匿名さん 2017-09-28 12:34:33 |
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怜は、ずっと握っていたが、いつのまにかゆうきのベッドに上半身だけ倒し、手を握ったまま眠っている。起きる間も、泣いていたのか、軽く目が晴れ、涙でまつげが濡れていた。
怜)ん...ゆう...き
怜は手が離れ、目を覚ました。
怜)ん?ゆうき!よかったぁ。
怜は、ゆうきに抱き着いた。
怜)本当に良かった。本当にごめんね。ゆうきを苦しませる気なんてなかったのに。ゆうきが昏睡状態だったから応急処置したんだ。早く目覚めてよかったよ。本当に良かった。
怜の細い手が、ゆうきに腰に回される。そして軽く震えている。よっぽど心配していたのだ。
怜)チョコレートパフェ食べて、具合悪くしちゃったんだ。ごめんね、狼は犬や猫と同じようにチョコレートも体に悪い物だったのに。僕がもっと、もっとゆうきの意見を聞いてあげたら、こんなことにならなかったのに。
怜は、泣き出した。
怜)僕のせいで、苦しめてごめん。
怜)ゆうき?ゆうき!しっかり。えっと...
怜は、スマホで調べる。
怜は水を張った洗面器に手拭いを濡らすと、絞って、ゆうきのおでこに乗せた。寒くないように毛布を掛けなおすと、隣で看取っていた。
怜)汗かいてる。
怜は、乾いたタオルをもって体を優しく吹いてやった。
怜)って、手拭いとっちゃだめだよ。あ、ぬるくなってる。
怜は、もう一度、濡らして、絞るともう一度乗せてやった。
怜)手拭い自体が嫌そう。まぁ、熱はないし、いいかな?でも...
怜は、じっとゆうきの顔を見た。そして、こう思った。
怜)(この状況、王子様がお姫様を助ける状況と似てる...)
怜は、軽くゆうきに近づいた。
怜)(も、もしかして、まさか口づけしたら起きるとか、そんなメルヘンチックなことが現実でも起こるのかな?いや、そんなわけ...でも、本当に起こるなら...
怜は、軽く自分の髪を耳にかけ、そっとゆうきに口づけしようと顔を近づけた。
主です。追記します。
半獣達はそれぞれ、いろはの地面、たつるの炎、しおんの重力、ゆうきの水、りゅうの草……と、ある特定のチカラを使う事が出来ます。自分ではどうにもならないので、これを暴走と呼びます。
追記は終わりです。
質問受けつけます。
………………………………っ…!(外に飛び出して行き)
(止める方法はあります。そのチカラより強い者を連れて来る事です。水より強い物は……?)
………………ぐるるるる…(街の中に入って行き)
(いえ、水に勝つのは草です。水を与えれば植物は成長しますから。りゅうと共に行動しましょう。りゅうを探しに行ってください。きっとすぐ見つかるでしょう。)
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