遠野 千尋 2017-09-16 18:35:11 |
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>>315 拓斗
…良かった……そうか…ありがとう…俺を心配して…傍にいてくれるのは…お前だけだよ…拓斗…。
(彼が引くわけないとはっきり否定してくれ心底安心したように息を吐く。此方の体を気遣いベッドに寝かせてくれる彼にありがとうと感謝の気持ちを口にして。彼の風邪を引いた時の話に耳を傾けながら彼には彼を想い心配してくれる家族がいる…分かってはいたが良かったと改めて安堵すると共にそんな温かい家族の思い出などない自分にどこか劣等感のようなものを少なからず抱いて。でも自分には心配してくれる彼が居てくれる。そう思うだけで抱いていた劣等感が徐々に薄らいでもいき。ポンポン腹部を一定のリズムでトントンされ今まで感じたことがない安心感に包まれては小さく欠伸が出てきて自分を心配してくれるのは彼だけだとぽつりと溢して。こんなに心穏やかに眠れる日が来るなんて…「…もし…俺が寝て、帰るなら…そこの鍵で外から施錠して…ポストに鍵…入れててくれたらいいから…」自分が眠った後の戸締まり云々で彼が困らないようにうつらうつらと瞼が落ちそうになりながらもそう伝えつつ「お前が…居てくれて…良かった…」出来るなら彼を玄関先まで見送りたい…そもそも叶うなら自分が彼を彼の家まで送りたい。でも今日は出来そうにない。色々言いたいことがあった気がするが一言だけ口にするとそのまま瞳を閉じてスースーと寝息を立てて)
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