人外好き 2017-08-01 03:59:39 |
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(/背後様へのお返事を記入ミス、すみません!
此方こそ、募集をかけ声を掛けて下さり、こうして長いご縁を紡げてお世話になりっぱなしで感謝の気持ちが絶えません。また、再三になってしまいますが、夜ちゃんがどう返してくれるか、どんな展開になっていくか、予想がつかず楽しいのです。なので今のままで大丈夫です。また、背後様がこんなキャラで絡んでみたい、や、此方への他のキャラのご希望等が御座いましたらいつでもおっしゃって下さいね。では長々とすみません。背後は一度失礼致しますね)
まぁ…確かに。でも切ない系純愛ラブストーリーを見せる事も出来ないし──玉ねぎを常に持ち歩く事は可能だけどね。
( 夜更かしの件は無かった事にしよう。続けられた二つのやや無謀な事柄には相変わらずと言えるズレた言葉を返して。“処女なの”“処女じゃないの”のやり取りは二人の間ではいらない。「沼の端っこでお昼寝しよっか?条件は二つも揃ってる訳だしさ」ケラケラと笑いつつ出来る事はしようと今一度決めた所で頬を撫でる風が重苦しくなってくれば続いて見えて来た沼地を前に一度足を止め「着いたね。──で、何て続けようとしたの?売ってる所は知らなくても手に入れられそうな場所ならわかるんでしょ?」前を行く相手を真っ直ぐに見据え途中で飲み込んだ言葉の続きを促すと同時に「やれる事はやらなきゃ!」とあくまで前向きな“らしい”言葉も加えて )
(/ いえいえ、なんもです!こんなアホみたいな子にそう言って頂けるなんてとても有難いです!もしそう言った要望が出てきました際にはこっそーりとお伝えさせてもらいますね!では、私も失礼します! )
あら、冗談を間に受けないで頂戴な。そんな事したら、臭いが嫌になってユニコーンもきっと逃げちゃうわよ
(相手なら本当にやりかねない事に、ふっと容易く想像出来てしまえば、クスクスと肩を揺らし笑いながら首を左右に振り。「昼寝するなら綺麗な場所の方が良いでしょうけれど、ヨルがそうしたいんならしてもいいんじゃない?汚れたり足を掬われても私は助けてあげられないけどね」冗談なのだろうが、もし実行に移すとなれば自分は側には居られない。自己責任でどうぞと面白半分に少々意地悪も付け加えて返し。沼地はもう目の前の所で歩みを止め、言葉の続きを求められては振り返り相手の瞳を真っ直ぐ見つめ「駄目元でエルフに頼んでみたら、って思っただけよ?まぁきっとアレが手を貸すとは思えないけれどね」と、先程考えていた案の一つだけを素直に答えようか)
トラウマになったら可哀想だもんねぇ。
( 玉ねぎの匂いがトラウマになり人里に降りてこなくなる…なんて猪か鹿でも相手にしている気持ちをひっそりと抱き締めクスクスと笑うも続けられた意地悪な言葉にはギョッと目を見開き。「な、仲間だと思ってたのに…っ!ジュリーの薄情者ー!!」雷にでも打たれたかのような大袈裟なオーバーリアクションと演劇めいた口調とで意味もなく責め立てた後は近付いた事で香る沼地の独特な湿った微妙な匂いに一瞬表情を歪め。それからふむ、と首を縦に。「まぁ…確かに。そもそも魔法使いさんもユニコーンの血か涙欲しがってるんだから協力してくれてもいいのに」まさか魔女の事を考えているとはその言葉からは考えつかず、素直に不満を口にして )
そうね、可哀想ね。それにもしかしたら怒って蹴りの一つでも飛んでくるかもしれないしね
