遠野 千尋 2017-09-16 18:35:11 |
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>>273 拓斗
迷惑なんて思うわけないだろ。ああ… ちゃんと送るから。
(自分が駄々っ子のようにしつこく彼を離さなくても上がりかけた抗議の声を止めて大人しくしてくれた。彼の優しさがそうさせたのだろうか…でも理由はどうであれ自分は拒絶はされないくらいには彼に受け入れて貰えているのが分かって嬉しくて。一緒にいたいから彼を送りたいと告げれば“嫁を送るのは…”なんて照れ隠しなのか可愛いげない事を言う彼もその後すぐに本音を漏らす彼も可愛くて仕方なくて。ゴンドラを降りれば辺りは暗く星が綺麗に瞬いていて。暗いと人目も気にならないのか彼は手を繋いでくる。もちろん嫌なわけはなくその手を握り返し共に駐車場へ足を進め。鍵でドアロックを解除して助手席を開けて彼を先に車内へ。鞄を後部座席へ置いてから運転席へ乗り込んでシートベルトをつけては鍵を差し込んでエンジンをかけて。ラジオをつけては車を発進させて。「今日は…マジで楽しかったな」ぽつりと溢した言葉は本音以外のなにものでもなくて)
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