私欲の塊 2017-09-16 21:38:24 |
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そう、だけど … 、明日は勇人が寂しくないように俺速攻で仕事終わらすからさ!
( 謝罪の言葉に被せるように発せられた相手の言葉は何処か寂しさを含んでいて。まるで大人の事情を知り尽くした子供が気を使っているような態度にたじろぎ、罪悪感から目を逸らしてしまったのは一瞬のこと、次には取り繕うようにへらりとした笑みを浮かべ。 「 え、何、どうしたの。ドッキリか何か? 」 思いもよらない相手の発言にぱちりと瞳を零れんばかりに見開き、突然のデレに未だに理解が追い付かない頭に疑問符を大量に浮かべながら首を傾げ。容器を捨てに行く弟の背中を見ながら思わず小さな声で " … やべ、すげえ嬉しい " と呟き。胸に込み上げてくるこの気持ちは兄弟として純粋によろこんでいるのか、将又押し込めた筈の気持ちが顔を覗かせているのか、自分でもわからないが前者であることを祈るばかりだと自嘲にも似た気分で
俺は別に寂しいんじゃなくて、車だと交通料タダで済むのが楽だからだよ。
( 彼が己を見る眼差しが高校生の弟への申し訳なさで向けられたものだと瞬時に理解した途端、仮にも想い人に子供扱いを受け屈辱的な感情が徐々に芽生えて。之また本心とは裏腹の言葉をぶっきらぼうに口にすることで寂しさや欲望を自分自身の中で無意識のうちに誤魔化しており。かと思えば 己の一言に驚き戸惑う様子の兄。それを横目にゴミ箱へ投げ入れたプラスチックの軽い音が耳に届き。瞳を丸くしてこちらを見る彼に「 阿呆。早く帰ンぞ、いい加減腹減った 」その眼を真っ直ぐ見据えることなく 乱暴な手つきで鞄を肩に掛けては、その場で足を止めたままの彼の頭を軽く小付いて )
( /誰にでもある事ですので、どうかお気になさらず...! )
現実主義だなあ、
( 相手の本心など露知らず発せられた言葉の通りに受け取ってはその辛辣さに苦笑いを浮かべ。いや、辛辣に感じるのは己の棄てるべき想いのせいだという事は分かりきっているけれど。弟の衝撃発言から暫くして、頭にこつんと響く衝撃で呆然としていた状態からふと我に返り 「 阿呆ッて、お前お兄ちゃんに阿呆は無いだろ … !」 此方の事など無視して1歩先を歩く背中を慌てて追いかけ乍少し怒ったように抗議の声を上げ。然し自然と緩む口元は前を行く弟に伝わる事は無いのだろう
阿呆に阿呆って言って何が悪い。
( こうして懲りずに憎まれ口を叩くのも彼に心を許している証なのだが、勿論口にしないのだから相手に伝わる筈もなく、結局のところ彼の瞳に映る己はいつまで経っても子供のままの弟なのだろう、と自嘲して。足早に後を追う彼の、己を咎める声に聞こえない振りをして 自動扉を潜り店を出て。当カフェ特設の駐車場をざっと見渡し、ちらほらと並ぶ車の中から兄の物を見つけ出せば歩みを止める事なく足を進め )
そんなに阿呆阿呆言うなッて!せめてドジっ子とかにして … !そっちの方がソフトだから … !
