吾輩のモノ　/　〆

いや、道を尋ねたい訳ではないのじゃ。そなたに頼みがあるのじゃが…(　ゆるり首ふり　)血を吾輩に分けてはくれぬか？(　じい　)


　

……すみません。会社帰りなもので、頭が回らず。…血を、ですか？( 思考回路停止 / 一息 )残念ながら、貴方の望むものは差し上げられないのですが、お腹が空いているのであれば何か作りましょうか、( 首傾 / 近くのアパート指差し )

吾輩人間の食べ物は口に合わんのじゃ。どうも味が濃すぎて…食えたものではないのぅ(　食べ物思い出し　／　眉寄せ　)そこがそなたの家かぇ？なら丁度良い、あまり人目に着かない所が良いからのぅ(　首かるく伸ばし覗き見　／　にこ　)

　

嗚呼、関西の方は薄味を好む事で有名ですもんね。こってりラーメンでも食べてしまいましたか( 淡々 / ← )
はい、すぐそこなので、一食くらいなら。( 相手の前を歩き )綺麗にしているつもりですが、どうぞ。( 玄関がちゃり開け / 先にどうぞと )

こってりらー…？何じゃ、それは(　こて　)
すまんのぅ、有り難う。ほぅ、中々綺麗ではないか(　軽く一礼　／　中見渡し　)…しかし少し窮屈でもあるのぅ(　きょろ　／　土足で入ろうと　)


　

…どこかの御子息ですか。後で調べてみて下さい。( 目ぱち )

一人暮らしの野郎のお部屋ですからね。…靴を、脱いで頂けませんか。( 後ろから手をがしり掴み / 一息 )

…それは食い物なのかぇ？（　こて　）

む？下駄の事かな？（　振り返り　／　閃いたように　）おぉ、すまないのぅ。あまり人間の家に入った事がないのでな、失敬（　下駄脱ぎ足袋のみ　／　ふふ　）

はい。俺は好きですよ、凄く。( 廊下の電気パチリ付けながら )
随分、熱心というか過保護な御家柄だったのですか( はた )…嗚呼、適当な所に座ってください( 座椅子を示し )