半獣と人間の禁断の恋

怜）(また暴走してる！確か植物で押さえてたよね？)
怜は、自分の部屋にあった花を全部持ってきた。
怜）ゆうき、僕はどうなってもいいから、これで抑えて。
怜は、ゆうきに花を持たせた。

……………………っ…(逃げて行き)

怜）そんなに僕が嫌なら、はっきり言ってよ！
怜は、怒鳴った。
怜）いつも、甘えたと思ったら、睨んで威嚇して、君の気持ちがわからないよ。それでも分かろうとした。でも、逃げてく。君がどうしたいのか、何をしてほしいのか、ちゃんと喋れるだろう？喋れないなら、あの手この手で、出来ることを尽くすよ。でも、そうじゃないだろう。君のこと、知りたくて、仲良くなりたくて、選んだんだよ。一目見て、なんて綺麗な狼なんだろうって思った。この世にこんな綺麗な狼がいるなんて、すぐにゆうきを選んだのは、一番目を惹いたから、一目ぼれしたんだよ。君に。でも、やっぱり君は分からない。僕のことどう思ってるのか、好きなのか、嫌いなのか、殺したいのか分からないよ。
怜は、ゆうきにそう言った。

……………………離れるなら離れろ…俺は、嫌われ者だ。(見つめ)

怜は、ゆうきを掴んだ。
怜）じゃあ、何で僕にお願いしたんだ！遠くに連れてってほしいって言ったよね。あのまま置き去りにすればよかったの？違うでしょ！僕と遠くに行きたいって言ったときの顔は、楽しそうだった。僕には決めれない、ゆうきが決めて。僕といたいのか、いたくないのか、それとも...殺したいのか。

…………………………っ…(涙目で首を振って)

怜）ちゃんと答えてよ。言葉じゃないと伝わらないものもこの世にはあるんだよ。ゆうき。
怜は、必死に泣くのを堪えた。

………………俺は、俺は……(俯いて)

怜）.........(俯いている)

…………何してるん。(2人の間に入って)

怜は、すると糸が切れたかのように、倒れた。顔色もすごく悪い。
怜）.....ゆう...き。

………………りゅう…(見つめ)

りゅう｢ゆうき、すまんの……命もらうで。｣(植物を操り、相手の首を絞めて)

………………………っ…！！(暴れて)

怜）ゆう...き...ゆう...うっゴフッ
怜は、突然血を吐いた。

………りゅう…まさか、人間に買われたのか…！？(見つめ)

りゅう｢……ゆうき、分かってるはず。半獣は人間に勝てない。ぼくと一緒に…良い人間の所に行こう？｣(首を絞めて)

怜）ゴホッゴホッ
怜は、絶え間なく血を吐き、周りには、血だまりが出来ていく。

……………………怜、怜…！(暴れて)

りゅう｢行かないんだな……じゃあ、此処でくたばれ。｣(首の骨を折ろうとして)

怜は、何とか動く手でりゅうの足を掴み、バランスが崩れるようにした。もちろん狙いは間違い、ゆうきは無事だった。
怜）ゆうきは、殺させない。絶対に、大切な狼を殺させたりしない。僕が、ゆうきの理想の人間になる。たとえ、最後は喰われようと、それまでに必ず、ゆうきが思い描く人間に。

……………………(見つめ)

怜）ゆうき...大丈夫？けがはない？
怜は、床を這いつくばりながら、必死にゆうきに近づいた。

………………怜……(見つめ)