【無登録/BML】ストックホルム・ラヴァーズ【監禁/殺人鬼】





【pf】 


名前/ イアン

性別/ 男

容姿/ くすんだダークブロンドの髪は髪質なのか、それとも日頃のケア的な問題なのかでパサつき気味の短髪アップバング。アーモンド型の二重に西洋人らしい透き通った青の瞳。身長185cmで筋肉質。右手首の内側には十字架の刺青が入っているが、本人に信仰心があるのかは謎。ジーパンにカーキ色のTシャツ、重めのシルバーネックレスといった極普通の服装。


性格/ 強気の口悪男。スラング等を連発する事から育ちがあまり良くない事は丸わかりである。基本的に怠惰な性格で日頃から部屋は散らかり気味。他人と戯れる事を好まないが、実は愛したがりの愛されたがりで依存体質。酒と煙草には既に依存しており、重症。


備考/ 治安の悪い地区の外れのバーでバーテンダーとして働いている。夢は自分の店を持つ事だが、金も無く、更には大した努力もしようとしないので叶わないことは明白。バーテンダーという職業故か舌を大切にしており、舌に触れられる事を一番嫌う。


残酷表現について/ 四肢切断や神経への損傷等の行動への大幅な妨害になるものは遠慮したいです。それ以外なら基本的に許容範囲。殴る蹴るの暴力は勿論の事、舌ピ等も此方は大丈夫です。


指名/ セオドア若しくはバロウ＆パーカー兄弟(同時指名)のどちらかから主様に選んで頂きたく思います


ロルテ/

ンだよこれ … 、また胸糞悪い夢でも見てんのか … ？
( 長く寝ていたように感じる重い瞼を開ければ明るい光が飛び込んでくるものかと身構えた期待は裏切られ、目を凝らせばやっと自分の手足が見える程度の部屋に目が慣れるのに時間は要らず。ひやりとした床に片手をつき乍とりあえず上半身を起こして上手く回らない頭で上記を零し。然し脚を動かす共にジャラりと穏やかではない音が鳴るものだから頭は一気に覚醒して ｢ は、何だよこれ … ｣ ペタペタと脚に繋がる鎖を触りながら未だ現実を受け止められずに茫然と呟き



( ／ 素敵な設定に惹かれてふらふらとやって参りました！参加希望です … ！相性重視である事は理解していますので、合わないと感じましたら遠慮無く蹴って頂いて結構です！ )








>ニール様
（/参加希望ありがとうございます！不備等は一切ございません、年齢まで教えて頂いて非常に助かりました。今夜は24時前後から交流開始とさせていただきますので、お時間が合えばぜひよろしくお願い致します。）


>イアンさま
（/参加希望ありがとうございます！不備など無い素敵なバーテンダー君ですが、こちらの不手際でpfに年齢の項目を書き忘れてしまったため、申し訳ありませんが年齢だけ付け加えていただけると有り難いです。お手数をおかけしてすみません！）




※訂正※
年齢の項目が抜けていたため、今後参加してくださる方は↓を使ってpfの作成をお願い致します！ご迷惑をおかけして申し訳ありません。


【pf】
名前/（できれば洋名）
性別/男
年齢/
容姿/
性格/
備考/
残酷表現について/（設定上グロテスクな描写や暴力表現、息子様への加虐行為なども発生します。控えめにして欲しい、これはやめて欲しい、この程度なら大丈夫等ご希望をなるべく詳しくお聞かせください。）
指名/
ロルテ/（地下室で目覚めたシーンから）

