主 2017-09-04 22:24:51 |
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ルル( Lulu ) / ♀ / 17歳
東洋の血が混じっているらしく、髪の毛は美しい烏の濡羽色をしており目立った癖の見当たらないストレート。腰に届くか否かと大分長い。左に垂れている一房は白くメッシュのようになっており、本人曰く生まれつき何だとか。前髪は目に掛からない程度にパッツン。瞳は大きく目尻がやや垂れており、此の能力(後述)を有している者にしか現れないという深いエメラルドの色彩。右眼に泣き黒子が一つ。身長は160糎で女性らしい身体つき。服装は所々破れて仕舞った簡素なワンピースで腰には茶のコルセ。
極めて温和、淑やかで慎み深く自分より他人と自己犠牲の念が幾何か強い。基本敬語を用い、自己主張はとても控えめで積極性に欠け大人しいという印象を持たれる事が多い。然し無口という訳でもオドオドしている訳でもない。いざという時の行動や言動は大胆で迷いがない。このタイプの人間は人に流れて仕舞う事が屡であるが、優しさの中に凛々しさを秘めていて、彼女の中には決して揺るがない一本の芯が通っている。意志の強さは人一倍。然し乍己が悩んでいる事や困っている事は中々他人に打ち明けられないのが大きな欠点。
とある国の言語でルルは「大切な」「平和な」という意味。能力はこの世界では稀有な部類に入る治癒の能力。肉体的にも精神的にも癒しの力は通ずる。万物の傷を癒し、気力を回復させる。然し膨大な体力を使う故に何度も何度も使える訳ではなく、それに加え自分に治癒の力を施す事は出来ない。又、一度死んでしまった者を蘇らせる事は不可能。この能力を見込まれ、軍の施設で負傷兵を癒す作業を行っていたが、己がこんな事をしている為に争いは絶えぬのでないかと思案し彼同様軍を抜け出す事を決心する。己の能力については、悪用しようと接近する者も多く、瞳を見られただけで治癒能力だと露呈してしまう為余り快く思っていない。
( 太陽は傾き、窓から見える家々の白壁は夕陽を照り返して、街は茜色に染まっている。誰そ彼時、幸い辺りに軍の者は見当たらない。抜け出すなら今だろうとリノリウムの床を力強く蹴り。己の持つ能力は他の物より稀有な類に入る筈、直に見つかって仕舞う前に成るべく遠くを往かなくては、と顔に焦燥の色を少し滲ませ街を疾走し。息苦しさを覚えた頃、徐々にスピードを落とし、歩が止まったと同時に後ろを見遣れば施設は遠方の方に佇んでいる。喜色と恐れを内包した複雑な表情を浮かべ。 )
――…はあ、…抜け出して、きちゃった…
( / 意見が合ったようで良かったです…!PFが完成しましたので見て頂ければ、と思います。簡単で良いと仰って下さったのに長くなって仕舞い、更に能力の珍しさ等捏造ばかりで申し訳ないです…ゼラ君と対照的にしたかったので治癒の能力としましたが、戦闘が出来る子が良い!という要望等ありましたら変えますのでなんなりとお申し付けください…!ロルテは抜け出した場面だと思って頂ければと思います。 )
(/素敵なPfとロルテ、ありがとうございます。個人的に此方のゼラと対照的なのがとても良いな、と感じましたので是非その設定でお願いします。キャラも揃ったので、早速始めようかなと思うのですが、宜しいでしょうか……?)
