に外出を避けるという暮らしぶりの所為か此処に関する状況も少ない。オルゴール作りなど到底出来る筈もないと決めつけていただけに、唯一心から打ち込めるそれにもう一度出会えるかも知れないと言う期待にこれまでになく心動かされていた。そんな心の動きが彼に悟られてしまわないよう、ろくに相槌すら打たずにだんまりを決め込んでいたが、オルゴールの音色が止むと同時に意を決したらしい。ぱたん、とオルゴールの蓋を閉めてからそれをポケットの中へしまい込めば「………その帽子屋邸の場所を知らない――…俺ひとりじゃ行けない」と素直に案内を頼む事は出来ずじまい、しかしどうにか遠回しに彼と共に部屋を出て行く意思を伝えて)
>埜瀬
___誰が一人で行かすと言った、ちゃんと俺が送り届けるよ(音楽に精通していないようでその曲名までは分からない。が、それでも興味を持たせ心を惹くのだから音楽という物は凄いのだと実感をする。流れていた音が止み、彼が蓋を閉じると彼より告げられた遠回しの意味を確りと汲み取ってか浅く顎を引き頷きをひとつ、ティーカップの中身を飲み切ってからそれをトレイに戻して立ち上がり「お前の気が変わってしまう前に案内しよう。……オルゴールを作るのに何が必要だ」持ち込んだ物を忘れずにトレイにまとめてから使っていた簡易椅子を再びたたみ元の場所へ、トレイを片手に部屋を出れば何せ気難しい兎が相手だからか先に情報を集めておこうと探りを入れて。「帽子屋邸には仕立て屋と芸術家が、大体の材料は揃っているし何かを作るなら一番相応しい環境だ。もし、お前にやる気があるなら作ったオルゴールを販売して生計を立てるのもひとつの道だろうな」部屋を出て廊下を進む中で提案を一つ語り、すれ違ったメイドにトレイを渡し。「森を歩くが足は大丈夫か?」笑みを浮かべつつアウトドアとは言い難い雰囲気の彼へ確認を)
>ドードー鳥
(とてもじゃないが礼儀正しくとは言えそうもない頼み事を快諾してくれた上、オルゴール作りと言う己の目的に対しても協力的な姿勢を見せてくれる彼を目の前にして、それが純粋な優しさからなのかそれとも何か隠した狙いがあるのかと勘繰ってしまう辺り、捻くれ者である事に矢張り変わりはないようだ。それでも、少なくともこうして誰かと外出する気になっただけでも大進歩である。すっかり冷めてしまった紅茶を此方も全て飲み干してからティーカップを置き、隙あらば直ぐに怠けようとしてしまう出不精な体を叩き起す思いで椅子から立ち上がった。突如部屋を訪ねて来た彼、当初の印象こそ正直な事を言えばあまり良いものではなかったが今では不思議と随分頼もしく見えてくる。このまま彼に着いて行けばオルゴール作りの手掛かりに辿り着けるかもしれないと小さな期待に突き動かされる頭の中では、そこでまた新たな人物との出会いそして会話を乗り越えなければならないのだと言う事実はすっかり忘れ去られていたが、代わりにひとつ懸念が浮かんでいた。オルゴール作りとは最初から最後までひとりのオルゴール職人が行う訳ではなく、様々な職人の技術を集めて初めて完成するものなのである。要するに、己の仕事は各部品の組立や音の調律、外箱の製作。己の仕事に取り掛かる為には、それに使用する部品が必要となると言う背景もあり「現状、此処に職人が居ないなら必要な物が揃ってるとは思えない…元になる材料だけで言うなら金属と木材…けど、それだけあっても俺ひとりの手じゃ作れない。部品が必要なんだ、シリンダーとかモーターとか…既に出来上がってる物が。」とこれまでになく口数が増え始める。期待はしているが直ぐにでも諦めがつくようにストッパーを掛けているようで、隣を歩く彼をちらりと横目に見遣れば「…さっきのと同じような物を作るなら、それだけの材料が居る。簡易的なやつなら作れなくもないだろうけど…ま、それじゃ生計は立たねぇな…」と溜息交じりに付け加えた上で「…オルゴールの為なら、」とこれからの道のりを考慮しての質問にはぼそりと呟くように答えて)
(/背後より失礼致します。名残惜しい所ではございますが、本日はお暇させて頂くお時間となってしまいました。色々と詰め込んだ所為で長々とした文章になってしまい申し訳ありません…!また時間が取れた際には遊びにこさせて頂ければと思います、その時には続きからお相手をお願いできましたら嬉しいです。それでは素敵なお時間をありがとうございました、おやすみなさいませ!)
