半獣と人間の禁断の恋

怜）ゆうい￥き、お店の中では友人にするよ。男同士の恋仲なんて気持ち悪い目で見られたくないでしょ。
怜はそう言った。
怜）やぁ。
店の人）お、今日は非番だから来たのかい。
怜）うん、来たっていいでしょ。ほら、ゆうき。どこに座りたい。
怜は、空いている席を指さしながら言った。

……………………(俯いて)

怜）じゃあ、一番見通しのいい場所で食べようか。こっちだよ。
怜は、窓側の一つ手前の席に座った。怜は笑う。
怜）僕がおごるから。
店の人）お冷とおしぼりとメニューです。お決まりでしたら、お呼びください。
怜）じゃあ、何食べるか決めようか、ゆうき。

………………………………俺、は……(俯いて)

怜）心配なら、僕と同じにする？
怜はニコッと笑った。

……………………うん…(俯いて)

怜）じゃあ、僕はチョコレートパフェにするから。一緒にしようね。すいませーん。
店の人）はい、注文はお決まりですか。
怜）チョコレートパフェ二つ。
店の人）かしこまりました。少々お待ちください。
怜）ちょっとの間待ってようね。

……………………(俯いたまま)

怜）どうしたの？さっきから、元気ないけど。あ、もしかして人間がいっぱいいるから。嫌だった？ごめん！
怜は慌てて謝った。

………………別に、大丈夫…(俯いて)

怜）本当に。嫌だったら言ってね。ちゃんと、人の少ないところに連れてくから。
店の人）お待たせしました。チョコレートパフェです。ごゆっくりどうぞ。
怜）じゃあ、食べようか。

………(チョコレートパフェを食べ始め)

……………………美味いよ。チョコレートパフェ……(見つめ)


(埋まってきたから、あげるぜ。)

遅れてごめん、出かけてた。

怜）良かった。この後はどうする？暗くなってきたけど。
怜は、空を見て言った。

……………………………………(だんだん元気が無くなってきて)

怜）どうしたの？美味しくない？

…………………………っ…！(突然食べた物を吐き出して)

(もう1回あげておこう。)

怜）ゆうき、大丈夫？
怜はそこでハッと気づいた。
怜）(そういえば、狼たちって犬や猫と一緒でチョコレート体に悪いんだった)すいません、お代ここにおいて行くんで。お釣りはいりません。
怜はそう言って、ゆうきに肩を貸し一旦家へ戻り、ゆうきを寝かせた。
怜）ゆうき、ごめんね。勝手にチョコレートパフェに決めて。僕がもっとゆうきの意見を聞けば、こんな事にならなかったのに。
怜は、自分のした過ちで大切なゆうきを早速苦しめたと思い、落ち込んだ。

………………………………(昏睡状態になって)