(相手の予想出来ない柔軟な発想はいつも面白いとコロコロと鈴の鳴るような声音で笑いつつ、本に書かれた通りユニコーンが短気ならばと可能性の一つを示唆し。「あら今更な話ね。森で案内を途中で止めた日の事、覚えてるでしょ?」薄情者、と大袈裟に責められても、涼しい顔でニッコリとその通りだとでも肯定するかのような笑みを浮かべる。他者の驚き惑う姿を見るのが愉快に感じるのは妖精に共通する性質のようなもの。最初の相手との出会いで目的を果たした後、鹿を指差し姿を眩ませた出来事を指摘してみせ。「んー……アレはヨルへの嫌がらせが目的じゃないかしら。血はまぁ、手に入れられたら儲けもの、くらいに思ってそうって私は感じるわ」魔女に頼る選択肢に気付かないならそれはそれで自分は構わないとヒントは与えず、そのまま相手の話に乗る形で口を開き。本当に手に入れたければ誰かを頼らず自分の力だけでしようとするだろう。魔法使いの性格を考えれば、魔法を教えて欲しいと願う相手に課題を与えれば、それが達成されていないからと体よく断る口実が出来る。そんな予想を述べては嫌な奴だと最後は顔をしかめ「──さてと、沼までは案内したわ。道は大丈夫?それに次はどうする?このまま泉に行ってみる?」再び前に進めば沼の全貌が明らかになり。快適とも綺麗ともかけ離れたこの場所に自分としてはあまり長居はしたく無いが沼地を少し調べると言うなら付き合い、別の場所をと望むならまた案内をするつもりでこれからの動きについて、後ろを振り返っては首をこてん、と右に傾げては問いを投げ掛け)
( 蹴りなんて飛んで来ようものなら鍛えたムキムキのマッチョだってひとたまりもないだろう。「こっわ!」とあからさまに眉間の皺を深くしては続いて悪びれた様子も無くあっけらかんと言って退ける相手に苦笑いを。「あれはねぇ、私一生忘れない自信があるよ。うん。なんてったって妖精に騙されたんだからねぇ」“妖精”はきまって悪戯好きと本の知識はあるがそれは別。例えそうであっても初めて出会った妖精なのだから──とあれやこれやとどうにも伝えきれ無い思いを抱えたまま結局の所大袈裟に肩を竦めるだけで終えて。あの魔法使いならば確かにやりかねない。それでももし本当にちゃんと採ってくる事が出来たのならばもしかしたら少しは見直してくれるかもしれない。淡い期待を抱えつつ問い掛けに「取り敢えず道は覚えたから泉行きたいかな。それで、今日は泉で張り込み!」此処を後回しにする事と一日連れ回したい願望までもを伝えて )
ふふ、それは嬉しいわね。私もあの時のヨルの慌てぶりと怒った可愛い顔は今でもちゃーんと覚えているわよ?(相手の記憶に自分との出会いが深く刻み込まれている。人の一生は自分よりも遥かに短い、だからこそ僅かに道の交わった現在はかけ換えの無い大切な一時。顔を綻ばせ軽やかに笑えば、ひっそりと隠れて盗み見ていたあの時の姿が脳裏に鮮明に浮かび、からかい混じりに自分もと答えようか。「あら一度で覚えるなんて優秀ね、ヨル。次は泉ね。張り込むなら私は途中で抜けなきゃだけど……お昼一緒に食べてからでもいいかしら?」森の奥。この周辺まで来れば空気の流れが異なり枯れ木を目印に出来なくも無いが、それまでの道筋は決して分かりやすいとは思えず。多少森に慣れてきたとは言えもう記憶したのかと、適応の早さに驚きから目を見張り。泉への案内を承れば、来た道をまずは辿るべく体をくるりと反転させ。そのままふよふよと宙を浮きながら、張り込みと聞いては、自分が居れば現れる可能性が下がる為にもう少し側に居たいと自分の希望を伝え)
…可愛いって言っておけば許して貰えるなんて思わないでちょうだい。
( その表情と言葉の選びでからかわれている事は直ぐにわかってしまう。ピン、と指を伸ばした掌を相手に向けて普段とは違う口調でピシャリと言い切るも、直ぐ様クスクスと可笑しそうに、楽しそうに笑い声を漏らしては「興味のある事に関しては素敵な頭脳を発揮するタイプなのさ。どうしても駄目だった時には──目印にパンでも落として行こうかな。ほら、ヘンゼルとグレーテル的な。知ってる?」エッヘンと胸を張るように前半を、後半には一つの童話を例に冗談を紡ぐもこれは人間の読む本の内容、もしかしたら妖精である相手は知らないかもしれないと一応の確認をとり。「ジュリーも一緒に隠れてれば良くない?勿論お昼は一緒に食べてさ」共に昼食を食べれるのは願ったり叶ったり。けれども張り込みに一人は如何なものか。見つかりさえしなければ…と首を傾けて )
