遠野 千尋 2017-09-16 18:35:11 |
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そうか、ならよかった。
(餃子もキムチチャーハンも好きとテンションの上がる彼によかったと微笑んで。どうやら彼は連泊することも出来るよう。自分としては出来るだけ彼と一緒に居たいと思っているため「連泊も良いのか?じゃあせっかくだから土曜日も泊まって行けよ。その方が色々料理教えてやれるし。日曜日もバイトないなら夕飯も何か作ってやるよ。もちろん帰りは送るからな?」彼が連泊も良いと言ってくれるなら是非してくれと言わんばかりに泊まっていけと告げつつ日曜日も彼のバイトが無いなら出来るだけ一緒に居たいので夕飯も作ることを伝えつつ帰りは自分が彼の家まで送ると告げて。自分もコーヒーを飲んで空にしつつ到着した我が家。シートベルトを外して彼に続くように外に出ては車にロックをかけて部屋の鍵を開けて。彼に先に入るよう口にしては自分も中に入って鍵をかけて。これからは誰にも邪魔されずに彼と二人きり。思わずにやけそうになる口元を引き締めつつスリッパを彼の分も用意しては「餃子は具を包んだりしないといけないからな…早速準備しても良いか?」自分の提案したメニューは餃子にキムチチャーハン。キムチチャーハンはすぐに出来るが餃子は具を作って包んでから焼くという作業があるため一般的な夕食の時間に間に合わせるには今から準備をしないといけなくて。彼は授業等で疲れているかもしれないと思っては良いか?と問いかけて)
え、いいのか!? じゃあ泊ってく!でも日曜は昼からバイトなんだよなー。だからその時間まで一緒に居てもいいか?
(まさかの連泊OKにパッと顔を上げては声を弾ませて泊ってくと頷いて。ただ日曜日は昼からバイト。今からでも休みにしてしまいたい気分だがそういう訳にもいかないため時間の許す限り一緒にいて良いか尋ねて。相手の家に入りスリッパを用意してくれる優しい相手にお礼を言いつつ奥に進んでは鞄を置かせてもらって。「え!餃子包むのか?俺も準備手伝う!キャベツの千切り使うなら俺に任せといて。」餃子を包むと聞けば嬉しそうにして疲れの感じさせないテンションで相手の元へ近づくと腕をまくって手を洗い始め。そしてこの一週間練習したキャベツの千切りを使うのであれば自分に任せとけとニッと笑い。「んで、餃子ってまずなにからするんだー?」と興味津々に相手を見て。)
ああ、良いぞ。俺もお前と…嫁さんと長く居られる方が良いからな。
(日曜日は昼からバイトだと告げる彼。自分としてはなるべく一緒に居たい事もあって良いぞと伝えて。彼と一緒に居たいと思うも素直に自分の伝えるのにはまだ抵抗があってか嫁さんとはなるべく一緒にいたい旨を伝えて。もちろん彼が泊まってくれるのは嬉しい。今まさに一回の泊まりが二回になったことを喜ぶ自分もいて。嫁さんとは長く一緒に居たいんだと告げつつ、餃子を包む行程を是非ともやりたいと溢して手を洗い出してしまえば、そのやる気を尊重しては餃子は何からするんだと興味心身で問う彼にフードプロセッサを用意しようと思ったが彼の家庭にあるものでないと意味がないこともあり「千切りまではいにいが…一口大の大きさに切って貰えれば十分なこともあり刈るに千切りではないがなるべく細かく切ってくれと指示して )
わかった…!細かくだな。
(相手に嫁さんと長く居られる方がいいと言われては、その言葉だけでも十分嬉しくて照れたふうに微笑みを零しつつ、キャベツを細かく切るように頼まれると任されたことが嬉しくて声を弾ませて頷いて。包丁はこの一週間でだいぶ使い慣れたものの切ったのはキャベツの千切りだけ。少々危なっかしく不器用な手つきながらもキャベツを細かく刻んでいって。「…できた!これでいいか?…あと他にすることはあったらやるぞ。」切り終わったキャベツを何処か得意げに相手に見せては調子も乗ってきたので他にも手伝いたく包丁を手に握ったまま尋ねて。)
