遠野 千尋 2017-09-16 18:35:11 |
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何を拗ねて…って何で外すんだよ。拓斗…お前俺が送ったメールちゃんと見てないだろ?
(言葉少なく何故か自分の鞄を見てお揃いのストラップを外した方が良いと口にして保健室から出て行こうとしている彼の手を取っては彼が拗ねていることだけは分かってはちゃんとメールを見ていないだろと引き留めて。「俺は話があるとは送ったけど…この間のお前に料理を教えるってのもいつにするか相談したいって送ったんだぞ?」話があるとはメールに書いたが本題は彼に料理を教える日程を決めることでもあるためそのことを告げて。「お前にだから聞いて欲しい話しもあるんだ…拓斗…時間があるなら聞いてくれないか?」嫁のお試し期間を設けている彼にだから聞いて欲しいことがある。時間があるならと付け加えるも聞いて欲しくて彼を見つめて)
でも…、…分かってる。…この関係を終わりにしたいんだろ?
(メールはちゃんと読んだかと聞かれて俯く。メールはちゃんと読んだつもり。でも自分はどうやら捉え間違えていたようで。メールには相談したいとだけあってその時はネガティブになっていたこともあり、まさかそれがいつにするかの相談だとは思えなかった。相手はまだ自分と会ってくれようとしていると期待してしまうも、どうしても昨日の相手ときれいな女性がジュエリーショップに入っていく姿が頭から離れなくて。こんな態度が余計に嫌われるのは分かっているのに荒んだ心は素直になれなくて、顔を上げられずに目を逸らしたままぼそりと呟き。「俺…昨日遠野が綺麗な女の人とジュエリーショップに入ってくとこ見たんだ。遠野はあの人と結婚するんだろ?…みんなあんたが見合いして結婚するって噂してるよ。」と相手を見たのは偶然だが尾行を仄めかす発言をしているのは気づかずにキュッと唇を噛みしめて。)
は…?何でそんな話に…。
(彼が告げたのは嫁さん期間を終わらせたいんだろという謎の言葉。一瞬意味が分からずなんでそんな話になっているんだと口にして彼の口から昨日と告げられては彼の言わんとしていることが理解出来ては「結婚なんてしない。昨日一緒にいたのは寧ろその見合いを白紙に戻して貰うためだ。俺は生け贄だよ」自分は見合いなんてしていないこと、それを回避するために彼女と一緒にいたことを彼に説明して。「叶うならお前と一緒に過ごしたかったよ…まぁそのお掛けで穏便な見合いは白紙に戻ったけど」本当は彼と過ごしたかったのだと告げつつ彼女と出掛けたことにより見合いをしなくて良くなったのだと伝えて)
生け贄?…白紙って…じゃあ昨日一緒に服選んでるのもジュエリーショップに入っていったのも俺の早とちりってことか?
(相手の言葉を聞いても始めは理解と感情がついていけずに戸惑いの表情を浮かべる。でも段々と自分の勘違いなのだと分かると自分の言葉で早とちりだったのか確認しつつ、驚きと気が抜けたのでフラリと体がよろめいて。「…じゃ、じゃあ嫁のお試し期間も終わりにしなくて良いし、今度遠野んちに料理教わりに行ってもいいのか?」まだ頭の整理がつかない中、自分と過ごしたかったと聞こえてくれば胸がしわりとなって相手の手をキュッと握りなおすと期待と不安が入り混じる瞳で必死な様子で相手を見上げて。)
…ははーん…?なるほど…お前尾行してたんだな?まぁそのどっちも行ったけど結婚するからじゃない。見合いを白紙に戻す代わりに一日付き合えって言われたんだよ。見合いが上手くいって結婚するとか思ってたんならそれは間違いなく早とちりだな。
(彼の口から出てきたのは昨日見合い相手と出掛けた場所。何故彼がそれを知っているのかと思ったもののすぐに気づいてニヤリと笑み浮かべては彼が自分たちの後をついてきていたんだなと確信めいて問いかけて。嘘をつくつもりも隠すつもりもないのでその二ヶ所には行ったと告げるも見合いを白紙に戻す条件が彼女に一日付き合うことだったことを明かして。よろめいた彼の体を支えてやり、此方を見つめ嫁期間のことや料理のことを不安げにでもその瞳の奥には期待の色を宿らせつつ聞いてくる様子に「そうだよ。俺がお前に話したかったことは見合いもしないし結婚もしない。今まで通りなにも変わらないってこと。料理教わりに来たって良いし…出掛けたいなら一緒に出掛けたっていい…だから…嫁期間終わらせるとかお揃いのストラップ外すとか…んな寂しいこと言うなよ」頷きながらそうだと言葉を返してはそっと彼を引き寄せて抱き締めて)