あら、そんなつもりは無い本心からの言葉だったんだけど……ヨルのそんな優しいところも好きよ
(普段の楽しげな口調とは異なる、鋭く断定的な物言い。あの時は自分が楽しむ為だけに行った悪戯だと自覚している。慣れない森の中、一人置き去りにされた彼女の心境には心細いものがあったかもしれない。流石の相手も怒っただろうかと、親に叱られた子供のように肩をビクッと震わせ小さく縮こまらせるも、それを掻き消すような明るい笑い声。許しを得る弁解の為の虚言では無いと訂正しつつ、甘く寛容なその態度に頬を柔らかに緩め。「へぇ、便利な頭ね。……フェンゼルとグレープル?なぁにそれ、人の名前?パンなんて目印に落としても、風で飛ばされたり踏まれたり、動物や鳥に食べられて意味無さそうだけど。それをやるなら木に傷を付けた方が良いと思うわよ」興味を原動力とする話には素直に感心し、相手の額に視線を向け。例えに出された単語は初めて耳にするものであれば、キョトンと瞳を丸くする。鸚鵡のようにそっくり言葉を繰り返してみるも微妙に間違えつつ、知らないと左右に首を振り一往復してみせ。道を迷わないようにする為の冗談のような対処方法には、至極真面目な顔付きで周囲の木に向け、真っ直ぐ伸ばした人差し指で順々に示しアドバイスを送り。「動物の嗅覚って鋭いのよ?姿を隠してもきっとバレるわ。じゃなきゃ私がユニコーンを見た事が一度くらいはあってもいいはずだもの」姿を見せなければ、との発言には自分としては否定的な意見を述べる。綺麗な湖や泉、沼に訪れた機会は多々ある。時刻も早朝や昼時、深夜であっても、散歩や仕掛けた罠の確認、人を惑わせたりと理由は様々だが、長く森に住まうそんな己でさえ一度も見た事が無いのだ。たまたま縁が無かったと言われればそれまでだが、周囲の妖精からも噂話程度の情報しか得られなかった。用心深く穢れを嫌う性質が真実ならば、やはり側に居ない方が確率は上がるのではとの考えは変わらず。パタパタと羽を震わせ沼からある程度離れてくれば、空気は新鮮さを取り戻し爽やかな風が傍らを通り過ぎて行く。「泉はこっちよ」と声を掛け、整備されていない獣道を曲がれば目的の方角へと、相手の歩く速度に合わせ徐々に進んで行き)
私が優しいのはジュリー限定ですよー。
( まるで親に怒られた子供のように見せた怯えの姿を初めて見たと思えばちょっとした罪悪感も生まれるというもの。徐に伸ばした手でその小さな頭をグリグリと撫で回せばおちゃらけた口調で以て相手が特別なのだと伝え。『ヘンゼルとグレーテル』が微妙に間違っている所を見れば知らないのだろう。その可愛らしい間違いに思わずクスクスと笑い声を漏らしそうになるが、そうすれば多分相手の機嫌は悪くなってしまう。訂正する事もなく無理矢理飲み込み、返された真面目な正論に「取り敢えず人の名前ではあるけどそんなに重要じゃないかなぁ。ここはあれだ、パンはやめよう。ジュリーの言う通り目印は木にするよ。ほら、此処にちゃーんとナイフも入ってるし」すぐ様相手の言う通りに。続けて持って来ているバッグの表面をポンポンと叩いて中に必要なものが入ってる事を主張し。沼から離れて行くにつれ景色も大幅に変わり空気も澄んだものになっていくのを感じる。辺りをキョロキョロと見回し道を覚える努力をしつつ「まぁ、そうかもだけど…。でもジュリーが居ないと不安だよなぁ」結局の所何もかも相手の言う事が正論であれば、むむ、と唸りつつ珍しく不安を口にして )
私限定?他の友達やエルフには違うの?