ああ、このくらいで大丈夫だ。包丁の扱いも最初に比べたら慣れてきたな。偉い偉い。
(少々危なっかしさは残るものの包丁を握った当初に比べては随分上達しているのは目で見て分かる。大きさも問題ないため大丈夫だと告げつつ偉い偉いと彼の髪を撫でて褒めて。他にも何かしたいのか上機嫌に何かすることはあるかと問う彼に「じゃあ…後はニラ…はお前食べられるか?食べられるならそれも細かく切ってくれ。それが終わったら豚肉も細かく切って…その後は胡麻油と塩胡椒で炒めるんだが…拓斗、出来るか?」韮や豚肉を冷蔵庫から出しつつ、この後の行程を彼に伝えては出来そうか?と問いかけて)
遠野に褒められたくて頑張ったから…ニラも食べられる。レバニラ炒めとか好きだし。
(包丁の使い方が上手くなったと褒められると照れ臭そうにしながらも頑張ったと素直に零してニラも食べられると頷き。色々任されるのが嬉しくて相手が冷蔵庫から出してくれる食材を見ては一旦包丁を置いて腕まくりしなおして「よし、じゃあ切ってみる!」と意気込んでは早速ニラから切り始めて。ニラの繊維に少し手こずりながらも何とか細かく切っては次は豚肉。ぶよぶよした感触にうぇと表情を歪めるもこれも花嫁修業と思えば意を決して切り始め。が、野菜と違って包丁がサクッと入っていかず上手く切れずに眉を寄せて。「……遠野、肉…うまく切れない。」何回か自分でトライしてみるもやはり思うように行かずに少し悔しいがこのままでは埒が明かないので相手に助けを求めるように視線をやって。)
…そうか、じゃあ今度美味いレバニラの作り方でも教えてやるよ。
(自分に褒められたかったから頑張ったと素直に口にした彼に胸キュンしつつもニラは食べられると言って貰えてはその情報をちゃんと記憶して。今度また彼の好きなレバニラのレバーが固くならないやり方等教えてやると告げて。ニラを細かく切ってくれた彼だが豚肉に苦戦している彼。助けを求められるように視線を向けられては彼の包丁を握る手に己の手を重ねて「豚肉はこうやって…切るんだ。」引くように切っては綺麗に豚肉は切れて)
レバニラも作れるのか?遠野すごいな。…遠野はなんの食べ物が好きなんだ?
(レバニラなんてスーパーのお惣菜かごく偶にいく外食先であれば食べるくらい。自分で作ったことなんて当然なくてすごいと声を弾ませて。それから相手の好物をまだ聞けてなかったことを思い出せば何が好きなのか聞いて。豚肉を切るのに四苦八苦していると相手の手が自分の手に重なりドクンと鼓動跳ね心拍数が一気に上がる。切り方をせっかく教えてくれているからそれに集中しなきゃと気持ちを落ち着かせては今度は自分だけの力で包丁を引いてみて。「できた!…俺もっと頑張らないとだなー。」さっきとは違い綺麗に豚肉が切れると嬉しそうに微笑み、調子が乗ってくればあとはスムーズに豚肉を細かく切っていって)
そうか?レバーの下処理とかあるけど、簡単だから拓斗もすぐに出来るようになるさ。…俺の好きな物か…そうだな…特に意識したことなかったけど…お前が作ってくれるおにぎりは好きだな。…ああ…でも、それじゃ答えになってないよな…辛いものは比較的よく食べてる気がするな。唐辛子系とか…。
(凄いと彼に褒められ擽ったい気持ちになりつつレバーの臭みを取る下処理さえやれば比較的レバニラは簡単な料理なため彼にもすぐに出来るようになると告げつつ聞かれたのは答えそびれていたもう一つの問い。自分の好きな料理…改めて問われると意識して今まで食事をしてこなかったからか咄嗟にこれだと言うものが挙がらず。最近では彼が作ってくれたおにぎりがお気に入りなためそう答えるも取ってつけたように聞こえただろうかと改めて考えてはそう言えば辛い系の料理を比較的よく食べてることを思い出せばそう伝えて。教えた通りに四苦八苦しながらでも豚肉を切り終えた彼に「お、綺麗に切れたじゃないか。