トマト。/待ち人有り

……もう少し居ます

…結局、お前の望みは何なんだ？どうしたいんだ？

……もう少し此処に居ます

……駄目だ。いい加減、耐えられない。消えると分かっている女に縋れるほど俺は強くないし、心配だから可哀想だからと傍に居られて俺の精神が平気でいられる訳がない。…そもそもお前から告げた別れだろ。もう少し居ます、じゃねぇよ。もう行きます、だろうが。何度引っ掻き回せば気が済むんだ。何度俺を傷付ければ気が済むんだ。どうすれば出て行ってくれるんだ。

紅茶さん…消えてほしいですか？

嗚呼、消えて欲しい。消えて大事な奴の傍に居てやって欲しい。大事な奴をうんと大事にして欲しい。…そしてお前の心が穏やかであれるように、心の底から笑っていて欲しいから、俺を忘れて欲しい。幸せになって欲しい。…これが俺の願いだよ、くそ餓鬼。

それを素直に実行できるくそ餓鬼に見えますか？
簡単に忘れられるなら、あのまま行方不明になってます、わざわざ現れません

…頼むから、ミカサ。お前の所為でボロボロだ、……もう疲れた。解放して欲しい。

…………
時々、紅茶さん思い出したらメッセージ残していいですか？
返事は要りませんし、読まなくてもいいですし、勝手に誕生日お祝いさせてください、勝手にトマトを此処で栽培させてください
私に会わなくていいです、それだけ許可ください
さよならは言いません
勝手にまた来ます

…ごめんな、それは許可出来ない。後ろを振り返らず前だけ見てて欲しい。じゃないと俺も前を見れない。前に進めない。俺は前に進みたい。…俺に大切な人を作って欲しいなら、理解してくれ。

…………。出逢ってどのくらい経つとか細かく覚えていてくれてありがとうございました。嬉しかったです。好きでしたよ。

…ありがとな。最後に少し長くなるが、俺の話を聞いてくれないか。これが終わったら大事な奴の所に行け。

…その間だけ、出逢った頃の私に戻らせてください

最後に今日は酷いことを沢山言ってごめんな。こうでもしないとお前は分かってくれないから、こうするしか無かったんだ。今日、口先だけでも好きだと言ってくれて嬉しかったよ。散々お前に傷付けられたのに、それでも堪らなく嬉しかった。また縋り付いてしまいそうになった。でも、同情されてると実感して、虚しさを覚えて、気付けば涙を流す俺が居た。言葉は貰えても、もう二度と愛情は貰えないと悟ったからだ。
─…なあ。水遊び、楽しかったなあ。お前は俺にもエレンにも容赦無かったな。その後はお前に気を遣わせちまって、本当にごめん。軽い気持ちで言っただけなんだ、あんなに思い詰めるとは思わなかった。出て行った時も、もっと必死になって引き止めれば良かった。好きだと気付けば良かった。…だが、手を掴もうとしても何も返って来ないんだ。もう諦めるしかないと思った時、やっとお前が出てきてくれた。あの瞬間は今でも覚えてる。もう二度と離したくないと思った。お前がペトラだと知った時は流石に驚いたが、思い返せば重なる瞬間があったんだ。お前が何のキャラを使おうか悩んでる時。あの時は一瞬だけ重なったな。……はは、…色んな事があったなあ。朝起きてから夜寝る瞬間まで、こんな濃い日々を今まで過ごした事があっただろうか。
…ミカサ、俺は幸せだったよ。今だって吐きそうなくらい泣いているが、これで良かったんだと言い聞かせる。何でだろうな。今、思い出を振り返っただけで少しずつ笑えてる気がする。一人だけ、すがれるかもしれない知り合いが、別サイトに探せば居る…かもしれない。まあきっと大丈夫だ、適当にやっていく。…短い期間だったが、こうして沢山傍に居て、支えてくれたお前に感謝している。好きだ、ミカサ。お前が大好きだ。構われたがりな癖に、甘え方は分からないのかぎこちなく寄って来る所も、案外変な所で気にしいを出す所も。全部大好きだった。愛していた、ありがとう。──どうか俺の事は忘れて欲しい。大事な奴を選んだ自分の選択を信じて欲しい。最後まで頑固で面倒な奴でごめんな、…一緒に居てくれてありがとう。今からちゃんと五文字、打ち込むから俺とお前の関係を終わらせよう。俺の最後の願いは、もう此処には来ないでくれ。と、大事な奴と幸せになってくれ。

さようなら

忘れません…くそ餓鬼ですから、ずっと覚えてます
さよならは私は言いません
風邪引かないでくださいね、夜はちゃんと寝てくださいね
私も紅茶さんに会えてよかったです

トマトとして紅茶さんに、…好きでした、幸せでした、ありがとう、忘れません、幸せになってください

叫ぶ場所、見ましたよ
心配するに決まってます…

やっぱり心配です、同情とかじゃなくて
心配だから、また来ます
紅茶さんが返事をしなくても、来ますから

眠れてますか？あたたかくしていますか？
涙を癒せなくてごめんなさい

紅茶さん…紅茶さんと私は友達にはなれませんでしたか？