>埜瀬
(/昨夜は遅い時間までのお相手を有難う御座いました!お返事を返す前に寝落ちをしてしまい途中で消えてしまったこと申し訳ありません…!ぜひ、続きからお話しさせて頂ければと思います!それでは、またお話しできることを心より楽しみにお待ちしております!)
>常連アリス女性一名、男性一名募集、新規アリス男女一名ずつ募集 / 新規プロフは随時募集
のんびりと本日の交流受付を行わせて頂きます。
何方か様とお話しできることを期待して待っておりますので、お気軽にお声がけ下さいませ。
交流枠を一先ず計四名までと作っておりますので、もしお時間の合ったアリスがいらっしゃいましたら遠慮なくお越しくださいませ。もしかすると後ほど枠の追加をするかもしれません(パラレルワールドにつき、交流住人の被りも問題ありませんので悪しからず。)
相談、希望、質問だけでも大歓迎ですので、お気軽にお声掛下さいませ!
※もし前回からの交流希望の場合は前回のレス番号を(>No,〇〇)と表記して頂けると助かります。※
■注意事項/世界観など■
http://www.saychat.jp/bbs/thread/626257/res/1
■提供キャラクター/住処/仕事■
提供:http://alice123.hanagasumi.net/jyuunin.html
住処/仕事:http://alice123.hanagasumi.net/maps.html
■優遇/冷遇■※2/11追加※
http://alice123.hanagasumi.net/yuuguu.html
■特設ページ■
http://alice123.hanagasumi.net/index.html
■個人ページ■
http://www.saychat.jp/bbs/thread/626550/
※プロフの変更、息子様娘様の詳細などありましたら此方へどうぞ
■イベント概要■
常時イベント:http://redrose.nari-kiri.com/%E3%82%A4%E3%83%99%E3%83%B3%E3%83%88/event
もし宜しければ話のネタとしてイベントをお使いくださいませ。
■手紙■
http://www.saychat.jp/bbs/thread/626257/res/1508
( / こんばんは。先日は短い間でしたが、他の方もいる中、お相手ありがとうございました。
前回言えなかったことなのですが、イラストの方を拝見させていただきました。まさかあんなにも美人に描いてくださるとは露にも思わず、暫くの間、歓喜に打ち震えてしまいました…!素敵なイラストをありがとうございます…!
