親衛隊長 2017-10-14 12:46:07 |
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わかった
(いわゆるけもの道を進むことになり、スカートの裾が引っかからないように注意しながら道無き道を進み。先程のことがあってか、当たりを警戒しながら進み)
アリッサ、大丈夫か?
(ただでさえ足場の悪い林の中を、スカートの裾を気にしながら歩く彼女を見てやはりその格好では歩きにくいのだろうと考えて、足元に張り出した小さな木の根っこに気づかずに躓いたり危なっかしい場面がちらほら見受けられれば自然と手を差し出していて)
大丈夫…、ありがとう
(時々裾に枝が引っかかりながらも何とか彼の後を追っていき、歩きなれてない道なのか小石や突き出した根っこに躓きそうになり差し出された手を思わず握り)
せっかく直したのにもうボロボロだな…あちらに着いたら新しい服を買おう
(手を繋ぎ、隣の彼女の方を気にしながら歩き、昨夜手直しをしたばかりの裾の部分が木の枝などのせいで既にボロボロになっていることに気付いて、当初はこんな道を行かなくてはならないとは思わなかったし致し方ないなと苦笑し、無事に隣国にたどり着いたら新しい服を買おうと言い)
仕方ないわ、これだけは
(裂けた隙間から風が吹きこみ時おり寒い気もするがそんなことは全く感じず、これが手を繋がれているせいなのかそれとも父親以外の異性と手を繋いで照れているのかわからなく離れないようにしっかりと握り)
そうだな…着の身着のまま城を出て、服装に気を配る余裕もなかった
(あまり動き回ることを前提として作られた服ではなく、やはり動きづらいのだろうと考えるも、敵の襲撃から逃げ延びるためにはなりふり構っている場合ではなかったし仕方が無かったのだと彼女の言葉に頷き「そこ、段差になっているから気をつけろ」ただ彼女の安全を確保するため、それ以外に特に何の意図もなく手を引いて歩きながら足元への注意を促して)
あ…あの、ソウシ?
(平坦な道を歩いてた時には不便とは感じなかったお気に入りのスカートもこの時だけは不便とまでに思い、空いた手で少しだけ捲り上げながら歩き。彼のことだから自然と手が出たんだろうなと思うがこちらとしては恥ずかしく「自分で歩けますから…」ピタリと歩く足を止めて)
そうは言うがこんなところで転んで怪我をされては困る
(足を止めた彼女に合わせてこちらも足を止めて振り返り、ただでさえ足場の悪い山中を歩きにくい格好で危なっかしい足どりで歩く彼女を放ってはおけないと真剣な眼差しを向けて。そうしてふと彼女の様子の変化に気がつけば「それより、少々顔が赤いように見えるのだがどこか具合でも悪いのか?」今度は彼女の体調を心配して)
どこも悪くありません…!
(彼の言うとおり山道には不向きな服装が隣国に着くまで邪魔になり、もし危ない道を通るとなると事故に繋がりそうだが今はそんなことよりも繋がれている手が気になりそれどころではなく、握られてる手を離しムキになりスカートをたくし上げ自分の足で進み)
なっ…おい、アリッサ!?
(己の手を振り切ってどんどんと先に進んでいってしまう彼女を慌てて追いかけていきながら、どこかムキになっているようにも見える彼女ではあるが、一体これまでのやりとりのどこに怒る要素があったのだろうと考えを巡らせ)
(流石の箱入り娘でも異性として感じる部分はあり、彼の呼び掛けに無視するかのように先を進み。しばらく歩き続けると視線の先に寂しく佇む山小屋を見つけ「ソウシ、あれ見て」後ろから追いかけてくる彼を見て小屋を指さし)
…あれは山小屋か?こんな山奥に妙だな…
(どんどん歩いていく彼女が途中で転んだりしないかヒヤヒヤしながら後を追っていたが、足を止めた彼女に追いつけばひとまず安堵して。指差す先にある古びた山小屋へと目をやれば山道から外れた場所にあるそれを不審に思い、警戒して)
もしかして狩人の小屋をでは?
(怪しげな小屋をしばらく見つめてから、立ち止まっても何も始まらないと彼は警戒して動かないだろうから自分から行こうと小屋を目指して歩き。近づいていき、人が住んでいる様子はなくでも生活感だけは残っており)
どうやら少し前まで誰かがここに住んでいたようだな…
(彼女に付き添う形で山小屋まで近付いていき、人の気配のない古びた山小屋のドアを開けて中を見やれば少し前まで誰かが住んでいたような痕跡があって、かつての住人は賊のうろつく山から逃げ出したのかもしれないなと考えを巡らせ)
とても…人が生活できるような環境じゃぁ
(缶詰だろうか食べ物が腐ったような臭いが辺りを漂い顔をしかめ手で鼻を覆いながら、足元に気を付けあとに続き入り。床にはゴミや袋が散乱しベッドと思われる寝具の上にも散乱しており、ここに人が住んでいたとは想像がつかず)
そうだな…だが世の中にはこういう環境でようやく生きているという者もいる
(城での生活しか知らない彼女にはこのような環境で人が暮らすことなんて考えもしないのだろう、しかしいつか国を取り返し国を治めるべき立場となった時、中にはこういった現実があるということも知っておいた方がいいと諭しては何か変わった点はないか小屋の中を入念に見て歩き)
そう…
(居城内な城下に住んでいる住民ばかりでは無いと彼に教えてもらわなかったらこの環境で住んでいる人のことをほおって置いたのかもしれない。一通り小屋の中を探索し終え、特に変わった様子も人が戻ってくる様子もなく)
とはいえ、やはりここはもう使われてはいないようだ…もう少し綺麗であったなら拠点として使えるかもしれなかったが仕方ない、先へ進もう
(かつて人が住んでいたとはいっても今ではもうそれも過去の話しで、せめて隣国を頼ることが不可能であった場合や有事の際に逃げ込む場所として使えればとは思ったがこの様子では現実的ではないなと諦めて呟いては小屋のドアを開けて外へ出て)
ねぇ、ここを綺麗にすれば使えるかしら…?
(ここから隣の国までどのくらいかかるか検討もつかず、もしまた追ってきてもいざとなればここが避難場所になるかもしれずそれゆえ、この山道で遭難した人たちも避難できるんじゃないかと)
(/お返事が遅くなり大変申し訳ありません!)
そうだな…少々片付けに手間はかかるだろうが幸い雨漏りなどはないようだ、決して無理な話しでもあるまい
(中の様子からして片付けをするために手間はそれなりにかかりそうではあったが、長らく放置されていた割には床が抜けていたり雨漏りをしていたりといった建物そのものの欠陥らしきものは特に見受けられず、改修をしたりする必要がないというだけでも再利用のハードルは低いと言えるかもしれないなと頷いて見せて)
(/こちらこそ気付くのが遅れてしまってすみません!)
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