警察に銃撃され傷ついた殺人鬼アイザック・フォスターは、体を休める場所を探してとある教会に迷い込んだ。神父やシスターがいたら切り殺してしまえば良い、そう思っていた矢先、しかしそこにいたのは、死んだ目をした少女レイチェル・ガードナーただひとり。
1週間“遊んで”いたレイは、家の中にあった聖書を何気なく拾って読んでしまい、罪悪感と希死願望だけを抱いてそこを飛び出し、気づけばその教会にいた。
重傷のザックはつまらない顔の彼女を殺す気力もなく、部屋を荒らして得た包帯を使い、むちゃくちゃな治療法を開始。そのうちに警察が教会を包囲、ザックは勿論捕まる気が無いがどうすれば良いかわからない。
すると頭の良いレイは、このまま警察がザックとレイを取り押さえても、ザックが彼女の両親を殺し、レイを人質に連れてきたのだろうと結論づけて自分は裁かれないだろうと悟って、ザックにひとつの提案をする。
納骨堂がある程大きいこの教会には、必ず秘密の地下通路があるはず。そこから私が逃がしてあげる。その代わり、無事に警察から逃げおおせたらーーお願い、私を殺して。