遠野 千尋 2017-09-16 18:35:11 |
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>300 遠野
…ば、そんなつもりないって!病人が何言ってんだよ。
(相手の体を拭いていれば、相手から言われた言葉にカッと顔が熱くなり。やらしい気持ちで拭いているつもりはなかったものの、相手の素肌にドキドキしていたのは変わりないため少し焦ったように否定して恥ずかしそうに視線を泳がせ。「…でも擽ったかったならごめん。今度はちゃんと拭くよ。」フゥと深呼吸して気持ちを落ち着かせるとちゃんと拭くと頷いて、ドキドキは収まらなかったがちゃんと体を拭いてズボンなどの着替えも手伝いなんとか着替えを完了させて。「…よし。一応もう一回熱測っておくか。…なんか食べられそうか?ゼリーとレトルトのお粥ならさっき買ってきてあるけど。」脱いだ服やタオル、洗面器などを片付けて再び相手の元に戻ってくると体温計の場所を聞いて脇に挟んでやって。次いで相手の前髪を避けてその額に手を当てながら食欲はあるかどうか尋ねて。)
>>301 拓斗
……ないのか…。…お前に拭いて貰えるなら…なんでもいい…ありがとう。
(慌てたようにそんなつもりはないと口にする彼に熱が高い今はその言葉通りに受け取ってしまい、ぽつりと残念そうに呟いて。謝る彼に首を横に振って彼に拭いて貰えるなら…と言葉紡ぎつつしっかり体を拭いて着替えも手伝って貰えば礼を伝えて。「…熱…そうだな…測るか…お前が来てくれるまで寝てて…起きてからまだ測ってないし…拓斗がやってくれるなら…食うよ…薬も飲まないといけないし…頼むな…」彼から一度熱を測るかの申し出に目が覚めてから測っていないことを口にしては測ると彼に告げて頷き。脇に体温計を挟んでは何か食べられるかと聞いて貰ってはお前がやってくれるならとこくんとしっかり頷いて頼むなとお願いして)
>302 遠野
え…。お、おう、じゃあ測って体温見れそうなら見といてな。俺はいろいろ準備してくるから。と、一旦横になるか。
(一瞬相手が残念そうな表情をした気がして驚くもきっと気のせいだと思うことにして、お礼を言われると照れくさそうに頬を掻いて。相手が熱を測り始めるのを見るといろいろ準備する間寝かせたほうが良いと思い、相手の肩と頭を支えてやりながらベッドに寝かせて胸の辺りまで布団を掛けてやって。「…じゃ、寝れそうなら寝てていいからな。」優しく声をかけるとほぼ無意識に相手の頭を撫でて、さっき買ってきたものが入っているビニール袋を手に部屋を出ていこうとするも相手が気になって一回振り返ってからキッチンへ向かって。「…よし、えっと。まず冷えピタを冷凍庫にいれてと。ゼリー…まだ冷たいしこのままでいいな。えっと…お湯…。」慣れない台所、以前相手とおにぎりや豚の生姜焼きを作ったときの記憶を頼りにやかんやスプーン、器を探し出して。料理は出来ないとはいえ流石にレトルトは作ったことがある…というかかなりお世話になっているため手早くレトルトのお粥を湯煎にかけて器に盛り付け、冷蔵庫を開けて梅干しを拝借すると種を取り出してからお粥の真ん中にぽんと置いて。お粥にお水、ゼリー、食器類をお盆にのせ冷凍庫で冷やした冷えピタを指に挟んで持ちあとは相手の元に戻るだけ。大丈夫かなと心配しつつ寝室に足を向けて)
>>303 拓斗
ああ…わかった…急いで転けるなよ。ゆっくりで良いから…。
(彼に横にさせて貰いながら彼にゆっくりで良いと伝えていて。彼はリビングへと移動していき今自分は一人きりの部屋。体温計を気にしつつも寝れそうなら寝てて良いと彼に言われていたこともあるがやはり彼が家に居てくれる安心感からくあっと欠伸が出てきて。ちょうどその時ピピッと体温計の測定終了音が鳴ればゆっくりと脇から引き抜いては温度を確認する。「37度9分か…そこそこ高いな…ああ…少し…寝る…か…」瞳が落ちていく。体温計が手から滑り落ち運良く枕元に着地してそのまま瞳は閉じていきスースー寝息を立てて眠ってしまっていて)