(相手の温かな指先が頭を撫ぜては"んふふ"と擽ったそうに笑い声を口から溢し。その優しさが自分にのみ向けられるのであれば特別感に嬉しさが込み上げるのだが、きっとそんな事は無いだろうと鵜呑みにはせず。「名前は重要じゃ無いの?よく分からないんだけど……あら、またどうしてナイフなんて持ち歩いてるの?危ないじゃない」相手が何かを堪えているのはうっすら勘づくもそれが何かは決定的には思い付かず、内心首を傾げるのみで。例に出されたものが結局何だったのかは不明だが、バックにナイフを、木の皮を傷つけられるなら食器用では無いであろう刃物を所持していると聞いては訝しげに眉を寄せ。「ヨルにしては珍しく弱気ね。でもダメよ、今回はヨルだけで頑張らなくちゃ」普段は前向きな相手の口から不安が呟かれては、意外そうに見詰めながらパチパチと瞬きを繰り返し。だがそれでも、自分に手助け出来る範囲は限られているのだと首を左右に振るしかなく)
勿論優しい事は優しいけど…なんて言うか…ジュリーはたくさん甘やかしたい!って思うんだよね。
( ひとしきり柔らかな髪の毛を撫で回すのを堪能した後はゆっくりとその手を離しつつ自身の中にある優しさの違いのようなものを伝えるも、果たして上手く受け取ってくれるだろうか。ポンポンと叩いていたバッグの表面を今度は撫でる。ボタンを外して中からナイフを取り出してはそれを相手に見えるように近付け「これだよ、持ってるナイフ。一応カバーもあるからね。もし何かあった時の為って思って森に来る時は持ってきてるんだ。遭難した時にこれで木の実採ったりとかね」一応の危機管理。遭難した所で大声で魔法使いやジュリーを呼べば何だかんだで助けに来てくれるかもしれないが矢張り毎回とはいかないし、自分でなんとかしたい気持ちもあり。再びナイフをバッグへとしまうと同じくして深い深い溜め息を。「そりゃあ弱気にもなるよー。──でもさ、ちゃんと頑張るから何か凄い応援とかしてね!」どれだけ言っても今回は一人なんだとわかっていれば一つ頷きつつ最後によくわからない願いをも付け加えて )
ふぅん……甘やかしてくれるなら私は大歓迎なんだけど。将来可愛い男の子に貢いだりしないかちょっと心配だわ
(相手の言い分を十分には理解出来ずそうなんだ、と思いながら乱れた髪を右手を使い手櫛で軽く整え。甘やかしたい、と言われて悪い気はしないものの、容姿が可愛ければ皆可愛がりたい対象なのだろうか。もしそうであったならば、と相手の先行きを不安視するような言葉を呟き。「へぇ、初めて知ったわ。危機感を持っているのは良い事ね。ちなみに、あの木の実は食べれるかどうか分かる?」考えていないようで、もしもの場合を想定していると知っては意外そうに相づちを打ち。バックをチラリと見遣ってから丁度近くの木になっている、赤いトウモロコシのように艶々とした粒が集まっている実を指差してはテストするように問いかけ。「凄い応援って何よ。いつも応援してるわよ、私?」ふわっとした注文を受けては、呆れと可笑しさ混じりの笑い声を立てつつ、先へと進み。やがて鳥の奏でる囀りが、木々の間を通りすぎるそよ風の囁きが聞こえる。まだ少し距離はあるものの、ひっそりと茂みや樹木の葉によって隠された奥の景色が、相手にも見えるだろうか。まるで宝石を溶かし込んだかのように、日差しを浴びキラキラと輝くエメラルドグリーンの泉が。その周囲に目を向けたなら水を飲みに訪れた兎や鹿の親子、水面を泳ぐ小鳥の群れの姿も確認出来るだろう)
大丈夫大丈夫。そんな節操無しじゃあないよ。
( 相手の心配を他所に片手ヒラヒラと閃かせつつケラケラと笑い飛ばして見せれば続いて問われた問い掛けにぐ、と頭を上へ向け。確かにそこには真っ赤に熟れた木の実が。視線を相手に向け直しグッと親指を立てると「食べれる!食べようと思えば何だって食べれる!」と最早精神論全開の答えを返して。進めば進む程に空気はどんどんと澄んでいく。今はもうあの湿っぽく沼特有の独特な匂いもない。「確かにジュリーはいつだって応援してくれてるけどさ、今回はいつも以上のが必要なんだよ。なんたってユニコーン相手なんだから」相手の少し後ろを着いて歩きつつパタパタと良く動く羽を眺めながら今一度応援の要請を。ややして開けたそこにキラキラと輝く泉が見えてくればピタリと歩みを止め。「うっわー、めちゃくちゃ綺麗!これはユニコーンも来るよ!」歓喜の声を初めに辺りに居る動物達にも視線を巡らせて )
本当に?お姉さんって呼ばれて甘えられたらすぐに絆されそうだけれど。そう言えばヨルって兄弟は居るの?
