遠野 千尋 2017-09-16 18:35:11 |
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>>317 拓斗
…ん……朝…か…。………拓斗…、
(チュンチュンと小鳥の囀ずる声が聞こえてくる。ピクリと瞼が動いてはゆっくり瞳は開いていけばいつもと変わらない自分の部屋の天井が視界へ映る。熱も下がったのか体調はすっきりしていて気だるさも消えていて。徐に上体を起こしてはいつもと変わっていることに気づく。帰ったと思っていた彼がベッドの縁に頬をつけて床に座った寄り掛かるような体勢で眠っている。ぽつりと名前を口にしてはハッとして彼の肩に手を伸ばし軽く揺すって「…拓斗…おい、拓斗…起きろ。お前、母ちゃんに電話したのか?」呼び掛けながら声をかけて。彼がここにいるということを母親が知っているならいい。もし知らないのであればきっと心配しているだろう。自分の両親とは違い彼の母親は彼を愛しているのだ…心配しないわけがない。目が覚めて彼が居てくれて嬉しい気持ちと彼がいる驚きが入り交じる。そして今日も平日だからもちろん学校がある。時間は…まだ朝食を食べたり風呂に入ったりも出来る時間帯で。彼がすぐに帰ると言うなら彼の家まで送って行こうと思っていて)
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