雛月(ひなづき) 2017-09-28 20:40:37 |
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以前、「火星には人が住んでいたんだ」と話す知人が居た。いい加減に聞くと拗ねられるので、便乗して考える。「宇宙船に乗って地球へ来て、文明を開花させていった」成程。ノアの方舟は宇宙船だったわけか。「人間はみんなエイリアンだったんだよ」ちょっと待て。そうしたら、進化しているというより退化しているって言えるんじゃないか。感情や感覚は進化だと思うか?私は思わない。そして今、再び宇宙人みたいな機械人間を作ろうとしてるんだろ。堂々巡りみたいなもんじゃないか。そんな話
感情と言えば夢だ。最近観た幾つかの映画からも考えたことだが、夢は記憶の欠片と感情とで作られている。キャッシュのように積もり積もった記憶の欠片が、敏感になっている感情に乗って夢を見せているんじゃないか。疲れている時に悪夢を見やすいというのはそのせいで、そういう時ってイライラ(怒り)しやすかったり落ち込み(悲しみ)やすかったりするだろ。そういうことじゃないか。機械人間の利点の一つは、所謂「記憶」を削除できることなわけだが、それこそ消し忘れたキャッシュのように積もっていく。ではそこに、(どうやって生まれるかは知らんが)感情が植え付いたとして、夢を見るようになる。機械人間と人間の区別は感情だと題材になりがちだけど、夢の方が重要なんじゃないか。
こんな人になりたい、と思う人が居る。まぁ、相手は所謂歌手で、直接会話を交わす機会なんてこれから一生訪れないであろう人だ。37歳なのに(なんて失礼な言い方だが)、見るたびに容姿が洗練されていくような気がする。中から溢れ出る美しさなんだろうと思う。その人の作る音楽はもちろん、考え方がとても繊細で、丁寧。そのくせ、女性なのに「すげー」とか「気持ち悪い」とか普通に使うし、それがまたサラリとしている。寧ろ、スパイスのような、茶目っ気のような愛らしさになってる。すげー。その人の話を聞いていると、背筋が伸びる感覚。サッパリしているのに、決して突き放すことはない。世間的に悪だとされることをした人でさえ、彼女は違う方向から、その人の培ってきた物を見て受け入れようとしている。受け入れるなんてものじゃないな、守ろうとしているとか、包もうとしているとか、そんな言い方が合ってる。もちろん、悪は悪だとその部分を窘めることも忘れない。37っていうと、10と少し年の差があるのか。私も、あとそれくらい時間を重ねれば、少しでも近づけるだろうか。
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