本日は、追加時からこっそり気になっていた失敗アリスさんとお話してみたく、声を掛けさせていただきました。まだお手すきのようでしたらお相手をお願いしたく存じます。 )
>ルツール
___。(ローブの裾を風に靡かせて、多くのアリスが城に戻りだす茜色の夕暮れ時に住まいである人形小屋を抜け出す。影が嫌に長く伸びて、賑わう日中の遊園地とは違い何処か薄気味悪さを感じさせるのが無性に心地いいとさえ感じる。人気の少なくなった環境で、流れる音楽だけは依然変わらずに軽やかで能天気である。他の住人に手を取られ、長い長い影を伸ばし歩いて行く他のアリスを物陰より眺める姿は恨めしいとやっかみに満ちた不のオーラさえ纏っている。「早く帰ってしまえばいい」つい、口を突いたその言葉は戻る事も無く音楽に掻き消され存在さえ無かったように消えてしまい、一人また一人と帰るのを隠れるように眺めて)
(/お越しいただき有難うございます…!反応遅れを申し訳ありません!、そしてイメージイラストの確認を有難うございました…!またお借りする事が有ると思いますので、イメージ違いなどが有りましたら都度教えて頂けると幸いです。それでは失敗アリスを出させて頂きます…!交流範囲が基本遊園地と成ってしまう為、絡み辛ければ出し直しますのでご遠慮なくお伝えくださいませ!/蹴り推奨)
>失敗アリス
( 軽やかにステップを踏めば、こちらの気分を上げてくれるような軽快な音楽と共に鼻歌も漏れだす。朝方、侯爵夫人のもとへお礼に行ったほうが良いのではと思い立ち、何分知らぬ土地だと融通も利かないだろうと親切なメイドに力を貸してもらって着いたのは昼頃だった。着くとすぐ、待ち構えていたかのように様々な住人に会い、あちらへ、こちらへと手を引かれて、結局夕時になってしまったのは誤算であった。侯爵夫人にも会えずじまいのまま、気ままな住人達は他のアリスへ、住居へ、好き勝手と何処かへと行ってしまい、散々振り回された此方はさながら迷子である。歩いてゆけばいつか出口が見えて来るだろうと高をくくっていたのが間違いであった。いつの間にか人っ子一人いない。ひくり、と口角を歪めれば、嘘だろう、と溜息を吐いた。ほんの少しの間だと思っていたから、薄い衣服は風を通して寒いし、正直もう歩きたくない。ずるり、と木を背もたれに座り込めば一つくしゃみをしてから呟いて )
もう、どうしようもないし、あのドールハウスに行ってみるか…。
( / 蹴り推奨でしたが、ロルにについて。お気になさらず、此方こそ上手く返すことができておらず、すみません…!此方に話しかけても掛けなくとも、次には話しかけに突撃しに行くつもりなので、ご自由にお返しください…! /蹴り推奨。 )
>ルツール
___此処に近付いちゃ駄目だって、教えて貰わなかった?(人目を縫う様に暫しの気晴らし、短い散歩を怒涛のネガティブに塗れながら過ごしてから一日の大半を過ごすドールハウスへの帰路に。少しの時間を経過するだけでも辺りは段々と茜色を濃くしていき、次第に夜が顔を出す事だろうと人の気配が無ければすっかりと他のアリスはこの場にいないと油断を生み、まさか木の幹に沿う様に人が居るとは思いもしない。呟かれた発言に"ドールハウス"の単語が有ればこそ耳を傾ければ声の方角を追掛けるように歩みを止めて、忠告のように考えるより先に留める発言が口を突いたのは思わず、と言った所。加減を知らない片割れは与えられた縫い包みを裂いて綿を出し、目のボタンをぶちりと千切る。それが面白いと思う心底嫌な奴なのだ、暗くなれば周囲の目も届かないと言うのにそんな我が家に足を踏み入れるなんて餌を抜かれた猛獣に近づく様な物、正気だとは思えない。「早く帰るか、鳥の家に囲って貰うかした方が良いんじゃない」正真正銘、まぎれも無いアリス。そんな彼女を正面より見詰める眼差しはじっとりとした空気を含み、浮かべる笑みだけは此処に居ない女王を彷彿とさせるようなもの。己にとってアリスはアリスと言うだけで恨めしい、そんな彼女に助け船を渡すのはそれ以上に片割れが憎くて仕方がないと言った物。"ほら、はやく"と夕日が浮かぶうちにと急かす言葉を一つ添えて)