>短時間のやりとりになってしまうかもしれませんが、2名ほどお相手を募集致します。お時間のある方はぜひいらしてくださいませ。

>pf随時募集中

>今夜はこれにて施錠致します。


>pfのみ受付中

(/突然すみません。ぜひとも参加させていただきたく思いキャラを作成するにあたって二点質問があるのですが、まずキャラが住んでいた場所はアメリカにした方が「誘拐され屋敷地化で鎖につながれるまで目を覚まさなかった」という設定上都合が良いのでしょうか。
なぜこのような思考に至ったかといいますと、冒頭ではどこかの国とありますが「hello」と言っていることから殺人鬼たちが英語圏に拠点を置いている事がほぼ確定。更にセオドアさんのpfには「NYで活躍し都市部に住み週末だけ屋敷にくる」とあったので、移動にかかる時間の都合により屋敷の場所はアメリカ国内しかありえないのかなと思いました。よって、例えばイギリスに住んでいるキャラを長時間目覚めさせないままアメリカの屋敷まで誘拐してくるというのはさすがに現実的でないかなと思い、「アメリカに住んでいる・もしくは何らかの用事があって誘拐時アメリカに来ていたという設定にした方が良いのでしょうか？」と思い至りました。これは全て、屋敷がアメリカにあると仮定した上での話になってしまうのですが……。
どこかの国、という表記があるのは重々承知しているので野暮なことだとは思うのですが、キャラ設定を掘り下げていたところ居住地をどうしたら良いのか悩んでしまい質問させていただきました。お手すきの際にでもお答えいただけたら幸いです。
二点目は、この誘拐事件はメディア等で話題になっているのか？ということです。「貴方のいる部屋以外にも無数の部屋があり誰かの悲鳴が聞こえる」とあったので、それなりに複数の人間が少なくとも自キャラより前に誘拐されていると解釈いたしました。一点目にある通り誘拐してきた人たちを気を失ったまま屋敷に運び込む都合上同じ国内（アメリカ？）で事件は起こっていると仮定、であれば一連が関連付けられて連続誘拐事件として騒ぎになっていてもおかしくないのではと思いました。つまり、「この誘拐事件は世間で騒ぎになり一般人に広く知られているのか？」ということをお聞きしたいです。なっていないのであれば、殺人鬼たちが巧妙に隠しているのか・警察等一部の人間しか知らずメディアに公開されていないのか等々……その辺りはどうなっているのでしょうか。
素敵な世界観に惚れ込んでしまい、つい長々と失礼いたしました。)

>匿名様

（/ご質問及び参加希望ありがとうございます！曖昧な表現のせいでお手数をお掛けしてしまい申し訳ありません。
まず屋敷の場所と息子様の住居ですが、こちらは匿名様のお好きなように設定していただいて構いません。言語については殺人鬼達が英語圏出身というだけ、誘拐も息子様が目覚めないよう薬品等を用いた…などやりやすい形で解釈してくだされば幸いです。
地球の裏側ほど距離のある国ならば難しいですが、できる限り参加者様が自由に設定を練れるよう舞台をある種パラレルのように”どこかの国”とさせていただいているため、ヨーロッパでもアジアでもお好きな出身地を選んでくださいませ。

誘拐事件の知名度については、殺人鬼達が特に気に入って攫ってきた参加者様達以外（つまりモブです）は浮浪者や不良などいなくなっても不審がられない人間ばかりをターゲットにしているためメディアではほぼ話題になっていません。
もちろん勘の良い警官やマスコミ関係者などは事件の匂いを嗅ぎ取っているかもしれませんし、参加者様がどこかのご子息や有名人ならばいなくなった途端メディアが騒ぎ出すかもしれません。ただ現状ではほとんど騒ぎになっていない、という設定でお願い致します。

長々と失礼致しました。ご質問にお答えできているか不安ですが、また何か疑問点や質問がありましたらご指摘くださいませ。）

名前/ アルヴィン・シルヴェスター（Alvin・Sylvester）
性別/ 男
年齢/ ２４歳

容姿/ 成長しても殆ど色に変化がなかった天然のブロンドヘアー。長すぎず短すぎず切り揃えられ、若者らしく前髪だのもみあげだの襟足に遊び心を取り入れることもなく至って平凡なヘアスタイル。二重瞼の瞳はペリドットのようなグリーンを湛え、喧嘩っ早い性質を表すように若干吊り上がり気味だがぱっちりと大きい。それに濃くはないがやや太めの並行眉が相まって、年齢よりも多少童顔な印象を与えることがある。それでも白人らしく白い肌に高い鼻を持つ洗練された顔つき。着やせするタイプなので細く見られがちだが、無駄のない筋肉がついた引き締まった体躯をしている。身長は１７６ｃｍで姿勢が良い。職業柄スーツに革靴を着用していることが殆ど。