>304 遠野
遠野ー?って…寝てるのか。…綺麗な顔してるよなぁ
(お盆を片手に寝室の扉を開けて中を覗くと相手は眠っていて。とりあえずお盆をベッドサイドの棚におけば相手の寝顔を覗き。起きていてもかっこいいと思っていたが眠っていてもその顔は綺麗で。でも熱のせいか少し幼さを感じてはまた少し鼓動が速まり。「…てか、家の中で転ばないし。」さっきの返事を小さな声でボソリ呟いては枕元の体温計に気付いて。まだ数字が表示されていたので体温を確認すれば、低体温の相手にはきつそうな体温にやや眉を潜めて。体温計の電源を切ってケースにしまうと再び相手の顔をみやり。このまま寝かせたほうがいいだろうかと迷いつつ、汗で額に少し貼り付いた前髪に触れてそっと避けてやり暫く相手の寝顔をみつめていて。)
>>305 拓斗
…ん…拓…斗…。
(スースーと眠っていたが前髪に触れられる感覚にピクリと瞼が動いてゆっくりと目が開いて。ぼんやりと彼の顔が視界に映れば名前を口にして。飯が出来たのかと理解しては横になっていた上体をゆっくりと起こしていって。「拓斗…作ってくれたの…食いたい…。薬飲まなきゃ…」ベッドサイドの棚に置かれた湯気の出る夕飯に視線を向けては食べたいと口にして。いつもの自分なら“食わせて”なんてからかい混じりに話していただろう。でも今は迷惑をかけている意識は高いため自分で食べないとなと真面目にそんなことを思っていて)
>306 遠野
って、おい。さっき病人は人に頼って良いって言っただろ?食わせてやるから楽にしてろって。その前に念の為に冷えピタ貼るからな。
(前髪を撫でたことで起こしてしまったのか名前を呼ばれるとドキリとして。風邪に加えて寝起きのせいか気怠げな雰囲気が増して相手は苦しい思いをしているのにまた鼓動が速まって。それでもいつもなら軽口でも叩いてきそうな相手の弱った姿は胸が痛んで、なんでも一人でしようとするのを見て眉下がっては上体を起こす相手の背に枕を入れてやり。それからご飯の前に冷えピタを手に取ると「つけるぞ」と声を掛けて前髪を避けながら冷えピタを相手の額に貼り付けて。それから湯気立つお粥の入った器を手に持つと木のスプーンでお粥を掬ってフーフーとよく冷ましてから相手の口元へ持っていき「ゆっくりでいいからな。」といつもより優しく声を掛けて。)
>>307 拓斗
…そうだったな…悪い…。…ん、冷たくて気持ちいい…。
(眉を下げ“病人は人に頼れ”とまた言われてしまえば、忘れていたわけではないが彼を困らせたくはなくてこくりと頷いて謝って。熱でぼーっとしてしまっていたが額に冷えピタを貼って貰えてはひんやりして気持ちが良くて表情を少し和らげて。背に枕を入れてくれた彼のおかげで体が楽になっては息を吹き掛けたお粥の入ったスプーンをあーんしてくれて。普段以上に優しい彼の姿に少々胸をときめかせては口を開けてパクリと粥を食べて。「ん…お前が食わせてくれるから美味い…。」レトルトなのは味で分かるが、彼が食べさせてくれるというオプションで美味しく感じでしまえる─そうぼつりと素直に口にしてしまって。ごくんと飲み込んでは再びちらりと彼を見つめて、あーんとまた口を開けて)
>308 遠野
別に謝らなくてもいいって。…た、ただのレトルトだし!…ごめん。あ、でも梅干し勝手に使わせて貰ったぞ。
(謝る相手に首を横に振って優しい声色で謝らなくても良いと言いつつ、冷えピタを貼った際に相手の表情が和らぐのを見て普段あまりみない表情にまた胸がときめいて。素直にあーんをするのも意外でやはりどこか幼くみえてはあーんをしているこっちが少し照れてしまい。なんだかいつもかっこいい相手が可愛くみえるなと思っているとお粥をお前が食わせてくれるから美味いと言われて胸が高鳴って。自分で作った訳ではないが相手からそう言われると嬉しくて、でもまたつい素直でない自分が顔を出せば照れ混じりにただのレトルトだと当たり前のことを言っていて。病人相手に少し声を大きくしてしまったためコホンと咳払いして謝り、気を取り直して冷蔵庫の中にあった梅干しを拝借したことを伝えて相手を見て。そこで口を開ける相手に気付いてはいつもとは違うギャップにまたやられそうになりつつ、お粥を掬って再びフーフーして冷ますと相手の口元へ持っていって。「…無理して全部は食べなくてもいいからな。食べられるだけでいいから。」といくら美味いとは言ってくれても無理はしてほしくなかったためそう伝えて。)