(軽く笑い飛ばす横顔に疑うようなじとっとした眼差しを注ぎ。優しく甘い相手ならば、と頭に浮かんだイメージを伝えつつ、家族の話題へと矛先を向け。「ブー、外れよ。あれを食べようものなら喉が腫れて唾も飲み込むのが大変になっちゃうわよ」見分けられるか否か。期待通りとも言うべきか、精神論を振りかざしての回答。くるりと体を振り向き眼前まで高度を上昇させた所で、見せ付けるように胸元の前で両腕を交差させては大きなバツ印を作り上げ、見せ付けるように掲げ。その手を下ろしては、やれやれとため息を一つ溢し。指差した木の実の名は、人の世界にも存在するマムシグサの実。誤って食せばたちまち説明した通りの症状が襲いかかる事だろう。「いつも以上ねぇ……例えば?ヨルだったらどんな応援をするの?」成功を願い祈祷の舞いでも披露すればいいのだろうか。しかしそれは自分にとっては身近過ぎて、凄いの分類には入らないような気がすれば、直接本人に訊ね返してみせ。泉を目に歓喜の声を耳にすれば「でしょ?でも、あんまり大きな声を出すと……」ふふん、と自慢気に笑みを浮かべるものの、相手の声や視線に気付いた兎がピクリと顔を持ち上げ反応すれば、まさに脱兎の如く森の奥へ跳び跳ねて行き。その一羽につられるようにして、辺りで休憩していた小鳥や動物達も忽ち逃げるように駆け出したならば、あっという間に辺りは静けさに包み込まれていくのが見てとれるだろうか)
ぅ…。そ、それはまぁ、悪い気はしないけどさぁ。私は一人っ子だよ。ジュリーいるの?
( 疑いに満ちたその視線からギギギ…と音が鳴る勢いで顔を逸らせば一瞬だが相手の言う通りになる所を想像してしまった。今一度の否定をするも今度はあまり自信に溢れてはいなく。話を摩り替えるように兄弟の話題に乗っかればちらりと視線だけを向けて同じ問い掛けをし。目の前で大きく掲げられたバツ印には苦笑いを。「頑張ればいけると思うんだけどなぁ。まだまだ勉強が足りませんでした!」変わらずブレない精神論はらしさ。しかしながら勉強不足であった事は否めなければ潔く認め。応援と聞いて真っ先に思い付くものはただ一つ。「そりゃあ、やっぱり応援歌でしょ!フレー!フレー!ジューリーイー!」応援団長宛ら、片方のずつ腕を上げ下げして何とも滑稽な応援を披露しては、刹那、驚いて逃げて行った動物達の居なくなった泉にぱちくりと瞬きを落とし「──これじゃあユニコーンも来ないね」この状態を作り出した当事者とは思えぬ冷静な口調でそう呟いて )
ほら、やっぱり弱いじゃない。……へぇ、一人っ子なのね。だからこんなに伸び伸びと育ったのかしら。私はたくさん居るわよ。と言うか、花の妖精は皆姉妹みたいなものよ
(途端に失速する自信の在り処にクスクス笑い、ほらとわざとらしく自分の主張の正しさをアピールしてみせ。相手が一人子と聞いては、ああと納得したように頷きを。姉にしては奔放で、次女と言うには落ち着き無く、気ままな妹の可能性は否めなかったが、上や下の存在の居ない自由な立ち位置。多少偏ったイメージの元感想を述べ。自分はと言えば、人とは少し生まれ方が異なる。なるべく相手に分かりやすい言葉を選んで肯定し。「いけると思うなら失敗して学ぶ事ね。でも素直に認められる所もヨルの長所ね」まだ言うかと若干呆れては、匙を投げるが如くそっけない言葉を返し。だが潔い姿には好感が持てれば、それで良いのよとうんうん頷き。「そんな踊りもあるのね。こうかしら?ふれー、ふれー、ヨール!ふれふれヨール!」相手が披露し初めて見る手の動き。それが基本の動作かと真面目な顔で観察し。次いで真似るように両手を伸ばしては、どこか気の抜けた掛け声の応援をしてみせ。「そう?綺麗で静かな場所、条件にはピッタリ当てはまると思うのだけれど」ユニコーンは来ない、との発言にはぽつりと不思議そうに首を傾げ。憩いの一時を過ごしていた動物達には少し悪いが、美しいこの景色を今は一人占め、否、二人占め出来る事に意識が向けばそのまま遠慮なく泉へと羽ばたいて行き)
