「お風呂上がりましたー、お次どうぞ!」
「」
「……?あの、どうしました?」
「おまえ……おまえな、頼むからバスローブはやめろ。やめてくれ。えぐいほど目に毒なんだよ……ああもう、くそったれ!」
「えっ、あ、そんなに似合ってませんでした……?あの、えっと、ごめんなさい。スタイル悪いですもんね。やっぱりいつものタンクトップに着替えることにします、ちょっと待っててくださいね」
「!?!?いや違、そうじゃなくてむしろおまえ綺麗な方で――おいやめろてめ、男の目の前でローブの腰紐ほどくんじゃねえ!!!!!」
――人を喰い殺すことに、躊躇いは無かった筈だ。
――温もりに飢える苦しみなど、とうの昔に捨て去っていた筈だ。
(おまえには、絶対に……俺の正体を知られたくない)
――フォークを騙して売り渡すことに、躊躇いは無かった筈だ。
――愛し愛されたい想いなど、とうの昔に捨て去っていた筈だ。
(あなたには、絶対に……私の本性を知られたくない)
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