>>309 拓斗
…お前ならこの家にあるものは自由にしていい…俺は不快に思わないから…。レトルトでも…お前が食わせてくれるなら美味しいよ。
(梅干しを使ったと言う彼に別にそのくらい好きに使っていいと告げて。彼になら勝手に使われても不快に自分は感じないこともありその事を素直に伝えてはレトルトだと照れる様子にそこは重要ではなく彼が食べさせてくれることが自分にとっては重要でありそのことも付け加えて。本当に彼は優しい。本来なら自分のために用意された食事は食べきるのが普通なのに彼は食べなくて良いと言ってくれる。胃は既にお腹がいっぱいだと訴えていたが自分はせっかく彼が用意してくれた食事を全部食べるべきだと思っていたのだが、そんな彼の気遣いに甘えるように彼の差し出してくれたスプーンに乗るお粥をぱくりと口にしては「悪い…せっかく用意してくれたのに…入りそうにない…薬、鞄の中に入ってるんだが…取って貰えるか?」謝りつつ、正直にこれ以上は食べられないことを申し訳なさそうに伝えては不躾だが自分の鞄の中に入っている薬を取ってほしいっお願いして)
>310 遠野
…そう言われるとちょっと照れる。でもやっぱ自分で作ったの食わせたいから今度元気になったらお粥の作り方とか元気になるご飯教えて。
(家の中の物を自由に使ってもよくて、レトルトでも自分だから美味しくて、そんなことを言われたらますます相手への想いが膨れ上がるし期待してしまい微かに頬を染めて。だからこそレトルトではなく今度はちゃんと自分の作ったものを食べてほしいと思えば、相手と会う口実も含めて料理を教えて欲しいと頼んで。「良いって。むしろ言ってくれて良かった。おう、任せといて。」相手がスプーンに乗ったお粥を口にして入りそうにないと聞けば、やはりそれだけ体調が悪いのだろうと心配にはなるも、謝る相手には気にするなというように首を横に振って、ちゃんと言ってくれたのが嬉しくて頭を軽く撫でて微笑み。それから鞄の中の薬を頼まれれば、鞄の中まで触ることを許されたのが嬉しくてコクンと大きめに頷くと相手の鞄の中を探り。そのとき鞄についているキーホルダーに目がいけば、そう言えばこのことも聞こうと思ってたんだと思い出して。でも今は薬だと鞄を漁れば薬らしきものがでてきて「あった!これでいいんだよな?……あとさ、あのキーホルダーだけど。」見つけて手に取った薬を相手に見せて確認を取っては、少し恥ずかしそうに視線を泳がせてキーホルダーのことを口にして。でも最後まで言えずにチラリと相手を見て)
>>311 拓斗
…ああ、わかった…熱が下がったら…教える。約束、な…。
(熱は高くしんどいのに彼と話していると不思議とそんな中でも少し楽になる気がして。彼のお願いを自分に断る理由もないし断りたくない。これは学校以外で彼に会う口実になる。熱が良くなったら教えると答えてはどこか嬉しそうに“約束…”と付け加えて笑み浮かべて。せっかく用意してくれたお粥も満足に食べられずに残してしまう自分を責めることもなく話してくれてよかったなんて言ってくれる彼。じんわり胸が温かくなり弱った体にひどく染み渡る。自分が子供だったなら余裕で泣いていたかもしれない…きっと彼だからだろう。薬も頼んだ通りに鞄から探してくれて見せてくれたものは自分が飲んでいる薬で間違いはなく「ああ、それで合ってる…2錠…だったかな…。…ん…俺も…したかった…から…拓斗と…お揃い…他にもお揃いあるけど…でも…これも…したかったんだ…」こくんと頷くも濁すようにキーホルダーの話をされれば俯き言いづらそうにでも口を開いて。こんな所に付けていればいずれバレるとは思っていたが実際にバレてしまえば気恥ずかしいやら彼に引かれたらと言った感情が沸き上がるも熱に浮かされた自分の口からは小さな子供みたいな“拓斗とお揃いがしたかった”とチラリと彼を見やり拗ねたような言葉が出てきてしまって。何言ってんだ俺はと伏せ目がちに再び俯いてしまって)