( 先程のデレは幻だったのではないかと疑う程のツンに苦笑いしか浮かばず。こうして真反対な性格をする俺達は周りからどうみられているのだろうか、ちらりとカフェ店内に視線を回せば弟に " ありがとうございました '' と微笑みを向ける女性店員とばっちり目が合い。何時もの営業スマイルを浮かべながらぺこりと頭を下げて、相手に続き店を出。相手が車に近づくと同時にロックを外して、己は運転席へと座り 「 なんか雨降りそうだよな 」 フロントガラスから空を見上げ乍ふと独り言のように呟き
俺知らねぇし。つかドジっ子って...似合わねぇ。
( 半ば悪口とも取れる言葉を必死で良いように正そうとする兄に思わず小さく吹き出して上記を述べ。そんな彼の手によって、待たせる事なくロックが解除された車に手を掛けて、慣れた動作で助手席に乗り込み。シートベルトに手を掛けたところで隣に座る彼に倣って 首を捻り空を見上げれば「 兄ちゃんさ、実は雨男なんじゃねぇの? 昔から雨率高い気がする 」口角を上げ、揶揄うような口振りでそう言い )
似合わないッて 嬉しいのか嬉しくないのかわかんないな
( 助手席に座る相手にふはりと肩揺らして笑いかけ。相手はちゃんと傘を持っているだろうか、自分の鞄の中には折りたたみ傘しか無い気がする、と雨雲を見つめながら考えていれば横から届いた聞き捨てならない台詞に視線を相手に移し 「 マジかよ、 … 雨男はモテねぇッてのに」 すらすらと女性にモテたい男を演じられるようになったのは何時からだろうか、本音はモテようがモテまいがどちらでも良いのだけれど既にこの嘘に慣れた自分は無意識に眉を下げ、残念がるフリをしていて
...また女か。充分モテてんだから良いだろ、
( シートベルトを装着して体制を整えると、わかり易く不服そうな表情で女性を匂わせる台詞を吐く兄。車内に漂う空気につられてか己も不機嫌に眉を潜め、あからさまな態度で嫌悪感を露わにし。顔も良い兄の事だ、己の知らない所でだってどうせ女と遊び呆けているに違いない。しかしそれを止めて独占する権利など自分にはないわけだ。ぐるぐると回る思考の悪循環に堪えきれず鳴らした小さな舌打ちさえも、フロントガラスに当たって弾ける、徐々に勢いを増してきた雨音にかき消されてしまい
またッて … 人を節操無しみたく言うなよ
( 相手の不機嫌な顔はその本心を汲み取られること無く此方には穢れたモノを見るような視線に感じられ、弱ったように眉を下げて苦笑いを零し。どんよりとした雲につられてか異様に暗くなってしまった車内を明るくしなければと 「 それがさ、途中までは上手くいくのに何時も失敗すんだよ。そりゃ、お前程じゃないけど、俺だってそこそこ良い顔してる筈なんだけどなあ? 」 なんてキメ顔と巫山戯た笑いを浮かべ乍冗談を。更には重い雰囲気をエンジンが振り切ってくれることを願って、車を発車させ
......。
( 口では否定するものの実際満更でもないことを知っている己からすればそれは言い訳に過ぎず、じろりと睨みを効かせて無言の圧力を掛け。聞き慣れたエンジン音と共に動き出した車に身体を預けて、心無しか明るく振舞おうとする兄の口振りに「 兄ちゃんの場合、顔がどうこうの問題じゃねえ。その性格に難有りだから 」いつもの如くさらりと悪態をつく。女性関係にだらしがないこと以前に、そもそも彼が己の知らない友人知人と親しい関係を持つこと自体に抱かれる嫌悪感、言わば嫉妬心に苛まれつつそっぽを向いて
分かった、節操無い事は認めるからそんな睨むなよ
( まるで人をも殺せそうな威圧感と共にこちらに向けられる厳しい視線にへらりとした笑みを浮かべ乍降参とばかりに軽くハンドルから片手を離して上げ。「 うッわ、辛辣だなあ。 イケメンな弟からのアドバイスはこれからの参考にさせて頂きます。 … ところで、何食べたい? 」 ぽりと頬を掻きながらへたりと眉下げ。相手の剥き出しの言葉は胸の柔らかい部分へと刺さるが、その刃さえも大切な弟のモノだと思えば飲み込める気がして。雨に濡れたフロントガラスを通してみるぼやけた赤信号から横へと視線を流してゆたりと首を傾げ