(/ありがとうございます、では、始めます。此方こそ、宜しくお願いします。)
*
(日も落ちかけている薄暗い空の下、とある丘の上に大きくそそり立つ樹木に一人身を預け、ぼんやりと思考する。遠くに見える街の方へと目を見遣れば淡い灯の数々が視界に入り、小さく息を吐き、『……あんな街でも争い事があるのだから、』と永く変わらない血塗れた景色を思い浮かべ静かに瞳を閉じ。)
( / 絡み文有難う御座います!こちらは施設から抜け出した直ぐ後、という設定に致しましたのでそういう体で進めて貰えればと思います。 )
( 施設を抜け出した後の事なんて全く考えていなかった。空は次第に茜色から薄紫へと変わりつつあり、少しの焦りを感じ。ふらり、ふらりと迷子の幼子のように当てもなく街を彷徨っていると次第に見えてきたのは大きな丘陵。その一角、聳え立つ樹木の影に人影が見えては、隣まで静かに歩み寄り。 )
(/了解致しました。)
*
___ッ、(ふ、と感じた気配に沈んでいた思考回廊から咄嗟に抜け出し瞳を開け相手の存在を確認して。薄暗い視界の中でもはっきりと飛び込んで来た深緑の色彩に直ぐさま“能力者”だと判断すれば、僅かに眉間に皺を寄せ己を落ち着かせるように小さく一息。警戒を怠らないまま穏やかな笑みを浮かべてみせれば『…何か、僕に用かな?』と尋ね。)
…あ、いえ、その…
( 幾ら薄闇の中とはいえ流石に気付かれるだろうとは思ったが、その憂いを帯びた寂しげな横顔は胸を締め付ける物があり、暫し見蕩れていて。己の存在と正体を悟り確認した様子の彼は瞠目した刹那穏やかな面持ちでこちらに問いを投げ掛け。何の理由も無いのに近付いて仕舞った羞恥と焦りで言葉が上手く見つからず。 )
──…少し、悲しそうな顔をしていたので…
……悲しそう?僕が、かい?(相手の返答に少し身構えていたものの、己が予想していたものには程遠いその言葉に思わず少し目を丸くして。それでも依然警戒態勢を崩す事なく、『そんな事、ないと思うけれどな。』と再び笑み浮かべてみせ。)
…すみません。
( 初めて会った人間が出過ぎた事を言って仕舞った、と反省し。眉をゆるりと下げては謝罪の言葉を口にし。エメラルドの瞳を前方の争いの起きている街に移すと、「 争い、絶えませんね。」ぽつりと呟く程の声量で呟き。半ば手助けをしていた形で軍に所属していた身、自責の念に駆られてか無意識的に瞳を伏せて。 )
…構わないよ、此方に何か害があった訳でもないし。(相手の謝罪に淡々と述べては同じように街の方へと視線を移し。微かに鼓膜を振るわせた声に僅かに目を伏せ『…変わらないよ、この世界は。』と何処か諦観染みた声色で呟けば、己が今まで見てきた数々の戦場を思い浮かべて。)
( 遥か彼方から耳朶を擽る程度に聴こえてくる轟音、人々の悲鳴、紅い灯火、全てがこの世界の現状を物語っている。今すぐにでも人々の傷を癒したいが軍の者に見つかって仕舞う。返ってきた呟きの、何処か達観したような物言いに引っ掛かるものを感じ取ると、徐に言葉を紡ぎ )
…貴方は、軍に所属している人、ですか?
(目の前に居る少女の声の他に鼓膜を打つ音の数々はどれも聞き慣れた音たち。この世界に生きている以上、何処に居ても逃れる事は出来ないその音に一瞬顔を顰めて。その直ぐ後に聞こえてきた相手の問いに暫し間を置いてから『……いや?』とだけ答えて。)
( 薄暗い闇の中でもはっきりと存在を主張する青緑の瞳を数度ぱちぱちと瞬かせ。彼の紅色の瞳が湛えるものには、寂しさの中に怒りも垣間見え軍の者なのかと思ったが、どうやら己の見当違いだったようだ。 )
…そう、ですか…
……君は?軍の人間ではないのかい?(それ以上己の事を語る事なく視線は街に向けたままで。少しの間を置いて尋ねた言葉には『能力者なのだから、軍の人間が放って置く訳がないだろう。』という含みを持たせて。)
…いえ、違います。
( 尋ねられた言葉のその内容に、一瞬動揺したような素振りを見せるも直ぐに否定し。ニュアンスから己が能力者だということは分かっている様子だが、敢えて其れに気付かない振りをして。正体を知られたくない思いと嘗て軍に所属していた罪悪感に苛まれてか瞳の色彩を隠すように俯き。 )
…そうか、てっきり軍の者かと思っていたよ。君は、少し特別な力を持っているみたいだから。(返ってきた己の問いを否定する言葉と態度に『…嘘を吐くのが下手だな』と内心で呟けば俯いた相手の顔に向かってただ小さく笑って。)
…!気付いていたんですね。
( 特別な力、その単語が耳に入った瞬間ほぼ反射的に動揺と焦りの混じった表情で彼を見遣るも、直ぐにサッと視線を逸らして。矢張り瞳を見られただけで悟られて仕舞うのだから、厄介なものだと心中で己の能力を恨み落胆し。 )
…その目を見れば、ね。カモフラージュもしていないようだし、それで良く軍の人間の目を擦り抜けられるものだ。(視線を逸らした相手を見て『…
あの軍の人間なら、見逃す筈がないだろうに。』と考えるも目の前に居る相手の様子を伺うように暫く見つめて。)
…今日、軍の施設を抜け出したんです。
( 暫しこちらに視線が注がれ黙っていたものの、軈て堪忍したように息を一つ吐くと、己がこの丘陵に来るまで何をしていたか、を伝えて。会って間も無い相手に言って良いのかという疑念が生まれるも其れは直ぐに消え。 )
……軍を?(相手の言葉に僅かに目を見開くも抜け出したとは言え、目の前に居る人物が軍の人間だと言う事に警戒心を強めたまま問いを投げかけ。)
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