主 2017-08-14 03:00:14 |
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(趣味で買った手動式の古めかしいコーヒーひきで豆をひき、二つのカップに熱いコーヒーをいれてミルクや砂糖つぼとともにテーブルに置き)
…それ、今日のぶん…?
(彰の隣に座ると相手の肩に頭をもたせかけながらメモをのぞきこみ)
…やっぱ、古いのは良いね。
(ボトボトとコーヒーの中に砂糖を落とし、ミルクも入れてかき混ぜて。ずず…と一口飲むと、それまでのコーヒーとは違った味わいに感嘆の声をあげて)
そ…けど今日のは比較的楽だからさ、手伝わなくても大丈夫。
(飲み終えたコーヒーカップを置いてご馳走さまと言うと、今晩の用意をし始めて)
…嫌。私も手伝う。
(彰の言葉に首を振って反対する。彰の役に立ちたい。それに、彰に何かあった時守れなかったらと思うと…何故かはよくわからないけれど、胸の奥がちくちくと痛む)
…ねえ、手伝わせて。
別に俺は構わないよ。美夜がそう言うなら
(本当に楽な仕事であったためそう言っていたのだが、逆に心配させてしまったのかと思って)
…美夜は、俺が死ぬのは嫌?
(そしてそんな質問を相手にする。他者の生死を奪ってきて今更自身の命に未練はない、そう思っているが、彼女はどうなのだろう)
…二人で、一緒になら、いいけど。
(彰の問いにうつむき、床をぼんやりと見つめながら小さな声で答えて)
…私だけ、残されるなら、嫌。
(両膝をかかえて途切れ途切れにだがはっきりと言い切り、我儘なことを言って怒っただろうかと彰を見上げ)
…意地悪な質問だったかな、ごめん。
(変わらぬ表情の中に見える不安そうな目、そんな目をさせてしまったことを少し後悔しながら謝って)
あの世でもこの世でも、どっちにいても一人にはしないよ。必ず傍に居るって約束する。
(相手にそんな目をさせてしまった後悔と、素直に気持ちを聞けた嬉しさからか何時もより優しい言葉をかけながら美夜の頭を撫でて)
…ん。
(彰に撫でられるのは嫌いじゃない。そう思いながら撫でられるままにして、頭を撫でられる感覚に猫か何かのように気持ちよさそうに目を細め)
…私も、ずっと一緒にいるから。
(彰の何よりも嬉しい言葉に珍しく微かに口もとが緩むのを抑えたが、答えて耳を寄せなければ聞こえないくらいか細い声で囁くようにつぶやき)
ん?
(美夜の言葉を聞き取れなかったようで不思議そうに美夜を見て。しかし、細めた目や仕草の可愛らしさに心を奪われたせいか聞き返すことなく撫でることに専心して)
…どうしてこんなに可愛いんだろう…猫みたいだ。
…私より可愛い子は多いわ。
(ストレートな褒め言葉にほんのわずか気恥ずかしくなって、抱え込んだ膝に顔をうずめて隠し、小さな動揺をかくそうとそんなことを言って)
…私が猫なら、彰は…何かしら。豹?
(目だけ見せて「どう思う?」とたずね)
美夜以外の女の子が…?それはないかなぁ…美夜以外は皆同じに見えるから。
(不思議と、自分の目に見える女性…というより、人間というのは皆同じようなものにしか見えなくて。そんな中で、特別で違うと思えたのが目の前の美夜だった)
確かに似てるかも?
(群れを作らない豹、それはドロップアウトした自分にも当てはまっているような気がして)
…そう。
(彰の言葉に喜んでしまっている自分に気がつき、再び顔を隠した。どうしてこんなに単純になってしまったのだろう…その答えはとっくに、目の前の青年のせいだとわかっていたのだけど)
…ねえ、髪、触ってもいい?
(表情の変化を悟られないよう彰の後ろへまわろうと思いつき、そうたずね)
髪…
(自分の体を、特に首より上をさわられるのは嫌だった。しかし、目の前の少女にだけは何をされても構わないと思える。寧ろ、何でもしてほしい。髪を触ってもいいかと聞かれ、逆に喜んで彼女の方へ頭を向けて)
あ、けどあまり面白くはならないかもよ?ネコ毛だから。
(弄るのだろうかと思いその前に一言。髪質から、癖は付きにくい方であまり面白い髪型に変えられないのだ)
…ん、いいの。…彰の髪、好き。
(許可がおりると彰の後ろへまわり、膝立ちになってそっと髪に触れる。すくいあげるとさらさらと指の間から落ちていく感覚を楽しみ)
…ふわふわで、羨ましい。
(常に真っ直ぐに伸びる自分の髪質では絶対あり得ない柔らかさに、冗談半分にそうつぶやき)
髪の毛に関しては、俺の方が美夜より猫っぽいね。美夜は猫、好き?
(先程の会話の続きか、猫らしさが自分の中にあったなと思って。しかしよく考えると、豹も猫科の動物だったり…。ともかく、美夜が猫を好きだったら良いと思いながら尋ねて)
ええ…嫌いじゃない。
(本当は大の動物好きなのだが、そんな素直とは程遠い言い方をして。こんな些細なことでも素直に言えないのはもう癖になっているからか、自虐的に思いながら、彰の髪を指に絡ませ)
…我が儘言ったら嫌われると思ってる?
(どこか何時もと違う、躊躇いがちな言い方。それに加えて髪をいじる動きの変化。察しが良いらしく、振り返ると感じたことを尋ねて)
…よく、わからない…。
(いままで人に嫌われるのを怖がったことなんてなかったのに。最近自分のなかに現れるようになった新たな感情に戸惑い、静かに首を左右に振って)
…仕事にいこうか
(それ以上はなにも言わず、美夜が少しずつ素直になるのを待つことにして。そして立ち上がり時計を見れば仕事へ向かおうと言って)
…うん。
(相手が立ち上がったのを見て自分も身を起こし。仕事なのだからと自分の中の妙な気持ちは一度忘れることにして気分を切り替え)
…今日は、なにを使うの?
何を使おうかな…人数も少ないし、多分気付かれずに目標まで辿り着けるから…全滅させる必要はないと思うんだよね
(手袋や黒い衣服等、目立たない格好に着替え。そして次に武器の選定のため、カチャッと武器ケースを開き中を見る。拳銃からライフル、ナイフにスタンガンなど様々に揃っていて。今回はハンドガンにサプレッサーのついたものを手にとって)
単純だけど、敵の目を掻い潜って家に侵入。美夜が見張ってる間に俺が標的をズドン…ってところかな
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