るーん 2017-10-04 00:32:02 |
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舞台はヨーロッパ某国。時代は現代。
ある朝、彼女はいつもの様に目覚めた。
カーテンのすき間からは朝日がもれ、窓は少し開いているのか時折風が入って来てはカーテンを揺らして遊ぶ。そしてその揺れたカーテンの間からも光がもれてチラチラと彼女の顔を照らす。照らされた顔をよく見ると子供らしく肌にはシミひとつなく張りがある。また肌は白く、目は閉じているが人より少し大きいことが分かる。また、かけ布団から出ている腕は細く、華奢であり強く握ってしまっては折れてしまいそうである。
すると寝ているはずの彼女の目がピクリと動き、ゆっくりと目を開いた。その瞳は濁りのない青であり遠くから見ると人形のようでもある程であった。
『んぅ…ふ、わぁ~…』
大きな欠伸をひとつ大きなベッドの上でかくと体を起き上がらせ腕を上に向かって伸ばし、体を左右にゆっくりと揺らして体を解す。
そうすると丁度良いタイミングをはかつた様にコンコン、と軽い音が部屋へ響きそのすぐ「お嬢様?」という随分と聞きなれた声がした。
彼女はその音の主が誰であるか知っています。だからドアの方へは見向きもせずにそこらにあった今日の新聞へと手を伸ばし、開こうとすると横からドアの開く音がするもこれはいつもの事なのでさほど気にしてはおらず。
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