えらいえらい。包丁はちゃんとしたやり方で使ってたらいつの間にか上手くなってるもんだ…気長にな。次はこの切ってくれたニラやキャベツ、豚肉を炒める行程だな。熱したフライパンに胡麻油を引いて…まずは豚肉を炒めて…軽くピンク色が残る程度で次はキャベツを入れる。このくらいでキャベツ入れとくと肉に火が通る頃にはキャベツの食間も残りつつ良い感じに仕上がるんだ。最後はニラだな。軽く炒めたら中の具は完成。これ冷ましたら餃子の皮で包んでいくぞ。ちょっとそれまで休憩。何か飲むか?」自分の指示通りにフライパンで食材を炒めてくれ一先ず餃子の具は完成して。冷ましてから皮に包むためそれまでは休憩だと後ろからぎゅっと抱き締めては何か飲むか?と尋ねて)
……。唐辛子系?…ジョロキアとかキャロライナとか?前にネットの動画で食べてるの見たことある。超辛そうだった。…てか痛そうだった。目にゴーグルつけて調理してたぞ。
(レバニラを作るにはレバーの下処理が必要、どんな下処理かは全く想像つかないが教えて貰ったときはしっかりと覚えようと思いつつ、続く相手の好物を聞いて目を見開いて。それは自分の作ったおにぎり。初めて握ったときに比べれば大分出来栄えはマシにはなったものの、相手の握る形が良くて程よくふんわりした完璧なおにぎりからは程遠い。そんな自分のおにぎりを好物と言われて嬉しくないはずがなくパッと相手から顔を逸らしては嬉しさと羞恥から緩む頬を隠して。こんなこと言われたら毎日だって握ってやりたい。そう思っていると相手が答えを気にしてくれてか辛い物も好きだと教えてくれて。辛いものと聞いてすぐに浮かんだのは最近ユーチ〇ーブで見た【激辛料理に挑戦】的な動画に出てきた唐辛子料理で。もしかして相手もそんなぶっ飛ぶほど辛い料理が好きなのだろうかと考えれば少し楽しそうに動画の内容を話しつつ問いかけて。そんな話をして相手の指示に従い手を動かしていればどうやら餃子の下準備は終わった模様。ブツブツ相手の言ったこと復唱して工程をおさらいしていれば後ろからギュッと抱きつかれてトクンと鼓動が跳ね上がり「…あ…、えっと飲み物よりも…、その観覧車でやってくれたときみたいにしてほしい…」ドクドクうるさくなる心臓に相手に伝わってしまわないかと心配しながら腹部の当たりに回る相手の手に自分の手を重ねては、恥ずかしそうに小さな声で呟き。自分がお願いしたのは相手と行った遊園地で乗った観覧車で相手の膝の上に座った座りかたで。自分からこんなお願いをするのはすごく恥ずかしかったが勇気を出してみては目をキュッと瞑り相手の反応を待って。)
ああ…ジョロキアパウダーは持ってる…キャロライナはまだ入手出来てなくてな…なかなか売ってる所がなくて…。調理する時は刺激でかぶれたりするから加熱の際はゴーグルとか必要な場合もあるな。
( 彼の口から辛い物の名前が上がれば彼ももしかして好きなのか興味があるのかとキラリと瞳の奥は輝いて。ジョロキアパウダーは既に入手済みで色々なものに入れている。キャロライナは探しているのだがまだ入手出来ていないことを伝えて。テレビや動画で調理風景も見たことがあるようで彼からゴーグルとかしていたと聞けばこくりと頷いて。刺激の強すぎるものは皮膚をかぶれさせたりすることもあるのだと伝えて。休憩がてら飲み物をと思ったがまさかの彼からのお願いは二人で出掛けた遊園地デートでの観覧車中で彼を膝の上に乗せたことを言っているようで。恥ずかしそうにしている彼を「んじゃあ、よっと…これで良いのか?」ひょいと横抱きし、ソファへと向かいだっこしたままの体勢で座ってはにっこり笑って)
持ってるのか!?食べてる人、汗垂れ流しで泣きながら食べてたぞ。そん時はデスチャーハンっての食べてたんだけど、名前にデス入ってる時点で絶対食べちゃダメなやつだよな。…でもちょっと興味ある。