…!!! ち、違ッ…いや、違くないけど…、あの日はあんたが見合い相手と会ってるのかと思ったら家に一人で居るのが耐えられなくて…だから街で遠野を見かけたのは偶々だよ…途中からつけてたけどさ…
(つい口が滑って相手を尾行していたことがバレれば嫌われると思って慌てて否定しようとするもすぐに尾行していたことを認めて俯きながらボソボソと言い訳じみたことを零して。よろめいたのを支えてくれる相手にトクンと鼓動が跳ねて次ぐ言葉を聞けばじわりと目頭が熱くなるのが分かって。自分の勝手な勘違い。勝手に早とちりして勝手に拗ねて相手に対しても嫌な態度を取ったのに受け止めてくれる言葉にヒクと喉が鳴ると抱きしめられるまま額を相手の胸元に押し付けて「俺、遠野と一緒に出掛けたい。料理も教わりたいしお揃いのストラップもタオルもずっとそのままが良い。…嫁期間も終わらせたくないっ。…遠野、ごめん…疑ってメール無視したり付けたりして…」自分の思っていることを時折声を掠れさせながら素直に告げると相手の腰に腕を回して胸元に額をぐりぐりと押し付けて。)
…つけてたのは別に良いよ。俺もお前が見合いの話が出てるって知ってると思わなかったから事情説明もしなかったし…嫁としては正解の行動だ。
(彼がつけていたことを認めるようにごにょごにょ言うも自分も彼に何の事情も説明しなかったし不安になる気持ちも理解出来て。寧ろつけてくれるのは自分に関心がある証拠なこともあり嬉しくもあって。嫁としては正解だと優しく告げて。彼は額を押し付けながら謝りつつも自分と一緒に居たいと声を掠れさせながらも伝えてくれ、じんわり胸が温かくなって。「…ん…俺もお前と出掛けたいし、一緒に居たいって思ってるよ…だから…またどっか行ったり…家にも来い。…まずは料理教える日決めようぜ。俺は今日でも良いけどな。泊まりに来るなら泊まりでも良いぞ」よしよしと頭を撫でながら自分も同じ気持ちだと告げ、メールで書いた料理を教える日を決めようと口にして。泊まりならそれでも良いぞと楽しげに笑って)
じゃあ今日って、言いたいところ何だけど今日はバイトあるんだよな。どうせならゆっくりしたいし次の金曜日の夜に泊まりに行ってもいいか?そしたら今日から金曜日まで頑張れる気するしさ。
(嫁として正解と言われて相手の胸元に額を押し付けていて表情を見られないのを良いことに頬を緩ませて。ついさっきまで沈んでいた気持ちは嘘のように晴れていて相手に頭を撫でられて同じ気持ちだと言われると現金にも自分の気持ちは鼓舞してしまう。本当は今日すぐに相手の家に行って料理を教わり泊まりたいところだが、バイトもあるし昨日休みだったので今日はまだ月曜日。お互い明日学校があるしどうせならゆっくりできる金曜日が良いと顔を上げて笑顔を向け。「…俺、遠野の嫁修行頑張る…ッ、」料理を教わり相手に見合う男になりたい、その想いを告げようとした瞬間保健室の扉がザッと開いて反射的に慌てて相手から離れて。勢いよく入ってきたのは校長。自分など見向きもしないで…いや一応自分と認識してるから雑に扱って良いと思われたのか胸元を押されてドンッと押しのけられて。校長は相手の前に行き『遠野くん、見合いを断ったってのは本当か!? 西園寺さんはうちの学校に援助してくださる大事なお方なのに。』と相手の両腕を掴んで泣きついていて。)
落ち着いて下さい、校長。援助を打ち切ると言われたわけではないでしょう?…仮にそうでも俺の将来を左右することなのに当人の意思を無視して話を進めないで貰いたい。俺は生け贄になるつもりはないですよ。…それと、どんな生徒であれぞんざいに扱わないで下さい。
