【メタ的な世界観】
歴代バディ物・チーム物を貫いてきた某戦う女の子シリーズに初めてのソロキュアが誕生。
『キュアシリーズをかつて観て育ったあなたに、これから観て育つあなたに。』というコンセプトだけあって、内容は単なる女児向けに留まらず、大人にとってどこか懐かしいセルフパロを含みつつ、真剣に考えさせるような深いテーマを扱うことが多い。
コメディありシリアスあり、かなりメタ的なパロディ展開あり、一部の「大きな友だち」が狂喜する割と本格的なバトルあり、そして何より恋愛あり。
ソロヒロインであること・ターゲット層に十代以上も本格的に含んだことからさすがに女児人気は歴代シリーズに劣るが、そのある意味タブーを犯した新しいコンセプトが受けたこともあって、幅広い層にカルト的な人気を誇る。特に某支部では魔法少女×敵幹部のカップリングが大人気のようだ。
夏の映画に至っては普段の30分アニメ以上にコメディ・シリアス・パロディ・バトル・恋愛要素全てが（無駄に）強化され、大人たち相手に大ヒットを記録、しかしやはり本来のターゲット層たる女児受けはしていないという奇妙な作品。
【物語の世界観】
外見（何故かカラフルな髪や瞳）は周囲をざわめかせるほど可愛いものの、転校先の中学校（何故かお城のようかな豪華な西洋系の学園都市）のクラスメイトたちにうまく馴染めず、孤立していた主人公。憧れの男の子にも素直になれず、友達が欲しい、可愛い女の子になりたいという思いをこじらせていた。
しかしある時謎の小動物を交通事故から助け、それを見ていたクラスメイトの女の子とはそれがきっかけで少しだけ打ち解ける。
しかし小動物を家に連れて帰ると、何故か人語を巧みに使って母国（何故かやたらメルヘン設定）が危機にあると語りだし、挙句「僕と契約してキュアガールになってよ！」と言いだす始末。
断る主人公だが、小動物の話に出てきたワルイコイネガーがクラスメイトのあの女の子を襲っているところに遭遇し、魔法少女になる決意をする。
──からの、やがて登場した（何故かイケメン仕様な・大きい女の子が喜ぶ男性声優が中の人な）敵幹部と激しく火花を散らした末、何故か腐れ縁的な感じて共闘しちゃったり互いの命の危機を助けちゃったりするうちに恋に落ちちゃったりする話。