(相手がジョロキアパウダーを持っていると聞けば驚いて声を上げて目をぱちりとさせ。しかもキャロライナまで探しているということは相当な辛いもの好き。びっくりしながらも相手の話を興味深げに聞いて、相手が辛いもの好きと知れた嬉しさから饒舌に動画の内容を混じえつつ楽しげに話を続けてはクスクス笑い、きっと相手はゴーグルをつけてもかっこいいだろうなと思っていて。抱っこのお願いをして引かれないか少し緊張して目を瞑っていれば、相手の声が聞こえるとともにフワッと体の浮く感覚がして「うわっ…!」とおもわず驚きで声が上がるもしっかり相手の首に腕を巻き付けて掴まりそのままソファに運ばれて。そして抱っこされたまま向かい合って座る形になれば、至近距離に相手の綺麗な顔があって頬を少し染めては、相手の笑顔にトクンと鼓動を跳ねさせて。「…遊園地のときは向かい合っては座ってなかっただろ…。」確か車内では向き合う形で座っていた。思っていたのと違う座り方に羞恥はあるものの、むしろ嬉しいくらい。ムと眉を寄せて文句を言うも顔には嬉しいと書かれていて、その照れ顔を隠すように相手に抱きついて)
ああ、後で見せてやるよ。…興味あるのか…じゃあ今度お前でも食えそうな辛い料理、作ってやる。
(ジョロキアパウダーを持ってると危機、驚く彼に後で見せてやると微笑み。食べちゃダメなやつと言いながらも興味があると告げられ、それなら今度彼に食べられそうな辛い料理を作ってやると口にして。あくまでも彼が食べられて美味しく感じる辛さの料理にはするつもりで。彼のお願いとは若干違い向き合う形になって座ったことを彼は咎めたがそこにあるのは怒りではない。それは彼を見ていれば分かる。照れているのか抱きついてきた彼の髪を優しく撫でて「はは、悪い悪い。でも人の目もないし…良いだろ?」と楽しげに伝えて)
ん、楽しみにしてる。あ、なんならこのあと作るキムチチャーハンの上にちょっと掛けて食べてみたいかも。
(今度自分でも食べられる辛い料理を作ってくれるという相手に嬉しそうにして頷くもどうせならすぐ食べてみたい気持ちもあって。もちろん丁度良い辛さの料理も食べてみたいが、このあと作るキムチチャーハンにもお試しで少し掛けてみたいと言い相手を見遣り。向き合う形になり恥ずかしくて相手に抱きついていたが、相手の笑い声とともに人の目もないと声が聞こえてこればおずおず顔を上げて恥ずかしそうに視線を合わせ「…いいけど、やっぱちょっと恥ずかしい…。遠野は平気なの?」はじめのころに比べれば少しは慣れたがこの密着度と顔の距離になると自分はどうしても鼓動が早くなって照れてしまう。やっぱり相手は大人だから平気なのかなと思いながら額をコツンと合わせて問いかけてみて。)
ああ、それは良いけど…かけるなら少量ずつだぞ?お前の辛さ耐性がどのくらいあるか分からないからな。
(キムチチャーハンと言わずに餃子にもかけて良いくらいだが流石に彼がどのくらいの辛さまで平気なのかが分からないこともあり勧めずにいつつも食べてみたいと思って貰えたことは嬉しいためそのお願いを聞き入れて。ただし少量ずつなと伝えつつも今の体勢を照れ臭そうにする彼からの問いかけに「…平気だって言いたいけど…正直平気じゃない…でも何か落ち着くから…お前とこうしてたいんだよな…」合わせられた額、目の前にある彼の顔。平気かと問われれば…正直に平気じゃないと答えて。久々のこんな密接な距離。いつもより心臓が速く脈打っているのが自分でもわかる。それでも気恥ずかしさだけでなく彼とこうしてると落ち着くというか心地よく感じてしまう自分もあって。隠す必要もないためそのことを伝えては合わさる額を擦り寄せて穏やかに笑って)
ん、分かった。せっかく遠野が作ってくれるチャーハンだからな。最初はその味しっかり味わいたいし少しずつにするよ。
