親衛隊長 2017-10-14 12:46:07 |
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俺もちょうど用意が出来たところだ…さて、隣国へ向かうには連絡船で海路を行くか、陸路を迂回するという選択肢があるが、どうしたものか…
(旅立つ準備を済ませ、荷物を持って立ち上がり、彼女にも見えるよう地図を広げれば目的地である隣国へと向かうための二種類のルートを指差し説明して「海路ならば最短でたどり着けるが港町に追っ手がいる可能性がある、陸路は山を一つ越えなければならないし何より遠回りだ…アリッサならどちらを選ぶ?」どちらのルートをとってもメリットとデメリットがあり、そのことがどちらを選ぶかハッキリと決められない要因となっており、彼女ならばどう考えるか意見を求め)
んー、どうしましょう。
(広げられた地図をのぞき込み、彼の言うとおり最短ルートの海路は追っ手が見張りの強化をしている可能性もあり、陸路は確かに山を越えなきゃならない。頬に手を当て悩み、個人的には海の方が言いがワガママを言って彼を傷つけることになるのは嫌で「まだ安全な陸路にしましょ」山側の道を指さし)
いい判断だ、それでいこう
(総合的に考えた上で的確な判断を下した彼女の決断力を評価し、その考えに全面的に同意をすれば地図を頼りに隣国へと向かう道をゆっくりと歩き出して「そういえば山には賊が出るという話しもある、軍の精鋭に比べれば大したことのない奴らだがあまり俺のそばから離れないようにな」これから越えることになる山が近づけば、この辺り一帯の山に賊が出没するという話しを以前聞いたことを思い出して相手へと忠告しつつ、それでも帝国軍の追っ手に比べれば幾分か楽な相手であることも述べて)
わかったわ、離れないようにする
(旅人や商人が通ることがある山道は綺麗とはいえないがそれ何りに整備され歩きやすく、賊が出るというのは初めて聞かされ話では聞いたことあるが彼が言うのであれば危ない輩なんだろうと少し空いた間を詰めるように後をついていき)
平気か?疲れたら遠慮なく言うといい
(城から出たことがなく長距離歩くということにも慣れていないであろう彼女の体力を考慮し、ペースを合わせてゆっくり歩いていたが、それでもここまで休み無しでやってきて疲労もそろそろ溜まってくる頃合いではないだろうかと気遣ってそう声をかけて)
平気…気にしないで…
(出発地点から何時間経っただろうか、体力も限界に近づいているが早く山を越えようと彼のペースに合わせるも徐々に足がついていかなく。こちらを心配する彼の問いかけに答えるも荒い息が続き途中止まりながらあとを追い)
とても大丈夫そうには見えんがな、あまり無理をするな…こんなところで倒れては何も成せんぞ
(言葉とは裏腹に息は荒く後をついてくるのでいっぱいいっぱいといった様子の彼女の声に足を止めて、自分よりもすっかり遅れて歩いている彼女の元へと歩み寄っていき、頭に手をポンと置いては少し困ったように、それでいて優しげな笑みを浮かべて彼女に無理をしないよう声をかけて)
そうね…それじゃ、少し休んでいいかしら?
