Murder 2017-09-25 17:48:35 |
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>アルヴィン
……危っぶねぇ、足癖の悪ぃ紳士もいたもんだ。兄貴だったら片足吹っ飛ばされてたぜ、アンタ。
(薄汚い檻に似合わないスーツ姿から漂う露骨な緊張に苦笑し、なるべくノリ良く声をかけてやったと言うのに何が気に食わなかったのか。飛んできたのは紳士的な社交辞令でもなければテンプレートな言葉でもないピカピカに磨かれた革靴による蹴りで、ただのホワイトカラーにしては随分鋭いそれに驚きつつ足首を掴めば骨が折れるか折れないかの瀬戸際までギュウと内側にひねってやり。身のこなしといい態度といい、後々の面倒を思えばここで両足ともへし折っておくのが上手いやり方だ。けれどもいきなり足をダメにするというのもつまらない、否、惨いもので。手に込めた力とは裏腹に、まだ一言も口を開いていない相手を安心させるように再び軽々しく笑いかけては「同じ英語だ、わかるだろ。喋れるだろ?Do you speak English? 仲良くやろうや、兄弟!」言い終えるや否やパッと片足を解放し、生じた隙へお返しとばかりに思い切りみぞおちを狙った重い蹴りを放ち)
>>セオドア
(これまでこの場所で一体何が行われてきたのか。そしてこの人物は何者なのか。返答も無い静寂の中でドクリドクリと重く脳を打つ自身の鼓動だけを煩く感じ、その傍らでそんな理性的な事を考えつつ相手の反応を伺っていると、有無を言わさず訪れた強い首の圧迫感に目を見開き。様子見の挑発が気に障ったのだろうかと一瞬後悔が過るも、あくまで笑みは崩さないまま「ッ__偉、そうに……。アンタみたいな…ヤツに、名乗る名前なんて…無い」辛うじて絞り出せた途絶え気味の声で対抗する言葉を返しては、まだなんとか自由の利く左足で相手の下半身に蹴りを何度も入れ。ただ経験した事もない苦しさに必死で空気を取り込もうと息は勝手に荒くなり、余裕綽々を表していた笑みも徐々に崩れ始めており)
>ニール
(大人しく服従すれば良いものを、問いかけ一つ満足に答えない青年への苛立ちはそのまま腕力に直結し硬く血管や喉仏を押し潰していき。しかし見栄えの為に日頃鍛え上げている体へ何度も柔い蹴りがぶつかってくれば、紅く歪む表情と相まっていじらしいとも呼べる惨めな様にえも言われぬ優越感が湧き上がり、意図せず嗜虐的な笑みが僅かに溢れ「ーーそうか。それが君のポリシーだと言うのなら最期まで貫くと良い。何、あと2、3分の辛抱だ……勿論、死にたくないのならそれ相応の態度を取れば良い。お前達野良犬紛いの底辺でも人並みに命は惜しいはずだろう?」如何にも自由人らしい装いの若者に対する侮蔑と軽蔑に塗れた言葉、それにさえ愉悦の色を滲ませながらゆっくりと目を細め。そのまま締め上げていれば成人男性とはいえじきに意識を失っただろう。しかし苦痛を長引かせるように中途半端に力を抜いては「……良い部屋だろう、此処は。家畜小屋より汚らしいが頑丈で機能的だ。幾ら叫ぼうが地上へは何も聞こえない、不潔な血も腐敗液も10分あれば洗い流せる。実に優秀な棺桶じゃないか」ゆるりと正方形の部屋を見回し、此処がお前の死に場所とばかりに脅しめいた回想を語り)
>パーカー
(勢い良く空を切った左足を難なく受け止められて、単純に動揺した。生まれた一瞬の隙をついて切り返されたみぞおち狙いの容赦ない蹴りに、踏まれた蛙みたいな声が出る。倒れはしなかったものの前のめりに跪き、染みのついた汚れた床で視界はいっぱいになった。「……何者だ、お前」衝撃で細まった喉から絞り出すごく単純なWhat are you。おまけにstrangerなんて苦々しく付け加えてはゆっくりと立ち上がる。距離を取ろうか少し迷って、結局動かずに自分とそう変わらない背格好の青年をぎろりと見据えて睨みつけた。この男はもう二度も笑っている、俺は一度だって笑いかけてはいないのに。短くて単純な台詞を次々と投げかけられるのはただ腹立たしかった。英語が得意でない外国人、それこそまさしくストレンジャーとでも会話しているようなテンポでおちょくる誘拐犯相手に唾でも吐き掛けたくてたまらない。けれど毒づいたところで夢は覚めないし、残念ながら夢でもないのだ。―――そして気付く、明らかに容量オーバーなジーンズのポケットの膨らみに。デコボコに主張して顔を出す拳銃が引き出すのは陰惨な予感、本能が警鐘を鳴らすにはきっと遅いくらいだったんだ。ああ、逃げなきゃって頭がそれだけになる。「何が目的だ……」ポケットに視線を奪われたまま、吐き出すような問いかけは思ったよりも弱弱しく響く。死ぬには早いはずだろマム、まだそっちには行きたくないんだ。)
(/早いですが今回はこの辺で失礼しますね、お相手ありがとうございました!またタイミングがあった時は続きからお相手していただけると嬉しいです。)
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