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(ごくり飲み下すと何度か瞬き繰り返し。)…お前は強いから大丈夫だろうが、……死ぬかもしれねぇだろ。
(顔を近づけて。)…私も紅茶さんも死にません。…もし死ぬときが来たとしても最期に紅茶さんが近くに居てくれたら嬉しいです。
(至近距離にて交わる相手の瞳に己の姿を認めると思わず口端上げ。)…死にも死なせもさせねぇ。まあ、もしその時が来たら望み通り近くに居てやるが。
…本気にするな。死なないんだろ?(寂しげな様子に肩を竦めるとスプーンを置いて両手を合わせ。)…ご馳走さま。美味かった。
(目に涙を溜めて。食器をもらい。)…食器片付けてきます。
…っ、待て…、(双眸見開き咄嗟に伸ばした片手は肩を掴み。)
(振り返り微笑んでみせて。)…すぐ戻ります。先に部屋で休んでいてください。
(それ以上何も言えなくなり無言になると、漸くそっと手を離して。)……分かった。待ってるから、ちゃんと来いよ。
(手が離れてから食器を洗って片付け。紅茶さんの部屋に急ぎノックして。)…入っていいですか?
(部屋でぼんやり窓の外の暗闇を眺めていると聞こえたノック音に反応し。)……入れ。
(中に入り紅茶さんの傍に歩み寄り。)…外、真っ暗ですね。
天気が良ければ星が見えただろうに。(何と無く隣をちらり横目に。)……泣いたか?
(手を取り指を絡めて。)…たとえ星が見えなくても紅茶さんが傍に居てくれれば。…想像したら泣きそうになっただけです。
(繋いだ手に視線を落とすと愛しげに指先に力を入れて。)…お前は本当に俺が好きだな。…今こうして生きてる。…大丈夫だ。俺もお前も死なない。
…っ、(離れるのを惜しむよう後頭部に手を添えて固定すれば唇を押し付け。)……同感だ。
(後ろ髪を緩く握って抱き寄せ。)…嗚呼、俺もお前が好きだ。誰にも渡したくない。