イケメンっつうか、ほぼ同じ顔だろ? 俺ら。
( へらりと笑って躱された感情を心の奥に押し込めて、冗談か本気か分からぬお退けた口振りにで己の容姿を指摘する彼に、自覚したことはないが兄弟なのだから傍から見れば似た容姿なのだろうと問うて。赤い光を前に速度を徐々に落としてゆく車の振動を感じながら、窓の外を見つめ物思いに耽っていれば唐突に投げられた問い掛け。まるで 己にしては珍しく素直な想いを込めた発言を掘り返されたようで「 ...ん、ハンバーグ。前兄ちゃんが作ってたチーズのやつ 」ほのかに頬を赤らめつつ俯いて応え
いや、似てないだろ俺等 … いや、でもどうなんだろうな、わかんねぇや
( 自分の顔と弟の顔が似てる似てないなんて考えた事も無いから、んんと首を傾げ。全く異なる髪型が判断材料の邪魔なんだと片手を相手の額へと伸ばし前髪を掻き揚げ、もう一方で己の前髪を掻き揚げてはずいと顔を近づけて唸りながら上記を。前髪が無くなって何時もと違う雰囲気になった相手にやっぱりコイツ整ってんなあ、なんて内心見惚れてるうちに変わった信号の色に慌てて顔を離すとハンドルを握って運転へと戻り。「 ああ、アレか。ン、任せて 」 やや子供じみた注文にふはりと微笑みを零して、見えてきたスーパーを視界に買うべきものを頭に浮かべ
自覚ないだけじゃねえの。 俺も今まで思ったことねぇし。
( 何やらこちらに伸ばされた手にされるがまま、前髪を掻き上げられたのが分かると 納得いかない様子の彼からパッと顔を逸らしてその手を避けて。仮にも想い人である彼を目の前にこの距離感はとても耐えられず、話題にキリをつけるべく適当に受け流せば再び回り出したハンドルを横目で見遣り。己の注文に了承しつつ 笑みを零す彼を見て「 はッ、今絶対ガキ臭ェとか失礼なこと思っただろ! 」乱暴な手つきで自らの髪をがしがしと掻きながら反抗し
そうなのかなあ
( 己がハンドルを再び掴むその前にさらりと避けられた手は虚しく空を切ったが、男然も兄弟にべたべた触られたらそりゃ嫌にもなるかと内心納得しつつ、心はちくりと痛み。「 思ってない、思ってないッて … ! … 嘘です、ちょっと思いました 」 助手席で今にも暴れ出しそうな弟に慌てて否定の言葉で弁解するが、じろりと向けられた視線から逃げる事は出来ず、へたりとした笑顔を浮かべ乍頬を掻き
( /主様、お返事が遅くなり大変申し訳ございません...! 実はここのところ仕事が忙しく中々纏まった時間が取れず、あと一週間ほどはロルを返せない状態にあります。非常に勝手で本当に申し訳ないのですが、予定が落ち着くまで暫くの間お待ち頂けないでしょうか...? )
( / お仕事大変なのですね、気温の差も激しく雨も多いので無理せず体調には気をつけてお過ごしください … !態々ご連絡有難う御座います、把握しましたのでどうぞお気になさらず仕事に専念なさってください!お時間あくまでお待ちしております … !)
( / 催促してしまうようで申し訳無いのですが、もしも相性が合わないから辞めたい、飽きた、等の理由ありましたら一言お知らせください。なりきりは相性重視なので、お互いが楽しむためにも気にせずご連絡くださいね … !こちらも大変残念ではありますが新しいお相手様を探しますので … 。又、単に仕事が忙しいだけならばまだまだ待ちますので気にせずお仕事頑張ってくださいね … !)
( / 御返事が無いようですので改めて募集をかけさせて頂きました。勝手をして申し訳御座いません、勇人くんとても素敵な子でしたので大変に残念です。またの機会があれば宜しくお願いします。)
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