琥珀くんの居場所（　←　）

でも今はちょっと良いよな。（
今だけ。
どーせ、誰も見てないからねえ、興味ないっしょ。（

＂大丈夫＂って言うのが癖になって、＂ごめん＂って謝るのが癖になって、＂俺自身を見て＂って思うのが癖になって、＂存在価値無いものはもう捨ててよ＂って思って1人で病んでるのが癖になって。
そろそろ、俺が壊れちゃうよ? （

なあんて、うっそぴょん。

俺が兄さんの代わりに消えれば、こんな風に母親も父親も苦しませる事は無くて。それでも最初は、俺自身を見てくれるんじゃないかって期待して、莫迦だろ。 （
結局全部兄さんだけなんだって、期待するだけ無駄だった。

ほらね、今も尚俺を兄さんだと勘違いして、名前も間違えてさ。
ふはは、駄目だこりゃ。もう俺の何かがどんどんと、ぽろぽろ欠けてく気がする。 （

んはは、大丈夫さ。
今迄やって来たんだからさ、笑顔で、明るく、ゆるーく。

でもさあ、ほんとちょっとは俺自身を見て欲しいねえ。
生まれた時は俺と兄さん、どっちも可愛がってたのに、2歳くらいから、もう俺と兄さんの間には差があって。
兄さんは身体が弱かったら、両親も心配して可愛がって俺を放置。
もし、俺が身体が弱かったら愛してくれてた?そんなの無いでしょ、どんな理由でも兄さんを溺愛してるよなあ。

んはは、大丈夫大丈夫大丈夫。
堕ちるとこまで堕ちたらどうにも出来なくなるからさあ。

嗚呼でも、堕ちるとこまで堕ちたとしても、手を伸ばしてくれる奴は俺には居ないから別に堕ちても良いのか。（
堕ちるならもう、とことん奥底まで、深い深いとこまで堕ちたら戻って来れるかな。（

んはは、大丈夫大丈夫大丈夫大丈夫大丈夫大丈夫。

愛に飢えてる。

もし好きな人が出来たとして、俺がその人を愛せれるのか分からない。だって無理だ、＂愛＂ってのが分からない。

んはは、なあ、俺も消えたら兄さんじゃなくて、俺自身を見てくれる?
んまあ、望むだけ無駄なんだけどなあ。

んはは、今日は駄目な日だねえ。（
明るくいかなきゃさあ、誰も来ないっしょ。（

ずっと俺だけを、俺自身を見てくれる人。
俺だけを愛してくれる人が居たらいーのに。（
そんな人居ないけどさあ。

んはは、独り言呟きすぎかなあ、ずっーと呟いてる気がする。（
気がするじゃなくて、ほんとなんだけどねえ。（

もうちょっと明るくいこう。（
よし、大丈夫大丈夫。

おむらいす食べようかなあ。
でも朝からおむらいすはｷﾂｲよねえ。じゃあ、何食べよう。（

ﾖｰｸﾞﾙﾄ食べよう。いちご味の。（

んはは、うまし。（

やっぱﾌﾟﾚｰﾝより、いちごだねえ。（
俺相当いちご好き。（