性格/ プライドが高く負けず嫌い。意地っ張りで素直になるのが苦手だが、メンタルはさほど強くないので男泣きも癇癪も割と良く起こす。皮肉屋で人との距離の取り方が下手な為友人は少なく、それでも友達が欲しい等と言えるような性格ではないので余計強がりが助長。一度親しくなると世話焼きで口出したがりの構いたがり、どう転んでも距離の取り方はやっぱり下手。ようは不器用。とはいえ常識がないわけでは決してなく、とりわけ女性には親切という紳士な面も持っている。基本は自信ありげで毅然とした態度を取っているが、本当はあまり自信がない。「上手くいっていた時の事」を思い返しては憂鬱になる懐古主義的傾向がある。

備考/ ロンドン生まれのロンドン育ち。男兄弟四人の末っ子で仲は微妙。母は随分前に病死している。高校卒業後1人暮らしを始め、大学では法学士の学位を取得。現在はソリシターとして法律事務所でトレーニー契約を結び実務を積んでいる最中。昔やんちゃしていた名残で顔に似合わず口と酒癖がかなり悪い。また根っからのイギリス人故にアメリカ人とアメリカ英語が嫌いで、現代の若者にしては珍しいクイーンズイングリッシュを流暢に操る。

残酷表現について/ 欠損・内臓破裂等細分化すると苦手な描写は多々ありますが、セイチャットはご利用マナーにて残酷な表現を禁止している為詳しく言及する必要はないかと思っています。規約に触れない程度の暴力表現・流血等の範囲でしたら特に問題ありません。

指名/ パーカー
ロルテ/
（完全に瞼が押しあがるその瞬間まで、空飛ぶ夢を見た後みたいな倦怠感が身体中を這っていた。見てもいない夢の残滓を振り切る様に、覚醒した時に取っていた仰向けの姿勢のまま瞬きをする。段々と靄が晴れていく瞳に映ったのはまず、見知らぬ裸電球だった。「……きったねェ」頼りなく吊り下がる唯一の光源を見て顔をしかめる。視線だけを横に逸らしてみるけどやはり、四角く広がる天井もまた自分の見知らぬものだった。―――記憶の糸が辿れない。どうしてこんな場所で寝ていたのかさっぱり見当がつかないのだ。真横に広げていた右腕は、身体を預けているベッドらしきものから飛び出て下にだらりと垂れている。そのせいで右肩が少し痛くて、腕を持ち上げるべく動かすとやけにざらついたサイドフレームを指先が掠めた。思わずうっと声が出て、その感触が鉄錆だと気付けばまた嫌な顔をする。錆びたベッドに裸電球、とても良い趣味とは言い難い。持ち上げた右手をマットレスについて上体を起こせば、ずきりと一瞬脳を襲った刺すような痛みに背中を丸める。右手で側頭部に触れるとじんわり熱を持っていて、まるで勢いよく殴られたみたいだなんてぼんやりと思った。今頃になってぐるりと見渡したこの空間に窓はなく、寒くはないがどこか漠然とした不安がよぎる。地下だろうなと予想をつけるには十分で、とにかくここから出ようと動き出したところでやっと、初めて左手が視界に入った。金属製の枷、そこから鎖が伸びている。たらりと冷や汗が背中を伝って、恐る恐る鎖を視線で辿るとその先もまた枷と共にベッドの脚へ括り付けられていた。言葉は出ない。混乱する頭でひとまず床に降りて、鎖が案外余裕を持たせた長さであることを確認した。自分を落ち着かせるように息を吐いて、またぐるりと辺りを見渡してみる。殺風景なんて可愛いものではなくて、それがおぞましい程生々しい。受け入れ難い現実から逃げるみたいに、顔ごと俯いたら見えた床の染みなんて一生気が付きたくはなかった。ぐっと唾をのんで、少し先に聳え立つ鉄製の扉を見据える。ベッドと左手首を繋ぐ鎖の可動域は立って動き回れる程度で、扉までは届きそうになかった。ベッド自体を引き寄せようそうと試みるけど、ピクリとも動いてはくれやしない。薄暗い部屋でひとり立ち尽くしている。もうどうしたら良いのかわからなかった。）