(自分より前を歩く彼が段々遠くに行ってしまっているようで、置いてかれまいと歩くも中々足がいうことを聞かず立ち止まっていたらこちらに戻ってくる姿が見え。無理するなと言う言葉で気が楽になったのかヘタリとその場に座り込んでしまい)
ああ、無理は禁物だ…あそこに日除けにちょうどいい木がある、あそこで休もう
(彼女のためにもいち早く安全な地へたどり着きたいという想いはあるが、それで彼女に無理をさせては元も子もないだろうと考えてはゆっくり休みながらでもとにかく安全に確実に進むという選択をして。強い日差しに体力を奪われないように手頃な木を探し、木陰で休むことを提案して)
(小さく頷き、大きく息を吐いたと同時に立ち上がり、指定された木の木陰に向かい。木の幹を背もたれとして腰をかけ「ごめんなさい、私のために…」護られてる身でありながら足でまといになってるんじゃないかと疑問に持ち)
…それは違うな、俺は国を奴らから取り返し、お前が新たに築いていく国の歴史その行く末を見守っていきたい…その理想の為に今があると思っている、言うなれば俺が己の理想のために好きでやっていることだ、アリッサが責任を感じるようなことは何一つない
(大木を背に彼女のすぐ隣へと腰を下ろしひと息ついて、未だに己の忠誠心は亡き王の遺志によるもので自分が仕方無く従っているとでも思っているのだろうか、強い責任を感じて謝罪まで口にする彼女に対し、既に己の中のこの忠誠心は真っ直ぐ彼女にのみ向けられたものであり、そんな彼女が築く国を見守る存在でありたい、そんな願いが今の自分を突き動かしているのだとハッキリとそう告げ。それを叶える為に何よりも必要な存在である彼女を護ることに何の迷いも後悔も無いのだと言ってのけて)
私が新しい国を…無理よ、お父様やお兄様見たいには出来ないわ
(ここに来て自分が思っているよりももっと重い宿命を背負っているのに気がつき、国を築いていくことがどんなに大変な事なのか話には聞いていたが周りに頼れる人は少なくつい弱音をこぼし)
だが、国のあるべき姿を取り戻したいと心からそう願うのならばアリッサはそれを成さねばならない、でなければ仮に帝国軍を倒したところで国はバラバラになってしまうだろう、国が国としての形を保つ為には上に立つ絶対的な指導者が必要だ
(あまりにも大きく偉大すぎた王の背中を追い、偉業を成さなければならないこと、その重圧は計り知れないものなのだろう、弱音を吐く彼女の心情を十分に理解した上でそれでも厳しく突き放すのはまだ彼女の気持ちは消えていないはずだと信じてみたいからであり、ここで諦めて一生その後悔を引きずって生きていく、そんな人生を彼女には送って欲しくないという想いでもあって)
私に出来るかしら…?
(彼の言葉で少しは励まされたような気持ちにはなるものの、やはり自分には荷が重く膝を立てうずくまるよな体勢になり。国を立て直し元の生活が出来るかどうかともし国のトップとなった自分を民が受け入れてくれるかどうか)
不安か…ならば逆に問おう、現実には俺たちの力では厳しいから諦めて故郷のことは忘れてこれからはひっそりと暮らそう…そう言われてアリッサは素直にそれを受け入れることが出来るのか?
(彼女の口から飛び出すのは無理だとか出来るだろうかだとか、そんな諦めにも似た言葉ばかりで肝心の彼女自身の想い、そしてそれを実現したいという覚悟がイマイチ伝わって来ず、それならばいっそのこともうここで諦めてしまうかと核心に触れる問いを投げかけて)
それは出来ない…故郷を忘れるなんて
(厳しい問いかけにすぐさま顔を上げそれは出来ないと首を振り、生まれてからずっと暮らして親しみのある国を簡単には忘れることは出来ず。そのせいで完全に国が滅びることになったらそれこそ家族に顔向けすることが出来なくなると「…分かりました、これから国を背負う身として弱音は吐きません」彼の目を真っ直ぐに見つめ)
ちゃんと言えたな…アリッサ、俺はお前の臣下だ、もっと俺を頼れ、アテにしてくれていいんだ。一人で不安を抱えて戦おうなんて考えるな
(出来る出来ないではなく、どうしたいのかを彼女自身の口から改めて聞かされればこれまで浮かべていた険しい表情から一転優しげで穏やかな表情へと変わり。自分の力をもっと信じて頼ってくれなければ彼女と共にある意味がないだろうと、そう言い聞かせて)
大事な臣下を信じない主って、ダメな
(未熟な自分をあえて突き放すかのような言葉をかけ自信を付けてくれたのかもしくは本意を知りたかったのか。どちらにせよ彼は本気で国や自分のことを思って言ってくれてるんだろうと思い、それならしっかりしなきゃと心に決めて)
気にするな、お前の苦悩も理解はしているつもりだ…
(実際に彼女の立場に立ったら物事を冷静に考えて判断をすることなど出来ないのかもしれない、決して己のことを侮り蔑ろにしようという意図は無かったはずだろうと考え、彼女のことを責めることはせず「水でも飲んで一息つくといい、もう少ししたら出発しよう」そう言って水の入った竹筒を彼女へと手渡し、自身も水分補給をして)
あなたに迷惑を掛けないように気をつけるわ
(もしここで諦めてしまったら彼を悲しませる事になると目に見えてわかり、約束をしたからには国のことを考え他の国を見てどうやってその国が栄えているのかいい勉強になるとこれから頑張ろうと。水分補給を行い、体力が戻ると立ち上がり出発できるように準備を整い)
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