人外好き 2017-08-01 03:59:39 |
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次は──、待ち伏せ…とか。
( まだまだ本調子では無い相手を無理に動かしこれ以上魔力を減らす訳にはいかない。ならばあの瘴気の地に戻るという選択肢はもちろんないわけで、たった一つ。今までで一番成功率は高いかもしれない方法があるにはあるのだが。歯切れの悪い曖昧さを含んだ言葉を先に、続けてちらりと様子を伺い見るように視線だけを動かした後「ユニコーンってさ、その…そういう経験の無い女性の所に来るんでしょ?本で知ったんだけど…」つまり何が言いたいか。確率的には少ないが何度も何度も繰り返せば。「前にユニコーン待ち伏せした時は眠っちゃって結局会えなかったから、今度は頑張って起きてさ。一日だけじゃなくて毎日毎日隠れて探せば…いつか。ってならないかなぁ?」彼女の意見を待つように再び身を乗り出し顔を近付けて )
待ち伏せ?
(彼女の口から飛び出た言葉に翡翠の瞳を丸くさせては、話をもっと良く聞こうと唇を閉ざし。自分を見る瞳と視線を合わせてはじっと見つめ。「えぇ、前にそう言ったけれど……それなら、まぁ……可能性は、あるかもしれないわね」以前、有無を確認した内容はその通りで、コクンと頷き返し。待ち伏せる場所が湖や泉なら、瘴気に満ちた沼よりめ、安全性は確保される。同じ場所に彼女が留まる事で残る、乙女の形跡に。ユニコーンも引き寄せられるかもしれない。その場合、自分は側には居られないことだけが心配だが、悪くないと案だと思え。「その後の事も、何か案はあるのかしら? もし未だなら、確りと考えておくのよ、ヨル。仮に会えたとしても、血か涙を採れなきゃ、エルフとの約束は果たせないんでしょ?」自分の頭で考え、行動しようとする彼女の意欲と強さに。母が子の成長を喜ぶように、そして見守るような眼差しを向け。その先にあるゴールまでの道筋を訪ねようか)
血を採るっていう選択肢はまだ除外したいんだ。だから残るは涙だけなんだけど──何か涙腺を刺激する煙とか、魔法とか、そういうのってないのかな?
( 最早森に家でも建てた方が効率がいいのではないかと思えるやり方だが相手がその話に乗り、先を促してくれるのならばますますヤル気は上昇するというもので。罠を仕掛けユニコーンを傷付けて採取する血液は無し。かといってお涙頂戴の映画を観せる事も、悲しい曲を聴かせる事も難しければ頼りになるのは人間の力ではないのかもしれないと…。ふぅと一つ息を吐いて切り株に座る相手を優しく手のひらで包み込めば、自身がそこに腰を下ろし相手は膝の上。「ユニコーンの涙も、結界の為の対価も、治癒魔法も風の魔法も、やらなきゃいけない事とかがたーっくさんだね」珍しく弱音にも近い言葉を吐くも、それは全て自分が望んだ事で嫌になればすぐにやめてしまえばいいだけの話なのだ。魔法使いに言ったって同じ事を言われるだろう。それでも少しだけの弱さを聞いて欲しいのは相手だからか )
涙腺を刺激する、ねぇ。煙なら警戒されるでしょうし、涙を流させる魔法なんて私は知らないわ。相手が言葉が通じるなら、笑わせたり、説得しても出来るでしょうけれど……。
(彼女の話に耳を傾け、小さな脳味噌を働かせようとするも、如何せん情報不足であり、妖精から彼女へと教えられる魔法は無く。まじないの類なら魔女や魔法使いが、自力での穏便な方法としては笑い泣きや欠伸等の外部からの働きかけや、ユニコーン自身から協力を求める手段も考えられるかもしれない。彼女の柔らかな掌に掬われれば「わっ」と声を漏らし、膝上に。上から降り注がれる言葉の雨に、本調子であれば飛んで頭を撫でてあげたいと思いながら、唇を開き「……そうね。でも無理はしなくていいのよ。義務でも無いのだから、やりたい事だけをして、疲れたら休んで。またお茶会や森の探検をしたって構わないし。私は何時だってヨルの味方よ?」すりすり、と。彼女の手を温めるように撫で擦り。優しく受け止めるように瞳を細め。彼女の憂いが少しでも晴れたらと思いながら、丁寧に言葉を紡ぎ。天を仰ぐように首を伸ばせば、自分はどんな時も側に居ると。穏やかに微笑みかけ)