(ノックもなしに急に入って泣きつく校長に一瞬嫌な顔をしたものの、すぐにポーカーフェイスへ戻しては落ち着いて下さいと宥めて。たかが見合いを断ったくらいで援助を打ち切るなんてことはないしあの見合い相手がそれを許さないはず。彼女にプレゼントしたのは背を押す意味合いともう一つこういう事の回避のためのことでもあって。でも仮にそうであったとしても結婚する気のない自分の意思を無視して結婚まで漕ぎ着けようとしていた校長ににこやかな表情はしているもののその瞳は笑っていなくて。冷たい微笑を浮かべながら言うべきことはハッキリ言う性なため、ピシャリとそう口にして。彼を突き飛ばしたのも当たり前に見ていたのでぞんざいに扱うなと言葉は敬語ながらも鋭い視線を校長へ向けて。)
『ぐ、確かに西園寺さんのお嬢様たっての希望で援助は続けるという話を頂いたが…ふう分かったよ。君にはまた似合いのお相手を紹介する。その時はまたよろしく頼むよ。』
(相手の気迫に圧された様子の校長は冷や汗を流しつつもまだ凝りていないようで次の見合いを仄めかすような言葉を残して去っていき、去り際に此方に嫌な視線を向けられた気がしたが気にせずにいて。扉が閉まりまた二人きりになれば相手のほうへ近づき。「あんたも大変だな。あの校長、人の話聞いてたのかな?…でもさっきの遠野超かっこよかった。」校長が去った扉を見遣りやや眉寄せるも、自分を庇う発言をしてくれた相手を思い出せば嬉しくなって目を輝かせ信頼と尊敬の眼差しを向けて。校長に蔑ろにされたのは全く気にしていない様子で。「それで…さっきの話の続きの返事が聞きたいんだけど…」校長が割り込んできたことであやふやに途切れてしまった相手との約束。相手の答えが聞きたく軽く見上げる形で視線向けて。)
次に話を持ってきたら直接相手側に話を通してやる…これ以上邪魔されてたまるか…。
(全然自分の意図を感じていない校長が保健室を出ていけばポソリと本音を漏らす。校長に直接言っても無駄だと今回のことでよく分かったため、またそんなことがあればその時は見合い相手と話し合った方が良さそうだと判断して。此方を気にして近寄ってきてくれた彼に先程の行動を褒められれば「あれは人の話を聞かない典型だな。…ん?そうか?本当なら殴り付けてやりたかったけど、お前にそう言って貰えるならあれで良かったな。」彼の言葉に同調しつつ嬉しそうに笑み浮かべて。「ああ…悪い。余計な邪魔が入ったから答えてなかったな。もちろんいいよ。じゃあ金曜の夜にお泊まりな。…ああ、それと俺は向上心のある嫁さんは好きだぞ?」彼からさっきの話と言われれば自分はまだ答えてなかったなと謝りながらもちろんいいと口にして。そして彼が嫁修行頑張ると言ってくれていたことも覚えていては頭をポンポンしてそう告げて)
殴りつけたら遠野がクビになっちゃうからやだ。でも気持ちは分かる。
(相手の言葉から自分との時間を他人には邪魔されたくないのが伝わってきて嬉しくなり頬が緩んで。殴りつけてやりたいというのが冗談だとしても、もし本当にしたら相手は解雇されてしまう可能せいがあるのでヤダと首を横に振りつつ、もし逆の立場であれば自分もあの校長をどうにしかしたい気持ちはあるので気持ちは分かるとおどけた表情で頷いて。「へへ…じゃあ金曜の夜に決まりだな。…じゃあそん時までにキャベツの千切りとおにぎり完璧に作れるようにしようかな。あとお粥も今度はレトルトじゃなくてちゃんと米から作ったの作れるようになりたい。」相手の家に泊まる日が決まって頭を撫でられると嬉しそうに笑っては早く金曜日が来ないかなと考えて。「…じゃあ今日はこれで帰る。…またメールするから。」まだ相手と話していたい気持ちを堪えてメールすると告げると最後に相手にギュッと抱きついてから離れて「…充電。」と悪戯に笑っては入ってきたときの暗い顔を一切なく明るい表情で手を振り保健室をあとにして。)
はは…しないよ。お前にそう言って貰えるだけで怒りも消えていくし。
(殴るのは自分がクビになるからやだと素直に告げる彼に笑ってはしないと告げつつ彼に気持ちは分かると同意して貰えただけで満足だと答えて。お泊まりの日が決まり嬉しそうに笑う彼に此方の表情も緩んで「だな。お、やる気だな。まぁバイトもあるだろうし無理はするなよ?ああ、色々教えてやるから期待してて良いぞ」おにぎりはともかくキャベツの千切りは意外に大変なためバイトもやっている彼の体を気遣いつつあれもこれも作りたいと楽しそうに口にされれば色々教えてやると目を細めて伝えて。今日はバイトがあるため帰ると言う彼に頑張れよと伝えればぎゅっと自分に抱きついては“充電”なんて可愛いことを言っては手を振り明るく保健室から出て行った彼を見送って「……あにあの可愛いの…」ぽつりと呟けば口元は緩み温かい気持ちで鞄を持って保健室から出ると鍵をかけて職員室へ鍵を返しに行き、残っていた教員に挨拶を済ませては車で家路に着いて。)
(相手と別れてバイト先へ向かう中、先程勢いで相手に抱きついてしまったが引かれてないか若干気にしつつも頬は緩んでいて。さっき相手が言ってくれた自分のことを気にかけてくれる言葉を思い返してはまた心躍る気持ちで、この一週間は頑張ろうと意気込みながらバイト先へと歩を進めて。)
(時はあっという間に過ぎて金曜日の放課後、振り返ってみればあっという間だったがこの一週間は相手との約束が楽しみで一日一日がいつもより長く感じて。もちろん、毎日放課後には保健室に顔を出したしメールもして、家ではおにぎりやキャベツの千切りをするときに相手のことを思い出したりして。そして今は待ちに待った放課後、こうも毎日通っていると嫁というより通い妻みたいだななんて浮き足立ちながら保健室の扉を叩いては中を覗いて「遠野ー?いるか?」といつものように声を掛けて室内をみまわして。)
お、来たな。待ってたぞ、お疲れさん。…さて、待ち人来るだし…帰るか。…俺達の愛の巣に…なんてな。
(お泊まり約束の当日の金曜。実は年甲斐もなく前日と言うよりもお泊まり日か決まった日から今日を来るのを楽しみにしていて。といってもいつもの日常に変化は特にない。学校に行けば彼が保健室に来てくれるし放課後も居られる時はずっと一緒にいたりした…が、それでもやはり泊まりとなれば環境も違うし何より誰にも邪魔されないで二人でいられる。楽しみでないわけもなくて。今日は朝から少しばかりソワソワしていたが放課後になれば訪れるであろう彼を帰り支度バッチリの状態で待っていて。コンコンと聞こえたノックの音に開かれる扉、聞こえてくる待ち人の声に返事を返しながら鞄を持って電気を消して扉へと近づきポンポンと頭を撫でて授業やバイトを頑張ったであろう彼を労って。帰るかと微笑んで告げるもどうにも彼を見ているとついからかいたくなっては続けて“愛の巣”なんて言い方をして。「…鍵返してくるから、拓斗は靴履き替えていつものとこな。すぐ行くけど外寒いからこれ持ってろ…後でな」保健室の鍵を閉めると職員室に鍵を返しに行くのはいつものパターン。自分もだが彼も靴を履き替えるため先に履き替え待つように伝え、ポケットに入れて使っていた温かなカイロを彼に差し出して。後でなと告げ再度頭をポンポンすれば職員室へ向かって歩いていき)
な!!…あ、愛の巣なんて…妙な言い方するなよ!…別にいいけど。
(保健室の扉を開けば相手はいてもう準備は出来ているのかすぐに扉に近づいてきて部屋の灯りを消し。いつものクールでかっこいい相手。相手が今朝ソワソワしてくれていたなんて露知らず、今日も大人でかっこいいと胸中惚れ直しいていて。そんな時にからかいの言葉を聞けば、恋愛に免疫がない自分には効果てき面でカッと顔を赤くして周囲をキョロキョロしてから小声で言い返し。でもただの照れ隠しなのでボソボソと付け足して。「…分かった。じゃあまた後でな。……ってこれ必要なの遠野じゃないのか。」照れながらも頭を撫でてくれる手を大人しく受け入れつつ、靴の履き替えのことを言われるとこくんと頷いてカイロを渡されるまま受け取っては一旦相手と別れて。そして手元にある温かなカイロ見てはひとり小さく呟いて頬を緩ませ、ギュッと握ってコートのポケットに手と一緒に突っ込んでは昇降口に向かって。
靴を履き替えるといつもの場所へ行き相手の車が来るのを待ち。子供体温の自分でも流石に冬の寒さは寒いので白い息を吐きつつも相手がくれたカイロのお陰で手からじわじわ温まる感覚がしていつもより寒さは感じなくて。今日は相手の家でお泊り。しかも明日は休みだから朝もゆっくりできる。一応明日着る着替えや歯ブラシセットなどは持ってきたが寝間着は態と持ってきておらず。そうすれば相手の服が着られるかもなんていう浅はかな願望もあったりして、このあと相手をすることを想像しながら相手の車が来る方向をじっと見て待ち。)
…お待たせ。カイロ渡したけど、寒いだろ。さ、乗ってくれ。
(からかうと真っ赤になった彼の顔を思い出してはクスリと笑いつつ鍵を職員室へ返しに行って。靴を履き替えて自分の車へ移動する前に駐車場にある自販機で彼が好きなココアとブラックコーヒーを買って。受け取り口から二つを取り出しカイロ代わりに温まりながらココアをポケットへ入れてコーヒーのポルタブを開けて一口飲んでは温かなコーヒーに体を温めて貰いながら車へ向かって。ロックを解除して運転席に乗り込んではコーヒーの缶を飲み物ホルダーへ置いてからシートベルトを付けてエンジンをかけ彼の待つ場所へと車を走らせて。彼の隣で車を停めては助手席の窓を開けて声をかけて彼が乗り込みドアを閉めたのを見て窓を閉めて。シートベルトを付けるのを確認してから「…ココアも買っておいたぞ」そう口にして微笑めばポケットから取り出したココアを彼に差し出して)
おお、サンキュ。
(相手の車に乗り込んでシートベルトをしたところでココア缶を渡されるとその気遣いにやっぱりかっこいいと思いながらココアを受け取り、両手で持って指先からじんわり温まる感覚に頬を緩めて。「そう言えば今日は何教えてくれるんだ?…お粥は作れるようになりたいけど今日はがっつりいきたい気分なんだよなー。中華とか韓国料理とかご飯が進むやつ。あ、でも遠野の好きなものでもいいぞ。嫁として旦那の好物は作れるようになっておきたいからな。」ココア缶のプルダックを開けてフーと息を吹きかけて慎重に飲みつつ、今日は何を作るのか問いかけ。金曜の放課後は一週間分の疲れが解放されるときでもあり、大抵がっつり行きたい気分の時が多い。でも相手の好物も知りたいし作れるようになりたいためニッと笑いながら言い再びココアを口にしてはそのほろ甘さに頬を緩ませて。)
…そうだな…、何が良いかな…。食材は昨日のうちに色々と買っておいた。中華も韓国系も出来るけど…ははっ…出来る嫁さんだな?
(赤信号で止まりつつ彼から今日は何を作るか問われ食材は昨日のうちに色々買っておいたことを伝えつつ何にしようか考えては彼のリクエストである中華も韓国系も作ることは出来ることも付け加え。更に彼から自分が好きな料理も嫁だから作りたいと言われてしまえば嬉しさから笑い声を上げながら出来る嫁だと褒めて。ココアを飲んでほっこりしている様子を目を細めて微笑ましく見つめながら「じゃあ今日はキムチチャーハンに餃子を教える。明日の朝は粥だな。んで昼か夕飯は…って拓斗は明日は何時まで居られるんだ?夕飯食べてから帰るのか?まぁ、帰りは車で家まで送るから何時でも良いけどな」今日の夕飯から明日の朝のメニューを伝えつつも今日泊まって明日帰るであろう彼は何時くらいに帰るのかと聞いてみて。次の日は日曜日だし彼が大丈夫なら何時でも送って行ってやると伝えて)
へへ…、キムチチャーハンも餃子も大好き。
(出来る嫁さんと言われると照れ笑いをして頭を掻いて、今日の夕飯のメニューを聞けば自分の中華と韓国系が食べたいというリクエストをうまくまとめた料理に目を輝かせて。それだけではなく朝にお粥も教えて貰えるときたらテンションが上がって。「明日はバイトもないし何時でもいいぞ。母ちゃんにも友達の家に泊まるって言ってあるしな。好きなだけ楽しんでこいって言われた。…遠野が良いなら連泊しても…良いし。」何時まで居るか聞かれると、母親に多少嘘を吐いた後ろめたさはあるが何時でも大丈夫だと嬉しそうに頷き。それからどうせなら連泊…と思ったが相手を連日自分に付き合わせるのは悪い気がして最後は声を小さくしてココアをクピクピ飲んで。そうする間に相手の家に付けばシートベルトを外して車から降り。)
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