(此方を気にかけてくれてか少しずつかけるようにと言ってくれる相手の言葉を聞き入れて頷いては、相手の作るチャーハンの味をちゃんと味わいたいと伝え。もちろん、辛いのがどれくらい大丈夫かは試すつもりではいるが一番は相手の味を覚えたいので少しずつにすると微笑み。「……そっか、遠野も平気じゃないんだ。…ほんとだ。遠野の心臓ちょっとだけドクドク言ってる。俺と同じだな。……でも俺も遠野とこうしてると落ち着く。…他のやつとはこんなことしたいって思わないし、遠野だからしたいって思った。」相手の口から平気ではないと聞けば、胸がキュッと熱くなって顔が熱くなるのが分かり。相手も自分と同じ。そう思うと嬉しくて頬が緩み、額を合わせたことで相手の綺麗な微笑みが視界いっぱいに広がって更に心拍数を上げながら、相手の胸に片手をかざしては伝わってくる鼓動に小さく微笑みを零して。こんなにも胸が熱くなって気持ちが昂るのは相手だけ。遊園地のゴンドラでは花火に邪魔されて言えなかったことを言おうか迷いながら素直に言葉を紡ぎ一旦額を離すと相手の首筋に顔を埋めるようにして抱きついて。)
…ああ…何か改まって言われると照れるな…。…でもありがとな。
(自分の作った料理を味わいたいとストレートに言われてしまえば何だか照れ臭い。素直に照れ臭いと告げつつ礼を口にして。彼の口から紡がれる言葉は妙に自分の胸をざわつかせる。こんなに密着したいと思わないなんて言われてしまえば勘違いしてしまいそうになる。彼は自分をそういう対象として好いてくれているのではないかと。確かに自分の中に彼は存在する。愛しく思っている自分がいる。彼と許されるだけ一緒にいたいと思っている自分もいる。今は嫁期間でこんなに密着したり触ったり出来ているがそれもいつまで引き伸ばせるやら…。彼に好きな奴が出来ればそれまで。また教師と生徒に戻らざる負えなくなる。ずっとこのままで居られるわけではないことも分かっている。この想いを伝えようか…いや、一教師に想いを告げられても彼は迷惑に感じるかもしれない。首筋に顔を埋める彼の髪を優しく撫でて)
…そろそろ餃子の具冷めたかな?
(照れている相手は珍しくてそんな表情を見せてくれるようになったのが嬉しく思えば小さく微笑み。でも続く言葉に対しての相手の返答はなく、やはり困らせてしまっただろうかと不安になれば優しい手が髪を撫でて。その感触に胸がまたキュッと引き締まる感覚がして目を伏せては相手の服を軽く握り。やっぱり相手に迷惑を掛けているのかもしれないなと思いつつもこの生暖かくて甘い関係を今更手放せる気がしなくて、しばらく相手に抱きついたままでいたがそっと首筋から顔を上げるとそろそろ料理の続きをするかと尋ねて。)
…だな…そろそろ冷めたから、料理再開だな…。
(彼に餃子は冷めたか問われれば、本当にそろそろ冷めた頃合いなため嘘はつけずにそろそろ料理再開だなと告げるも「……俺だって誰にでもこんなことするわけじゃないからな…」とだけ付け加えて。「さて、具を包む行程だな。詰め込みすぎると皮が破れるからな。心持ち少なめにすると綺麗に仕上がるぞ」もアドバイスしながら再び立ち上がり彼と共に餃子作りを開始して)
…!! そ、そっか…
(相手から下りて台所に向かう時、誰にもこんなことをするわけではないと言われれば小さく目を見開いて。では自分は特別だと思ってもいいのだろうか。そんな期待を抱きつつ、少し照れたように視線を横に流して頷いては気持ちを切り替えて餃子づくりに集中して。「…詰めすぎたらダメなんだな。…んー…遠野みたいに綺麗に包めない。なんかガタガタしてる。」アドバイス通り欲張りすぎないで皮の上に具材を乗せて包んでいくも、どうしてもくっ付ける部分がガタガタになって。相手の手元を見るとスムーズに手早く綺麗に餃子を包んでいて、しかも出来上りは全て均一。「…すげぇ…」と感嘆の声を漏らしつつ自分も見様見真似で挑戦してみるもやはり見栄えはガタガタしており、やきもきしては小さく溜息を吐いて。)
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