（/＞９の匿名です。ご丁寧な回答をありがとうございました……！それでは当キャラの居住地をロンドンとさせていただきますね。お屋敷の場所までイギリスにしろとは言いませんので、その辺りはそちらで決めていただいて大丈夫です。誘拐事件については知らないという設定にさせていただきます。
いえ、とんでもありません……！こちらこそ不躾に質問攻めしてしまって申し訳ありません。お答えいただいた内容をもとにｐｆを練って参りましたので、お時間がおありの時にでもご確認いただけましたら幸いです。ｐｆ・ロル共に何かご不満な点がございましたら訂正致します。勿論相性等あると思うので、あわなさそうだと感じたら遠慮なく蹴っていただいて構いません。）

>アルヴィン様

（/pf拝見しました、不備等はございませんのでお時間が合いましたらぜひお相手をお願い致します！息子様の居住地についても了解致しました。基本の絡みは部屋の中か屋内になるため、屋敷の場所や息子様の現在地に言及する機会も少ないかと思いますが、展開上必要になった場合はお言葉に甘えて都合良く設定させていただきます！）



>今夜は2名ほどお相手を募集致します。お時間を持て余していらっしゃる方はぜひどうぞ。

【殺人鬼】
※2名追加


・セオドア
表の顔はNYで活躍するインテリ、裏の顔は殺人衝動に焦がれる狂人。都市部に住み週末だけ屋敷にやってくる。異常なほどの自尊心は富でも地位でも栄光でも満たされず、他人の命を上から目線で踏み躙ることにのみ喜びを感じる。気品とプライドと冷酷にまみれた姿はさながらアメリカン・サイコ。
ダークブロンドをきっちりとオールバックに整え高級なスーツ・ネクタイ・革靴を着こなす185cmの美丈夫。瞳はアイスブルー。30歳。


・バロウ&パーカー
不良上がりの兄弟。お遊びの延長で人を殺す根っからの悪童。まるでファニーゲームのように被害者を理不尽に弄び、暴力的に可愛がる。司会者の如く場を仕切り鞭を与える俺様気質の兄、茶化しつつ気まぐれに飴を与える弟というのがお決まりの役。
兄のバロウは短く刈り上げた髪に意地の悪そうなたれ目つり眉、身長180cm。
弟のパーカーは片目にかかるようなテクノカットに悪戯好きそうなつり目つり眉、身長178cm。どちらも金髪碧眼に片耳ピアス、ジーンズにスニーカーという若者らしいファッション。24歳と19歳。



・ヘンリエッタ
派手な女のような言葉と装いの所謂オネエ。女性のように美しくなりたいと願うが心は男。ウィットに富んだ愉快な姉様に見えるも内心老いへの恐怖と美への執着に狂い、気に入った人間を捕らえてはパーツを奪い自らの一部とする。
長い赤毛のウィッグに血で染めた赤黒いドレス、生皮を鞣したクリーム色のショール、樹脂加工済みの美しいブルーアイのイヤリング。マスカラまみれの緑眼と赤い唇、痩せた体以外は皆”借り物”のバッファロー・ビルのようなおぞましい女装家。34歳。本名ヘンリー。



・ソーヤー
マスクをつけた無愛想かつ寡黙な青年。他は黒いエプロンに手袋、長靴とその装いはさながら屠殺業かゴミ処理人。積極的に人を殺さない唯一の人間だが、殺人鬼達に顎で使われ拉致監禁、チェーンソー片手に遺体や被害者の処理を手伝っているいわば使用人。
常識が通じ、多少融通も利く良心と言える彼でも唯一素顔を見られた相手だけは細切れにして殺害する。マスクと長めの黒い癖毛で隠れた片頰は醜く焼け爛れているからである。レザーフェイスの殺人鬼のようにおぞましく哀れな男。身長183cm、25歳。



・ハロルド
白衣を纏い”Dr.ハロルド”を名乗る自称医者。各部屋を検診と称して回り、痛めつけられた被害者の手当てをしてやる優しげな紳士。その実体は極限状態の人間の心理を”カウンセリング”と称して好き勝手弄び、時に手術という名の拷問を加えるドクター・サタンのような狂人。現在はストックホルム症候群の研究に重きを置く。
白髪交じりの栗毛を後ろで括り、グレーの垂れ目にフレームのない眼鏡をかけたやはり人の良さげな出で立ち。179cm、38歳。



