半獣と人間の禁断の恋

怜）これだよ。
怜は、ミックスグリルの写真を見せる。写真には、ハンバーグ、ソーセージ、チキンの三つが映っている。あとは、ブロッコリー、人参、ジャガイモの野菜が少しある。下にひいてあるのも、玉ねぎではなくもやしだ。ゆうきの体に害を及ぼすものはない。すべて食べられるものだ。
怜）僕は、デミグラスオムライスにするけど、ゆうきは、どうする？ミックスグリルが嫌なら、一緒に決めよう。
怜は、優しくほかのメニューも見せながら、言った。
怜）大丈夫、ゆうきが苦手な食べ物は、僕が食べてあげるから。僕がゆうきを守るよ。
怜は、にっこり笑う。

……俺、オムライスも食べたい。はんぶんこ……したい。(俯いて)

怜）わかった。じゃあ、半分こしよう。食べるのは、ミックスグリルでいい？
怜は首をかしげた。

………………うん。俺、肉好きだから。(見つめ)

怜）よし、すいませーん。
店の人）はーい。注文ですか？
怜）はい、ミックスグリルと、デミグラスオムライスを一つずつ、あと、皿を二枚お願いします。
店の人）かしこまりました。
店の人はそう言うと、
店の人）先に皿を用意します。
そう言って、皿を持ってきてくれた。
怜）ちょっと待ってようね。

………………っ……(人間には感じない美味しそうな匂いがするのか、そわそわしていて)

怜）あれ、待ちきれない？(そわそわしているのに気が付き)

…………………………ドリンクバーないの？(見つめ)

怜）あ、頼むの忘れてた。頼むね。すいませーん。
店の人）はーい。
怜）追加でドリンクバー二つ。
店の人）かしこまりました。
怜）よし、どっちから行く？

…………俺が持ってくる。(飲み物を取りに行って)

怜）わかった。じゃあ、コーラお願い。

……………………(しばらくして戻ってきたゆうきの手には2つのグラス。1つにはコーラ、もう1つには謎の紫色の液体が入っていて)

怜）ありがとう、それ、なぁに？グレープジュース？

…………ぶどうジュース…(席に座ってグビグビ飲み始め)

怜）そうなんだ。僕もコーラ飲もう。
怜もグラスに入っているコーラを飲んだ。
怜）ふぅ。
店の人）お待たせしました。デミグラスオムライスと、ミックスグリルです。ミックスグリルの方は、鉄板が熱くなっていますので、お気を付けください。ご注文は以上でしょうか？
怜）はい。
店の人）ごゆっくりどうぞ。
怜）さてと、皿に半分入れてあげるね。
怜は、スプーンで、デミグラスオムライスを切ると半分皿に盛りつけた。
怜）はい、ゆうきのオムライス。

………………っ…(元気がなくなって)

怜）ゆうき、どうしたの！何か嫌いなものでもあった？

…………………………っ…(ぐったりして)

怜）(ブドウは、体に悪くなかったはず...)ゆうき、お水飲もう。それとも、何がしたい？

………………んん…イラナイ……っ…(意識が朦朧として)