>失敗アリス
____じょうおう、さま?
( 少しばかりぼんやりする。寒空の下、このままだと凍死するのではと笑えもしない冗談が頭をよぎったところで、ふいに頭上から降ってきた言葉にゆるゆると頭をあげた。静かな小道に響いた忠告に首を傾げれば眠気がまとわりつく頭をゆるく振り、やっと冴えてきた目が捉えたのは先日話をしたばかりの麗しき女性。目を瞬かせ、相手の言葉もそこそこに舌ったらずな具合で声を上げた。暫くし、相手の言葉を断片的に呟けば「鳥の家…。どこだろうか、そこは。___ああ、それよりも。君のほうが心配だ。」と急かす言葉も意に返さず、どこか気の抜けたぼんやりした様子で相手の頬に手を伸ばせば「ひえてはいないか?きみこそはやくかえらなければ。ここにちかづいてはだめなのだろう?」持ち前の世話焼きから、場に不相応な優しさが滲んだ声で述べて。それから小さくくしゃみをし、ず、と啜った音を出しては、再び襲い来る眠気と寒気に縮こまり、さむいな、と相手を見、苦笑を零して。 )
>ルツール
―――ッ。(これから城に戻るとなれば遊園地に住まう住人は揃って目が利かない為に、最短でも明朝がスタートになるだろう。もしくはグリフォンを呼ぶか、こんな寒い中で風に撃たれるような空中を渡るのは酷な事だろう。人が住んでるとは大凡思えないおんぼろ屋敷より、ある程度綺麗で設備の整うサーカス小屋を教えたのは満点の回答だったはず。忠告を述べた後の自己反省に意識を向けていればまさか触れられるとは思わずに、頬に触れられたその手に眼を大きく開いて堪らず、ヒュと肺を鳴らすように変な音が。反射的に数歩後ろへ下がれば「陽が昇れば暖かい、日が落ちれば寒い。僕でもわかるよ__そっちに進めばサーカス小屋がある。今夜は一晩そこを借りれば良い。」ローブの袖口より指先を少し覗かせれば真直ぐに伸ばした人差し指でサーカス小屋の方角を示し、「案内は出来ない。……誰かの目に付くのは駄目だから」持ち上げていた腕を下せば顔つきも声のトーンも変える事無い機械染みた言動で先手でも打つように誘導の否定を述べて。「他の住人を傍に置かないと、……成功アリスに見つかったら大変だよ」もしも、運良く他の住人が傍を歩いていれば。そんな期待を含んでか盗み見るように周囲へ視線を一度向け、見当たらなければ数秒ほど己の住まいであるドールハウスへ目を。瞼を伏せて沈黙を生んだ後に溜息のようなと息を一つ「僕は君がどうなろうと知らない、助けないし手も貸さない。食事なんて出さないし、世話も焼かない。安全なのは鳥のサーカス小屋、……それでもついて来るなら、朝日が昇るまで部屋を貸してあげる」落とされたくしゃみを聞いたからか、勿論述べたとおり貸すのは部屋だけ。それも息を潜める様なリラックスとは程遠い環境の紹介を述べた上で目先の我が家を提案の一つに組み入れて)
>失敗アリス
( 伸ばした手の触れた指先から伝わる歪な温度に、やっぱり冷えているんじゃないかと、じとり、と見やるが、反射的に後退した彼の引き攣った呼吸音にああ、触れてはいけなかったのだと静かに手を引き反省する。段々と覚醒に向かっていく脳は彼の示した方角へ顔を向けて目を凝らしてみると、ぼんやりとしかわからないそれに日が沈み始めているこの状況を考えれば先程の二の舞になるのは容易に予想できた。案内できないという目の前の人は温度を感じさせないことから、意地悪をしようとして言っているのではないと判断し、又、どこか訳ありな言い回しに口が開きかけてすぐに閉ざした。周りに一瞥をくれ、沈黙に静まる空気にすっかり微睡み気分から解放された意識は居心地悪そうに足をすり合わせた。正直、迷子になる予感が濃厚だ、サーカス小屋まで凍えた足が動くかも怪しい。悶々とした考えが渦巻いていると、重たい沈黙を破ったのは目の前の人で。言っていることこそ突き放すようで冷たいが、要するに部屋を貸してくれるというのだ。それは迷子にもならないし、ほんのすぐ先なのだから足も叱咤すれば動くというものだ。目に見えて表情を変えると、「…きみのところがいい。」と答え。暫く同じ体制でいたからか、がちがちに固まった足を動かし、木を支えに立ち上がって、 )