・ジャン・ドゥ
黒い詰襟のカソックにロザリオを下げた神父。かといって敬虔なクリスチャンでもなく、独自の宗教観に溺れ、被害者を”俗世の毒に穢れた罪人”とし愛と善意を持って監禁する電波。時に優しく、時に悪魔祓いのような理不尽な慈愛の鞭を以って被害者を洗脳する。ぶっ飛んだ倫理観と都合の良い信仰への盲信は同名の殺人鬼によく似たもの。
長めに伸びた銀髪に切れ長の赤い瞳を持つ神秘的なアルビニズム。身長177cm。27歳。

（/参加許可並びに丁寧なご対応ありがとうございます……！早速ですが、宜しければパーカーくんとお話しさせていただけないでしょうか。）

(/>>4でpfを提出した者です。宜しければ是非お相手させて頂きたいです…！)

>アルヴィン

OK、当たりだ。英国紳士は俺が起こしてきてやるよーー拗ねんなって、どうせああいうインテリ野郎は嫌いだろ？
（どちらが先に的の脳漿をぶち撒けられるか。退屈しのぎのロシアンルーレットに負けた兄から新しい鍵と拳銃を引ったくり、ぶっ倒れた被害者の片付けはチェーンソー男に任せるとして軽い足取りで部屋を出る。豚箱のほうがまだ色気も面白みもあるだろう灰色一色の味気ない廊下を進めば、足音に合わせてズラリと並ぶドアの向こうから聞こえる獣じみた怒声、羽虫の羽音めいた呟き、蚊の泣くような祈りの言葉。よくもまぁ飽きずに喚けるものだとあくび混じりに関心しつつも立ち止まるのはそれらのドアの前ではなく、ひとつシンと静まり返ったドアの前。部屋の主は未だ夢の中か、モーニングコール代わりにリズミカルなノックを贈れば鍵を差し込み重いドアを押し開けて「Hello、ライミー！気分はどうだい？モーニングティーでも持ってきてやろうか？」ジーンズのポケットに拳銃を押し込みながら、既に起き上がっていた相手をスーツの皺一つまで値踏みするように眺めてはニッコリと気さくな笑みを浮かべ揶揄半分の挨拶をして）


（/早速ですがよろしくお願い致します！ロル等やりづらい点がありましたら何なりとご指摘くださいませ。）

>ニール

ご名答。薬漬けの馬鹿な子供かと思ったが……脳味噌のほうは案外使い物になるらしい。
（都市の潔癖な空気とは程遠い、鉄臭く淀んだ地下の匂いに眉をひそめつつ墓標の如く羅列する扉の一つへ鍵を差す。卸したてのヒッキーフリーマンのスーツに薄汚い錆が付かぬよう細心の注意を払い、重厚な鉄板を押せば間抜け面の小市民が寝転がっているのが常だが今夜ばかりは様子が異なり。的確な呟きを零す相手を見下ろしながら口先だけの賛辞を贈り、後ろ手にドアを閉ざす片手間なおも品定めするように静かな眼差しを向けて「……感想はそれだけか？他に何か言うことは？」耳朶にぶら下がるピアスを不愉快そうに睨めつけつつ、出来の悪い子供を窘める教師のような冷えた口調で尋ねかけ）


（/お待たせしました、改めてよろしくお願い致します！ロルの方にも何かご要望がありましたらお申し付けください。）

>>セオドア

…誰が入って来たかと思えば。この歳になって子供扱いされるとはな。
(じゃらりと繋がった鎖を動かしつつ外す術を模索していると、固く閉ざされていた眼前の扉が開く音に気付き其方注視し。そこに立つ人物を一瞥すると、見場は仕事が出来そうな一般人という印象を受けたが、その口から発せられた言葉に眉を顰め。その瞬間に自分の居る空間とは別の場所から悲鳴なり呻き声なりが聞こえ、一体此処が何の為にあるのかというところに薄々察しがつき。続け様に問掛けられた内容を聞けば、そんな察しが確定に変わり、普通は恐怖して泣き喚かんばかりのところだろうが、思いがけず自身の口からは笑いが吹きこぼれ。目の前の青い瞳の奥を睨みつける勢いで双眸細めれば口角上げ「趣味の悪いことだな。アンタ、人を嬲るのがそんなに面白いか？」敢えて挑発するような台詞を吐き)

