遠野 千尋 2017-09-16 18:35:11 |
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>>275 拓斗
ならよかった…。ああ…嫁さんから貰ったからな。愛用するに決まってるだろ?
(嬉しそうな彼の声が隣から聞こえる。表情を見なくても彼が浮かべている表情が目に浮かぶようで口元が自然に緩んで。ちゃんと使えよと告げられれば嫁さんから貰ったから愛用するに決まってるだろ?と当然のように口にして。帰りは道も混んでおらず早く彼のアパートについてしまい。シートベルトは外さずにしんみりと今日あったこと、自分に対する感謝の言葉やまた自分と出掛けたいと素直な彼の気持ちをきちんと耳を傾け聞いているも、段々気恥ずかしくなっていく彼はシートベルトを手早く外して“また明日!”と告げ扉にかかる手を見れば意識せず伸びた自分の手は反対側の手を掴む。そして自分の方へとぐいっと引き寄せ彼を自らの膝の上に導いて座らせて。明日も学校はある…会えなくなるわけじゃない…そんなこと分かってはいるが自分の心はまだ納得してくれない。ぎゅっと彼を抱き締めて「出掛けたい…じゃなくて…出掛けようで良いんだよ…拓斗…また絶対どっか行こうな…約束…」ポフポフ頭を撫でては囁くように告げて。でもこのまま抱き締めていたらきっと彼を自分の家に連れて行ってしまう…。まぁ流石にそこまでは言い過ぎか…とも思いつつ、でもこのまま彼を離せなくなるのは確実で…。明日もあるし今日は色々あったから早くゆっくり寝させてやりたい…とも本当に思っていて。名残惜しそうに彼の体を離すと、運転席側のドアを開けて彼の腰周りを持ちそこから彼を外へと下ろしてパタンとドアを閉めるも、すぐに窓を開けて。「おやすみ、拓斗…また明日…」そして窓から身を乗り出し彼の頬を手で撫でては顔を近づけおでこにそっと唇を落とせばおやすみ…と伝えて最後に頭をポンポンしては運転席に座り“また明日”と手を振ってはそのまま車を発進させ真っ直ぐ自宅へと向かって)
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