指名(初回交流の拾い主)/三月兎
登録か無登録か/登録
名前/クラウディア・ミスト
年齢/7歳
性別/女
性格/一途、微ツンデレ、少し生意気。無邪気で好奇心旺盛であり、感受性が豊か。おしゃまで、一人前の女性のような扱いをされたいと思っているものの、根はまだ幼い子ども。だらしない人には文句を言いつつ世話焼きになってしまう。変わった環境にもあまり動じず強気でいるが、反面無意識に精神に負荷がかかっており、あまりに追い詰められると年相応に泣き出してしまうことも。ショックなことが起きるとたまに記憶を飛ばすことがある。根は寂しがり屋であり、独りぼっちになったり恐ろしいものを目にしたりすると、途端に弱気になる。
基本的に誰に対しても似たような態度を取るが、弱気になっているところに付け込まれると信頼を寄せてしまうため、悪い人間に利用されやすい。育った環境のお陰で他人をあまり信じていない。逆に言えば、一度強く懐いた相手には一途であり、強い執着を見せると共に、やきもち焼きになる。度を超すと嫉妬深くなり、相手が他の人と話すだけで苛立ちを感じてしまう。
容姿/巻き毛がかった背中まである黒髪。前髪は眉毛にかかるくらい。肌が白く、目は深い青。白いブラウスに、濃い青の袖なしワンピースを着用。ワンピースの下の裾には白いフリルがついている。襟の胸元には、中央に小さな赤いブローチがデザインされた青いリボン。足は白い靴下に黒い靴を履いている。正面から見て頭の右側に、金と白の筋が入った青いリボンをつけている。無意識に隙を見せないようにしている部分はあるが、笑うと年相応の無邪気な表情になる。大きな瞳は雄弁であり、感情を隠すのに向いていない。
備考/何年も前に家が燃え、両親を亡くしたが、その記憶はほとんど残っていない。その後は叔母の家に預けられるものの、刺々しい彼女と反りが合わず、自分の居場所が見つからない。精神的に大きな問題はないように見られるが、たまに記憶を飛ばす。火事の時のトラウマが関係しているのか、ショックなことがあったり、追い詰められたりすると、それまでの記憶や関連していた人物をまるまる忘れることがある。本人はけろりとしているものの、自身でも自覚していないどこか危うい部分を持つ。そのため、精神病院に定期的に通院させられることになるが、自分はおかしくないと思っており、たびたび嫌がって失踪する。
ロルテ/
(気が付けば、見知らぬ場所に立ち尽くしていた。抜けるような青空と、どこまでも続く真紅の花園。緑がひしめく視界に、血のようにしたたる赤い花々が目に入る。一面の薔薇は風に揺れ、ささやくようにして揺れていた。不思議に思い、辺りを見回してみるものの、見知った建物はどこにもない。精神病院に行くのが嫌で、今日も今日とて抜け出して、町角を走って走って……気がつけばここにいたのだ。まったく訳が分からないものの、とりあえずあの病院に行かなくて済むのだと思えば、少し前向きな気持ちになる。とりあえずここは一体なんなのか、歩いていけば分かるかもしれない。そう思いつつ、足を進めることにした。右を向けば薔薇、左を向いても薔薇。芳醇な香りの中、ここが夢なんじゃないかという感覚になる。それでも自分の踏みしめる地はしっかりとそこに存在していて、道は確かに続いている。不意に風が吹いて、無遠慮に髪を揺らしていった。数えきれないほどの真紅の花弁が、ぶわりと宙に舞い散っていく。)
……ここ、どこだろう。
(初参加です。素敵な世界観に惹かれて声をかけさせて頂きました。キャラクターは説明書きを見て、静かな子よりちょっと気の強い方がいいかなと考えてこんな感じになりました。もし好きになれない要素や問題のある点がありましたら、遠慮なく仰って下さい。ご検討して頂けると幸いです。また、本日お忙しいようでしたら、返信は別の日で大丈夫です)