>312 遠野
おう、約束だ。だから今はゆっくり休んで早く良くなろうな。
(心なしかいつもよりも表情が柔らかい相手に、風邪だから無理もないかと思うも嬉しい気持ちと胸痛む気持ちと半々な複雑な気持ちになり。でも早く相手に楽になって貰いたいのは間違いないので、約束と言ってくれる相手に嬉しそうに口元を緩ませては相手の頭を軽く撫でて微笑んで。「…2錠だな。確認してみる。…俺も、おれも遠野とお揃いもっとあったらいいなって思ってた。だから今の遠野の話聞いて正直めちゃくちゃ嬉しい…。ごめん、辛いのに沢山喋らせちゃったな。薬、2錠で合ってるっぽい。…水持ってきてるけど飲めそうか?」薬が2錠と聞けば念の為に後ろの表示を見て確認しては、続く相手の言葉を聞いて小さく目を瞬かせて。どこか幼気で儚い相手はいつもと雰囲気が違い、胸が熱くなって相手は辛そうなのに不謹慎にも舞い上がってしまう。いつもは天の邪鬼に言えない本心を素直に零しては、これ以上相手とおしゃべりしていたは休ませて上げられないので御免と謝ると薬を2錠シートから取り出して自分の掌に乗せ、ベッドサイドに置いてあった水の入ったコップを手に相手に飲めるか聞いてみて)
>>313 拓斗
ん…わかった…。…隠れてお揃いしてるとか…普通に引かれるかと思った…ん…でもそれって…なんか…お前が俺のこと好きみたいだな…?…ふ、…なんて…熱で都合良く捉えそうになってるな…悪い…薬飲むよ。水もありがとな。
(料理を教わる約束をしてくれ、早く治そうと笑って頭を撫でてくれる彼にこくっと素直に頷く。しかし隠れてお揃いなんて気持ちの悪いことをしている自分に彼は軽蔑したり引いたりしなかった。優しい彼なら思っても言わないだけだろうか…でも天の邪鬼なことは照れ隠し、そうでないことは素直に口にする彼ならこれに関してならそんなことはしないか…と色々考えてしまえば熱に浮かされた頭では分からなくなってきて率直に彼の言葉をその言葉通りに受け取ることにしては、ふと思った。自分とお揃いの物が欲しくて、自分がお揃いしたいと思った事が嬉しい…それって…と笑み浮かべて問いかけるも、流石にそれは都合が良すぎるかと自分で言ってて可笑しくなり笑い漏らせば早く治さないと─“薬飲むよ”と返事を返して掌に置かれる薬を人差し指と親指、中指とでスッと掴み上げて口に運び、差し出されるコップを礼を告げながら受け取ると縁に口をつけて水を飲んで薬と一緒に飲み込んで。水も全て飲み干せば彼にコップを差し出して「…時間…平気か…?今日もお前の母ちゃん仕事か…?お前が帰ってこないと心配するよな…」そう言えば今何時だと思いながらも彼には家族がいるし、いつまでも自分の近くに居てもらうことは出来ないだろうと思えばホカホカと温かかった心にすきま風が入るが如く冷たくなっていくような気がして。帰さないと…彼を…彼を待つ家族の元へ。そう思うのに“もう帰って良いぞ”の言葉がなかなか口から出ようとはしなくて。でも遅くなれば遅くなるほど辺りも暗くなるし帰宅が遅くなる。ここから彼の家までは車ではすぐだが歩けば少しかかる事も分かっている…それなのに─「でも…もう少しくらいなら…居られる…よな…?」普段ならきっと言えているだろう言葉が出ずに普段なら言わない言葉が口をついて出てくる自分が嫌になる。彼はなんと言ってくれるだろう…困らせてしまっているだろうか…返答を待つように視線を向けて)
>314 遠野
引くわけないじゃん。…タオルだってお揃いにしたんだしさ。…って別にそんなんじゃ…!…お、おう。