お母さんもお父さんも割と自由に育ててくれたのかも。ちょっと自由過ぎたかもだけどね。でも賑やかなのはいい事だよ。大勢で食べる食事とか絶対美味しいだろうし。
( 相手の主張の方が正しかった事には触れずこのまま静かに流してもらおうか。厳しかったりもしたが何だかんだで好きなように過ごさせてくれたこれまでをぼんやりと思い浮かべ満足そうに微笑んでは、美しい妖精がたくさん集まりお喋りに花を咲かせ、木の実を頬張る所を想像し「ちょっと羨ましいな」との感想も。続いて徐に鞄から杖を取り出しては真っ赤に熟れた木の実に向かって浮遊魔法呪文を唱え。杖先から出た仄かな光は真っ直ぐに飛び木の実を包み込む。パキ、という小さな音で木から離された木の実は宙を浮かびゆっくりと手元に舞い降りて。「今は食べないけど家で試してみる。解毒の方法も調べたいしね」何とも科学者か何かのような事を口にしてそれを静かに鞄にしまいこんだ後は泉へと羽ばたいて行った相手の後を追いつつ「私が静かーにしてれば来るかも」クスクスと小さく笑い。一先ずお昼ご飯が先決か )
愛情たっぷりなお父さんとお母さんでいいじゃない。すっごく良い子だったら森に立ち寄る事も無かったでしょうしね。まぁそうなんだけど、たまに煩くもあるのよね。喧嘩をするとすごいしね
(両親について語る優しい声色と笑みには、二人への温かな思いが込められているようで。つられて自分も穏やかに瞳を緩めては微笑み返し。一つのテーブルを囲み姉妹達でお茶会を開く日もあれば、彼方此方でお喋りが飛び交う。笑っている間はいいのだが、自慢話や意見の違いから口論に発展した際の激しさを思い出せば苦い顔を浮かべ。「なら、ヨルが私たちの所に来れたら姉妹達を集めてお茶会でもしましょうか」ぽつりと呟かれた感想には、仕方ないなぁと肩を竦め、提案を一つ持ち掛け。「そう。頑張ってね」風の魔法を使いこなしつつある様は成長が見れて嬉しいものの、諦めず実験するような発言には呆れながらエールを送り。相手の言葉は距離が空いていたからか聞こえなかったようで、座り心地のよい草の上を見つけふわりと降り立っては腰を下ろし「ヨル、この辺りでお昼にしましょ?」と相手を見上げながら呼び掛け)
確かに!真面目ちゃんだったらジュリーとも出会わなかったんだからこれでいいのかも。──喧嘩は嫌だなぁ。
( 規則等に忠実で曲がった道は大嫌い!な性格であれば魔法使いにも、魔女にも、そうして大好きな相手にも出会えなかった。魔法とは縁の無い生活にそれは無い、と片手を閃かせては次いで妖精がたくさん集まり喧嘩をする場面を想像して眉下げた表情を作り。されどそれも一瞬、仕方なさそうではあるが皆が集まるお茶会に招待して貰えそうな状況になれば「クッキー大量に持ってくよ!」と瞳を輝かせて。汚れ一つ見当たらないふさふさとした草の上はさぞかし気持ちが良いだろう。大きく息を吸い込んだ途端に香る草の匂いは何故か食欲が倍増する。もしかして前世は草食動物だったかな、と意味も無く思いを巡らせつつ相手の呼び掛けに答えるように歩み寄り「お昼にはバッチリな所だね。ジュリーのお昼ご飯は何?」ゆっくりと腰を下ろし問い掛けて )
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