(/こちらこそ宜しくお願い致します！今のところ要望などは御座いません。此方にも何かご指摘等無ければ此処の会話は蹴って頂いて結構です。)

>パーカー

（それは微かな音だった。極めて軽い足音……革靴ではない。かといってヒールの類でもなくて、多分スニーカーのようなゴム底の布の靴に近い。段々と近付いてくるその足音が、自分の部屋の前で止まったと認識する前に軽快なノック音が響き渡った。途端、ぶわりと体が緊張していくのがわかる。冷静になれと言い聞かせ、鎖の可動域を頭に起きながらドアを向く。いつでも動ける様警戒して、でも、それができたのは扉が開かれるまでの僅かな時間だけだった。顔を出した男の第一印象は“若い”。次に見知らぬ人間であるという事、その次に侮蔑に対する苛立ちだ。尤もその男が此方を知っていて誘拐に及んだのかは知らないし、知る由だってきっとない。けれど明確に“味方”ではなかった。日常生活で投げかけられたものなら怒鳴り散らしていたであろう、彼の第一声をぐっと飲みこんで前を見据える。左手首を拘束している鎖が伸びるリーチギリギリ、ドレミを歌うみたく無邪気に笑った男に向けて、右足を軸にして腰を回すよう体重を乗せた渾身の蹴りを繰り出した。）

（/こちらこそ宜しくお願いいたします！お気遣いまでありがとうございます。こちらこそ、何かありましたらいつでもお声がけくださいね。現時点で何もなければ背後会話は蹴っていただいて構いません。）

>ニール

（追い詰められた人間の行動は自ずと限定されてくる、泣くか怒るか笑い出すか。最後の選択肢を選んだ青年の健気な挑発を眉一つ動かさずに聞き流し、返答を述べる事もなく乱れた鼓動が嫌という程実感できる静寂をたっぷりと与えてやり。鼓膜と、一般人ならば胃の痛むような静けさと不安を幾らか堪能させてからオーダーメイドの腕時計へ視線を落とし、3分きっかり経ったのを確認しつつ袖を引っ張ると唐突に相手の首を掴み上げて「質問しているのは私だ。いつお前に尋ね返す権利をやった？許可なく勝手な口を利くなーーそれから。年上には敬意を以って敬語を使うべきだろう？」ベッドへ押し付けるように喉元を圧迫し、淡々と、しかし隠し切れない苛立ちを孕んだ声で諭していき。「もう一度聞いてやる。他に何か言うことは無いか？自己紹介は？促されなければ名前一つ名乗れないとは……一体歳は幾つだ」さも正論を謳うかのように理知的な声音を取り戻しながら、片腕の力は緩めずに今一度相手へ口を開くよう強要し）

>アルヴィン

……危っぶねぇ、足癖の悪ぃ紳士もいたもんだ。兄貴だったら片足吹っ飛ばされてたぜ、アンタ。
（薄汚い檻に似合わないスーツ姿から漂う露骨な緊張に苦笑し、なるべくノリ良く声をかけてやったと言うのに何が気に食わなかったのか。飛んできたのは紳士的な社交辞令でもなければテンプレートな言葉でもないピカピカに磨かれた革靴による蹴りで、ただのホワイトカラーにしては随分鋭いそれに驚きつつ足首を掴めば骨が折れるか折れないかの瀬戸際までギュウと内側にひねってやり。身のこなしといい態度といい、後々の面倒を思えばここで両足ともへし折っておくのが上手いやり方だ。けれどもいきなり足をダメにするというのもつまらない、否、惨いもので。手に込めた力とは裏腹に、まだ一言も口を開いていない相手を安心させるように再び軽々しく笑いかけては「同じ英語だ、わかるだろ。喋れるだろ？Do you speak English? 仲良くやろうや、兄弟！」言い終えるや否やパッと片足を解放し、生じた隙へお返しとばかりに思い切りみぞおちを狙った重い蹴りを放ち）

