親衛隊長 2017-10-14 12:46:07 |
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今日のは中々の自信作だ、いつもよりもよく出来た。心して食うといい
(彼女と協力して食事を盛り分けながら、今日の料理はいつにも増して会心の出来だと自信ありげに語り、どうにか料理が冷めないうちに戻って来て彼女に温かいまま提供出来ることが嬉しくてどこか楽しげな口調で相手に勧めて)
あなたの料理はいつだって美味しいのに
(いつ食べても美味しい彼の料理は唯一の楽しみと言っていいほど嬉しく、その中でも今日は一番の出来だと彼が言うのであればいつもより上手く出来たんだろうと心待ちになり。お皿に盛られた料理からは美味しそうな匂いが漂い、手を合わせ一口口にすれば瞳を輝かせ)
嬉しいことを言ってくれるな、しかしアリッサは城に居た頃の方がもっと美味いものを食べていただろう
(自分の作る食事で喜んでくれることは素直に嬉しくもあったが、それでも元々は王族であった彼女はこれまできっともっといい食事をしていたはずで、そこまで自分の料理は有り難がるほどのものなのだろうかと、そんな疑問を感じながらも幸せそうに料理を口に運ぶ相手の表情を見やり、自身も食べ進めて)
確かにそうですが、どれも似たような味付けばかりで…ですがあなたの作る料理は色んな味が楽しめますもの
(一流の料理人が作る料理は数回食べれば満足するような味のものばかりで、自分の身分の上贅沢な事は言えなかったが飽きている自分の中にいたが彼の食事を食べてからは温かみを感じるようになり)
なるほどな、それならば今後もアリッサを飽きさせないようより一層の工夫と努力をしていかねばならんな
(彼女の想いを聞けばなるほどそういうものなのかと納得して頷き、今後も自分の作る料理で彼女に満足してもらえるよう、同じような味だと言われないように精進しなければいけないなと自分自身にもそう言い聞かせるように小さく笑みを湛えてそう上記を述べ、相手よりもいち早く食事を完食して)
楽しみにしてる、でも無理はしないでくださいね
(自分のために頑張ってくれようとする彼を見て、いつか手助けが出来たらいいなと思い始め。残りの料理を平らげ「美味しかったわ、ありがとう」満足げに綺麗に完食されたお皿を彼に渡し小さくなった火を少し大きくしようと枯葉や枝を足し)
綺麗に完食してくれて良かった、あれで足りたか?
(空になったお皿を受け取ってまた明日の朝にでも水場まで行って洗おうと一カ所に纏めておき、しっかりと残さず完食をして綺麗になった食器を見るとやはり気分がいいものだと機嫌よさげな様子で、相手の前で燃え上がる焚き火を挟んで正面に腰を下ろし、念の為キチンと満腹になったかを問いかけ)
えぇ、もちろん。あなたの作るものならたとえ少なくても満足です
(木の枝で燃え盛る火に枯葉を入れながら微笑み、森の中を隠れるようにして逃げていれば手には入る食材が少なくなってもおかしくはない状況でも彼の作る料理はどこか空腹を満たしてくれる気持ちになるような感覚があり)
苦労をかけるな…このような逃亡生活は早く終わらせたいものだ
(こんな状況だというのにそれでも前向きに微笑んでくれる彼女の気丈さに救われるような気持ちになるのと同時に、身を隠し不自由な生活に耐えるしかない現状を申し訳なく思い深く息を吐き。せめて身を隠さずに堂々と過ごせるようになれればと現状を打開することに今は尽力しようと決意を固めて)
逃亡生活だとしても、あなたといれば幸せです…それに色んなところに行けるんですもの
(もう少ししっかりしていればもしかしたら国を守れたんじゃないかと自分に非を感じながらも、身を呈してまで守ってくれる彼だけが頼りだと横に座り優しく手を握り。国外に出たことがなかった自分にとっては外の世界は不思議なことだらけで楽しく感じられ)
ふっ、アリッサは俺が想像しているよりもずっと強いようだ…だがそうだな、こんな状況だからこそ弱気にならないこと、前向きに強く生きることこそが何より肝要なのかもしれんな