でもきっと、説得に応じてくれるなら涙も血ももっと希少価値低いはずだよね。──あ、そもそも会えないと説得も出来やしないのか。
( 膝の上で頬擦りをする小さく可愛らしい友達の絹のように柔らかな髪の毛を人差し指で優しく、優しく、壊れ物を扱うかのような手つきで撫でつつ。楽しくて仕方がないはずの不思議な出会いや出来事に少しだけいっぱいいっぱになっているのは季節的な疲れなのか。でもだからと言って何もやらないという選択肢は勿論無い。慈愛に満ち溢れた言葉の一つ一つを聞き逃すまいと小刻みに頷いては「ジュリーとのお茶会は私のトップスリーに入る楽しさだもんなぁ。嫌な事とかあってもぜーんぶ吹っ飛ぶってモンだよ」にしし、と前歯を見せ笑い次に訪れるお茶会の為に用意するお菓子を考え。そうやって潜む楽しさで頭も心もいっぱいになれば「よーし!まずはジュリーとの秘密の洞窟を魔王から守る為、何としても結界貼らなくては!」すっかりいつもの調子に元通り。相手が元気になればもう一度、今度は細心の注意を払ってあの瘴気の地の探索といけるか )
(/背後様いつもお世話になっております!お返事の作成はまだもう少し掛かってしまうのですが、その前に。此方は何ともありませんでしたが、地震の影響は大丈夫でしたでしょうか?
それからハッピーバレンタインです!妖精からヨルちゃんに、きっと甘いチョコレート味に似た木の実を贈っていると思います。これからも宜しくお願い致しますね。それだけ先にお伝えしたくて、背後からのみメッセージを失礼致しました…!)
(/ 主様こんにちはー!こちらこそいつもいつもお世話になってます。
こっちは多少揺れたものの特に被害もなく大丈夫でした。主様の方は大丈夫でしょうか?そして今日は東、北日本と大雨や大雪のようなので主様もしそちらにお住いでしたら気を付けて下さいませ…!
バレンタイン、ジュリーに贈るならやっぱりカラフルなチョコレートチップが降り掛かったオシャレで可愛いやつ。魔法使いさんには洋酒の入ったものでしょうか+ この先もストーリーをやりつついろいろなイベントが出来たらなと思います。よろしくお願いします!! )
会うのも交渉するのも、そのどちらも難しいからでしょうね。私ならいきなり会った人間に、涙や鱗粉を求められたら怖くて逃げるもの。
(柔らかな指の腹で撫でられては、心地よさそうに妖精の瞳が和らぐ。そんな中での一角獣の希少性の高さは、概ね彼女と同意見だと言うかのように首を縦に振って頷き。人に狙われる危険のある身は、追われる側寄りの立場に近い気持ちを抱いていて。朗らかな彼女の笑みが空気を震わせては、膝上から首を上向かせた姿勢のまま柔らかく笑い返し「ふふ、そうなの?嬉しいわ。ちなみに一位は何になるのかしら?」彼女も自分と過ごす時間を気に入ってくれていると聞けば、嬉しくない筈もなく。温かな気持ちがじんわりとまた胸から全身に広がってゆき。ちょっとした好奇心から、他の楽しみを気に掛け。「ユニコーンの捜索の前にそれもあったわね。魔女を頼るのは、私は賛成しないのだけど……あの沼地で、ユニコーンの痕跡と対価になりそうな何かを探すの?」座っていた状態から、手を着いて立ち上がればよろ…と身体が左右にふらつくも、顔色は少し悪い程度。ぱた、ぱた…と鈍い動作で翅を揺らしては宙に浮き上がる。その姿は疲労は抜けきっておらず完全には回復しきっていないが、頼まれれば彼女の身を瘴気から守る風の魔法を再度行使することは可能そうで。先程はユニコーン捜索を目的としていたが、自分は協力する事を断った魔女への品を次に求めるならば、妖精は渋い顔で同行し見守るくらいはすることだろう)
(/お返事遅くなりすみません…!ご無事で何よりです!その後は此方も問題なく、仕事には追われつつ過ごしておりました。心配して下さり、また妖精と愛想のない魔法使いにまでチョコレートをありがとうございます!ほのