半獣と人間の禁断の恋

怜）ちょっ！なんで逃げるの！

………………っ……(立ち止まり)

怜）大丈夫？どうかしたの？

…………ミナモさんは…俺の……俺の…(俯いて)

怜）結婚を約束してた女だよね。
怜は静かに言った。
怜）猫のしおんって子に聞いた。「ゆうきには…昔、結婚を約束してた女が居たんだよ」って。そして、その後、女には裏切られたって。
怜は、そういう。そして、怜はゆうきと向き合い、真剣な目で言った。
怜）でも、僕は絶対ゆうきを裏切らない。僕が一生、ゆうきを大切にする。ゆうきと一緒にいる。
怜は、そう強く言った。

………………どうして、その事を……しおんが…？(見つめ)

君が気を失っているとき、やってきたんだ。僕がゆうきの恋人って言ったとたん、起こったけど、その後のことは知らないんだ。
怜はそう言った。

………………ご主人……(ぎゅっと抱きついて)

怜）ゆうき...(そっと抱きしめ返す)

………………もっと、他の所行きたい。連れて行って…？(見つめ)

怜）いいけど、さっき家出る前にも言ったけど日付変わる前には家に帰ろうね。寝るときは、ゆうきに抱き着いて、寝たいから。
怜は、ニコッと笑った。

………………うん…(ぎゅっと抱きしめて)

怜）じゃあ、さっき行った丘の上に行こうか？夜になると夕焼けとまた違う景色が見れていいんだよ。
怜は、手を引いた。
怜）僕がいろいろと教えてあげるよ。ゆうき。
怜は、にっこり笑って、ゆうきに言った。

……………………ご主人…また、ご主人のカフェに行きたい。(ぎゅっと抱きついて)

怜）わかった。ナイトタイムなら、食べられる物も増えてるから、行こうか。
怜はゆうきとカフェに行った。
怜）うあぁ、また来たよ。
店の人）怜、また来たの？二回目じゃん。
怜）さっきゆっくりできなかったから。
店の人）そっか～。じゃあ、好きな席座って。
怜はゆうきと近くの席へ座った。
店の人）お冷とお絞りとメニューです。決まったらお呼びください。
怜）さぁ、改めて決めようか。

…………………………(メニューをじっと見つめ)

怜）晩御飯まだだから、晩御飯にしようね。あ、体に悪いもの食べたらだめだよ。玉ねぎとか、ネギもダメ。
怜は、狼も玉ねぎとねぎを食べると「玉ねぎ中毒」を引き起こすと知っているため、先に忠告した。
怜）ん～、僕ここで働いてるけど、賄い食が、全然違うものだから、何食べようか迷っちゃうや。
怜は、困ったように笑った。

………………何食べよう……(俯いて)

怜）僕も迷ってる。あ、そうだ。すいません。
店の人）はい。
怜）ここのおすすめってありますか？
店の人）そうですね、デミグラスオムライスや、ミックスグリルとかおすすめです。
怜）(狼だから、肉食。この中に玉ねぎはない。ほかの動物の肉を食べるゆうきなら、ピッタリかも)
怜はこそっとゆうきに言った。
怜）ゆうき、ミックスグリルとかどう？君の大好きなお肉が３種類入ってるんだ。

…………みっくすぐりる…？(首を傾げて)