(どんな苦境にも悲観的になることはなく、むしろこれまでの城での生活とは違って色々な場所に行けるということには喜びすら見出し、強く生きる希望に満ち溢れている彼女。前を向き歩みを止めない彼女の存在こそが今の自分に残された唯一の希望なのだと、改めてそう感じられれば握られたその手を此方からも力強く握り返し、この希望の光を護ることが出来るのは今や自分しかいないのだと改めて気持ちが引き締まる思いで)
当たり前ですよ、こんな所で弱気になってたらお父様たちや国民に顔向けが出来ません
(自分のことをどう思っていたか気になるところだが、あえてきかないようにして。王がいなくなった故郷は今どうなっているんだろうと気になるが、戻ることも出来ずかと言って伝達してもらうにもここがどこか国に誰か知り合いがいるかも分からず)
それは頼もしいな、アリッサがその気持ちを忘れなければいつか国を取り返せるだろう、が…今は先のことよりもまずはその服を直そう、すまないがしばらくそのまま動かないでくれ
(この先に待つ国の奪還へと至るまでの長く険しい戦い、現実にはそんなに簡単な話しではないだろうがそれでも彼女と一緒ならきっとやり遂げられるだろうと何の根拠もないがそんな風に考えつつ、話しも一段落したところで相手のボロボロの服へと視線を戻して。本当ならば着替えてもらった方がいいのだが着の身着のまま城から逃げた身では都合よく替えの服などあるはずもなく、着たまま直すしかないだろうと考えて)
そうねすっかり忘れてた…ありがとう
(いつ国に戻れるか、もしかしたらこれからもずっと国に帰れないのでは無いか。そんなことを思いながらもボロボロになった服を見てすっかり忘れており、言葉に甘え破れた裾を出し「あなたっていい夫になれるわね」自分に好意があるとは知らず、器用な手先を見て)
いきなり何を…俺はいつ死ぬかもわからない身だ、こんな男の嫁になんてなっても不幸になるだけだろう
(唐突な彼女の言葉に一瞬手元が狂ってしまいそうになりながらもどうにか失敗もなくやり過ごして。自分には彼女を護ること以上に大切なものなんてなく、そのためならば自らの命を差し出すことすら厭わない、そんな自分と一緒になった妻には心配もかけるだろうし悲しませることもあるだろうと考え、とてもいい夫なんてものにはなれないだろうと自嘲気味に笑いながら手を動かし続けて)
あら、それならあなたはずっと独りね。
(驚く姿が面白く動かないようにケラケラと笑い、言われれば真面目な彼が嫁をもらう姿が思い浮かばず。気がついているかどうかは分からないが、彼の性格なら自分も彼の妻になった女性も幸せになれそうな気がするんじゃないかと思うのは自分だけかと)
そうだな…いっそのことその方がいいのかもしれん。それに今の俺の役割はアリッサ、お前を護ることだ、そんなことを考えている余裕などないさ
(楽しげに笑う彼女の笑顔につられて此方も同じように笑いながら、一生を独り身で過ごすのもやむなしだと本気でそう思っているようで。そんな風に考えるのは何よりも今の自分には他のどんなことより優先すべき使命があり、それを差し置くほどの価値があるとは思えないのが実際のところで)
それじゃぁ、もし私の護衛が終わったらどうするの?
(彼がそれを生き甲斐としているなら、それが今の幸せなんだろう。でも1人の男として好きな人や気になる人の一人位はいるんじゃないかと、直接は問わず遠回しにわかるか分からないかぐらい言葉を濁し)
アリッサ、今の俺の主君はお前だ、お前が俺を必要としてくれている限りは俺の役目に終わりはない
(最後まで王家のため、そして今は彼女に対して忠義を尽くし、その役割に殉じるという覚悟の下に過ごしてきた自分にはその先にあるものなんて考えたことがなく、投げかけられた問いに対しては的確な答えを導き出すことが出来ずにいて)
…私が居なくなるまであなたが必要かも知れませんね。
(まじめで自分の意志を曲げない彼らしい答えと少し間をあけてからクスクスと笑い。誰からも頼られ信頼できる親衛隊長は彼以外あまり見かけたことはなく、言葉からも分かるような頼もしさに胸をなで下ろし)
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