___そう、(良い条件なんて一つも入れていない完璧なマイナスプロモーションだったのに、それでも選ばれたのが目の前のドールハウスであればそれ以上拒むことなく返事を。立ち上がった彼女に顔を向ければ少しだけトーンを落とした真剣味を帯びた声色で「約束して。案内する部屋から出ないことと、何が聞こえても反応しないこと」無責任なことを言っても状況を知らない彼女が態々危険に晒されることは防ぐつもりがあるようで、裏を返せばそれを守れなければ命の保証は無いというのを含ませて。とん、と一歩を踏み出せばドールハウスに向けて歩みを進ませて浅い動きで少し振り返ると「僕はアリスの失敗作、女王のクローンとして作られた失敗アリス。出来損ないだから頼ることも期待もしないで」己の自己紹介を卑屈の表れで行えばすぐに正面を向きキィと音を立てて扉を開くと息を潜めるように正に子供の喜ぶようなドールハウスの中を進み!時折壊れたような金切音の機械的な笑い声がザザーと広がるモザイク音の合間に混じる。静かに階段を降りると地下室へ、重たい扉を開いて支えつつ″早く″と急かすように声を掛け)
>クラウディア
(城へ立ち寄った帰り道、何よりも楽しみにしているのは美しい薔薇を楽しむこと。香り高く美しい、見る者を魅了し釘付けて捉えた心を離さないと信じる薔薇の美しさの虜なのだ。不意に耳を掠めたのはパタパタと歩く軽い音、その足音の軽さは幼いアリスだと言うことを示していて。ふう、と小さく息を付けば薔薇を堪能する時間に茶々を入れられたといちゃもんに近い嫌味じみた小言が頭を掠めて足音の方角を探し歩みを進ませ「___見つけた。」つん、と澄ました顔付きは愛想がいいとは言い難いが掛ける声は見た目に伴い甘さを含み、「来たばかりのアリスでしょ。うろうろしてたら誰にも拾って貰えないよ」ぴくり、と垂れる方の耳先を僅かに揺らし彼女の声を聞き落とさぬ様に気を向けて、正面よりその姿を確りと見据え「不思議の国へ、おかえりアリス。」もう元のクニに帰れないと踏んでのことか敢えて迎えの言葉を送り)
(/先ずはお返事が遅くなってしまったこと申し訳ありません…!起こし下さりありがとうございます。プロフィールの確認を取らせて頂きまして不備など見られませんでしたので登録をさせて頂きます!本日このままお相手が可能ですので三月兎にて絡みに向かわせて頂きます!ただ、三月兎が愛想に欠けてしまうため相性に合わない等あれば変更しますのでご遠慮なくお伝え下さいませ!また、本日のんびりペースのお返事になってしまうかもしれないため、ご了承頂けると幸いです!、それではどうぞ宜しくお願い致します。/蹴り推奨)
>失敗アリス
( 了承の言葉に安堵すれば、真剣な面持ちで告げられた約束を脳内にインプットしながら一つ頷いた。静かに歩き出した後をついて行き、約束をもう一度思い返す。一つ目、部屋から出ないというのはありがちだ、だけれども二つ目、何が聞こえても反応しないこと。とはやはり訳ありなのだなと理解した。ここに来てはいけないとの言葉や、成功アリスへの危惧。それらにも繋がってくるそれに含まされた命の保証とやらはきっと確立されていないのだろうことを察した。それでも言ってくれるだけ目の前の人はまだマシだと思えた。すると、目の前の人が少し振り返って、名を名乗る。簡潔に済まされた自己紹介はひどく己を卑下するもので、却って此方が悲しくなるほどであった。だから最初、女王に見えたのかと納得して。だけれど出来損ないという言葉がうまく飲み干せずに、ざらついた気持ちのまま扉をくぐった。中の様子は外の外観とひどく異なっていて、有り体に言えば不気味だ。ドールハウスはドールハウスなのだが、耳を劈くような笑い声やら砂がかったようなモザイク音。本能的な恐怖心を煽る様な数々に息を飲みつつ、階段を降りる際、目の前の人に倣い、静かに下りる。急かされるままに地下室へと足を踏み入れれば、今度はそちらが入りやすいようにと扉を抑え、小さく囁いた。 )
…ここは、否、どこが安全地帯という認識でいいんだ。
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