>>セオドア

(これまでこの場所で一体何が行われてきたのか。そしてこの人物は何者なのか。返答も無い静寂の中でドクリドクリと重く脳を打つ自身の鼓動だけを煩く感じ、その傍らでそんな理性的な事を考えつつ相手の反応を伺っていると、有無を言わさず訪れた強い首の圧迫感に目を見開き。様子見の挑発が気に障ったのだろうかと一瞬後悔が過るも、あくまで笑みは崩さないまま「ッ＿＿偉、そうに……。アンタみたいな…ヤツに、名乗る名前なんて…無い」辛うじて絞り出せた途絶え気味の声で対抗する言葉を返しては、まだなんとか自由の利く左足で相手の下半身に蹴りを何度も入れ。ただ経験した事もない苦しさに必死で空気を取り込もうと息は勝手に荒くなり、余裕綽々を表していた笑みも徐々に崩れ始めており)

>ニール


（大人しく服従すれば良いものを、問いかけ一つ満足に答えない青年への苛立ちはそのまま腕力に直結し硬く血管や喉仏を押し潰していき。しかし見栄えの為に日頃鍛え上げている体へ何度も柔い蹴りがぶつかってくれば、紅く歪む表情と相まっていじらしいとも呼べる惨めな様にえも言われぬ優越感が湧き上がり、意図せず嗜虐的な笑みが僅かに溢れ「ーーそうか。それが君のポリシーだと言うのなら最期まで貫くと良い。何、あと2、3分の辛抱だ……勿論、死にたくないのならそれ相応の態度を取れば良い。お前達野良犬紛いの底辺でも人並みに命は惜しいはずだろう？」如何にも自由人らしい装いの若者に対する侮蔑と軽蔑に塗れた言葉、それにさえ愉悦の色を滲ませながらゆっくりと目を細め。そのまま締め上げていれば成人男性とはいえじきに意識を失っただろう。しかし苦痛を長引かせるように中途半端に力を抜いては「……良い部屋だろう、此処は。家畜小屋より汚らしいが頑丈で機能的だ。幾ら叫ぼうが地上へは何も聞こえない、不潔な血も腐敗液も10分あれば洗い流せる。実に優秀な棺桶じゃないか」ゆるりと正方形の部屋を見回し、此処がお前の死に場所とばかりに脅しめいた回想を語り）

>パーカー

（勢い良く空を切った左足を難なく受け止められて、単純に動揺した。生まれた一瞬の隙をついて切り返されたみぞおち狙いの容赦ない蹴りに、踏まれた蛙みたいな声が出る。倒れはしなかったものの前のめりに跪き、染みのついた汚れた床で視界はいっぱいになった。「……何者だ、お前」衝撃で細まった喉から絞り出すごく単純なWhat are you。おまけにstrangerなんて苦々しく付け加えてはゆっくりと立ち上がる。距離を取ろうか少し迷って、結局動かずに自分とそう変わらない背格好の青年をぎろりと見据えて睨みつけた。この男はもう二度も笑っている、俺は一度だって笑いかけてはいないのに。短くて単純な台詞を次々と投げかけられるのはただ腹立たしかった。英語が得意でない外国人、それこそまさしくストレンジャーとでも会話しているようなテンポでおちょくる誘拐犯相手に唾でも吐き掛けたくてたまらない。けれど毒づいたところで夢は覚めないし、残念ながら夢でもないのだ。―――そして気付く、明らかに容量オーバーなジーンズのポケットの膨らみに。デコボコに主張して顔を出す拳銃が引き出すのは陰惨な予感、本能が警鐘を鳴らすにはきっと遅いくらいだったんだ。ああ、逃げなきゃって頭がそれだけになる。「何が目的だ……」ポケットに視線を奪われたまま、吐き出すような問いかけは思ったよりも弱弱しく響く。死ぬには早いはずだろマム、まだそっちには行きたくないんだ。）

（/早いですが今回はこの辺で失礼しますね、お相手ありがとうございました！またタイミングがあった時は続きからお相手していただけると嬉しいです。）