(隠れてお揃いにしたことを気にする様子に速攻で否定するも、その後に続いた図星の言葉にカァと頬が染まって。自分の気持ちが気付かれてしまったのではと、それこそ相手に引かれてしまうと焦るも、相手は都合よく捉えそうになってると笑って言葉を濁してしまい。でも都合よく捉えたということは相手も自分が好きということなのでは…?と思うも変に期待して落ち込むのは嫌だし、本心がバレて嫁のお試し期間というこの関係性が壊れてしまうのが嫌なので、うまく話が流れたのを残念な気持ちとホッとした気持ち半々で息を吐いて。それから相手が薬を飲む様子を心配そうに見守って差し出されたコップを受け取り聞かれたことに対して首を横に振って「…母さんは仕事だから明け方まで帰ってこないよ。だから時間も平気だ。……ん、居るよ。てか俺、遠野が寝るまでここにいるつもりだったんだけど…。ほら、薬飲んで眠くなってくるだろうし横になろ。」平気と言って頷くと、どこか弱々しくて寂しげな相手の表情に胸が締め付けられて庇護欲が掻き立てられ、自分が傍にいて守ってあげたい気持ちが膨れ上がり。相手と視線を合わすとこくんと頷いて、元々本当にまだ居るつもりだったので頬をポリポリしながらそれを告げると、相手を安心させるように頭を撫でてからそっと相手の肩と腰に手を添えてベッドに横にならせて肩まで布団をかけてやり。「俺もな、風邪引いて寝込んでも母さん仕事忙しいから一人ってことが殆どなんだけど、小学生のときに一回だけ母さん仕事休んで俺の看病してくれたことがあってさ。申し訳ないなって思ったけどやっぱり風邪だと心細くなるし嬉しかったのすっごく覚えてるんだ。だから俺も遠野の傍にいるよ。」唐突に自分の話を話し出せば優しく微笑みかけて相手の眠りを誘発させるように腹部のあたりをポンポンと一定のリズムで叩いて。)
>>315 拓斗
…良かった……そうか…ありがとう…俺を心配して…傍にいてくれるのは…お前だけだよ…拓斗…。
(彼が引くわけないとはっきり否定してくれ心底安心したように息を吐く。此方の体を気遣いベッドに寝かせてくれる彼にありがとうと感謝の気持ちを口にして。彼の風邪を引いた時の話に耳を傾けながら彼には彼を想い心配してくれる家族がいる…分かってはいたが良かったと改めて安堵すると共にそんな温かい家族の思い出などない自分にどこか劣等感のようなものを少なからず抱いて。でも自分には心配してくれる彼が居てくれる。そう思うだけで抱いていた劣等感が徐々に薄らいでもいき。ポンポン腹部を一定のリズムでトントンされ今まで感じたことがない安心感に包まれては小さく欠伸が出てきて自分を心配してくれるのは彼だけだとぽつりと溢して。こんなに心穏やかに眠れる日が来るなんて…「…もし…俺が寝て、帰るなら…そこの鍵で外から施錠して…ポストに鍵…入れててくれたらいいから…」自分が眠った後の戸締まり云々で彼が困らないようにうつらうつらと瞼が落ちそうになりながらもそう伝えつつ「お前が…居てくれて…良かった…」出来るなら彼を玄関先まで見送りたい…そもそも叶うなら自分が彼を彼の家まで送りたい。でも今日は出来そうにない。色々言いたいことがあった気がするが一言だけ口にするとそのまま瞳を閉じてスースーと寝息を立てて)
>316 遠野
分かった。鍵はポストにいれて置けばいいんだな。
(俺を心配してくれるのは拓斗だけだと言われて嬉しくなるも、と同時に少しだけ寂しい気持ちになって。それは相手がずっと独りでいたことを意味する言葉だから。ちゃんとは聞いたことがないが相手は高校生のころから一人暮らしで、両親とは不仲ではないと聞いたがきっと良くもないのだろうと思って。自分に話して楽になるのならいつか話してくれる時がくるといいなと思いながら、相手の話に耳を傾けてコクンと頷いて。相手が眠る直前に弱々しく呟いた言葉にまた胸がキュウとなりつつ眠った様子にほっと息を吐き。でもその寝顔はやはり苦しげで胸が痛んで、額に浮かぶ汗を冷えピタを避けてタオルで軽く拭いてやってはジッと傍を離れずにいて。