2017-10-07 08:38:48 |
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フランケンシュタイン / 目覚め .
_.. 此処は何処なんだ。
( 口内が粘つき喉が渇く。意識は朦朧として微かに目を開けるのがやっとな己はゆっくりと目を覚ましコンクリートの天井を見上げた。今まで己はどうしていたのか、そして此処は何処なのだろうか。視覚から入って来る情報だけでは補えないくらいのスピードで脳内を駆け巡る思考は、止まる事はなく絶えず考え続け咄嗟に上記を口にする。危うく己の声すらも忘れ掛けていて、言葉を発して初めてそう言えばこんな声だったな。と、己自身の把握をしつつ重たい体を無理矢理起こそうとしたが何かがピンと張り詰めた様な感覚があり、体に視線を向ければ体のあちらこちらに何やら色々な物がくっ付いていた。そのくっ付いた先を目で追うとその先には点滴やら病院などで使われる機材が視界に飛び込んで来て、嗚呼..己は病院に居るのだと簡単に解釈すればもうこんな点滴やチューブは要らないと言わんばかりに体に繋がれた線を掴み、ブチブチッと一気に引き抜く。当然の事ながらその痛さは尋常ではなく「 ─ 痛ッ.. 」と、少々顔を顰めるが、思った程ではなくてそのままの勢いで寝ていたベッドから立ち上がろうと地に足を付けて立った。しかし、長い間寝ていた所為なのか筋力は己の体重を支える程はなく、直ぐに視界がグニャリと曲がり大きな音を立てて地面へと崩れ落ちて。倒れる際に近くにあった機材に手を掛け、支えようとしていたのでそれ等も一緒に倒れたせいで何もない部屋により音が響き渡って、その音を聞き付けた職員だろうか医者なのだろうか分からない人達が複数人、部屋に押し入って来た。まだ完全ではない意識の中で周りの人達が己を見てヒソヒソと何かを言っている様に見えたが何を言ってるか迄は理解出来ず、動けないで居ると何かを首に注射されて己はまた深い眠りへとついて )
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