「…俺もこうやって看るのは遠野だけだよ。…あとごめん。あんたが苦しいのに俺、こうやって傍にいれて嬉しいって思ってる。……遠野、俺あんたのことが好き。」眠っている相手の綺麗な寝顔を見つめながらベッドに両肘をついて小さな声でポツリポツリと一人語れば、遊園地の観覧車のゴンドラの中、言い掛けて言えなかった言葉を静かに紡いで。起きている時に言ったら相手はどんな顔をするんだろうそう思いながら自分よりも少し大きな手をそっと取ると柔く握って。「…俺、遠野が俺と同じ好きじゃなかったとしても傍にいるから…。」眠っている相手になら素直に零れる言葉に苦笑を漏らしつつ、あと少しだけもう少しだけ見守ってから帰るつもりが段々と瞼が重たくなってくればうつらうつらし始めて、相手の手を握ったままベッドにコテンと頬をつくようにして眠りに落ちて、そのままぐっすり朝まで眠ってしまい。)
>>317 拓斗
…ん……朝…か…。………拓斗…、
(チュンチュンと小鳥の囀ずる声が聞こえてくる。ピクリと瞼が動いてはゆっくり瞳は開いていけばいつもと変わらない自分の部屋の天井が視界へ映る。熱も下がったのか体調はすっきりしていて気だるさも消えていて。徐に上体を起こしてはいつもと変わっていることに気づく。帰ったと思っていた彼がベッドの縁に頬をつけて床に座った寄り掛かるような体勢で眠っている。ぽつりと名前を口にしてはハッとして彼の肩に手を伸ばし軽く揺すって「…拓斗…おい、拓斗…起きろ。お前、母ちゃんに電話したのか?」呼び掛けながら声をかけて。彼がここにいるということを母親が知っているならいい。もし知らないのであればきっと心配しているだろう。自分の両親とは違い彼の母親は彼を愛しているのだ…心配しないわけがない。目が覚めて彼が居てくれて嬉しい気持ちと彼がいる驚きが入り交じる。そして今日も平日だからもちろん学校がある。時間は…まだ朝食を食べたり風呂に入ったりも出来る時間帯で。彼がすぐに帰ると言うなら彼の家まで送って行こうと思っていて)
>318 遠野
ンン……ここ…、えん、の?
(肩を揺すられる感覚に少し眉を寄せて小さく呻いてはぼんやりと瞼を開き。暫くうっすらと目を開いたまま状況が掴めずボーッとしていていたが、相手の表情や声がはっきりしてくるとポツリと相手の名前を呟いて。それから段々と頭が覚醒してくればガバっと上半を起こして。「遠野!起きたんだな。って…俺あのまま寝ちゃってたのか…。ごめん…。あ、それより風邪は?頭痛いとか頭痛とか気持ち悪いとかないか?」相手に聞かれたことよりも相手の体調のが心配で質問に答えるよりも先に此方がいろいろ問いかけるも、寝起きで焦っているせいで頭痛いのと頭痛と同じことを聞いていることには気付かずに、すでにヌルくなっている冷えピタをぺろんと相手の額から剥がすと畳んでゴミ箱に捨てて。それから熱を測るために額をくっつけようと足を上げた瞬間「…ッわ!?」ずっと変な姿勢で床に座っていたせいで足が痺れていてそのままバランスを崩すと相手の胸元に倒れ込みそうになって。)
>>319 拓斗
頭痛も熱も大丈夫だ。お前のおかげで治ったみたいだ…っと…お前こそ大丈夫か?これだったら一緒に寝ればよかったな。…てか母ちゃんに連絡。心配してると思うぞ。
(同じこと言っていることに気づくも彼も寝起きで頭が回っていないのかもしれない。特に訂正はせずに彼を安心させるように言葉紡いで。足や下半身が固まったのか立ち上がった瞬間にベッドへ倒れてきて。彼を抱き止めながら足は大丈夫かと問いつつ彼が寝ていたのは偶然だが一緒に眠ればよかったななんてからかい混じりに伝えるもやはり心配なのは彼の母親で。朝帰りと言うかいつもの通り、夜に帰って来なければ気が気じゃないのではないかと思って。彼を一度ぎゅっと抱き締めて次第に落ち着いてくれば母親に連絡しろよと笑み浮かべて伝えて)
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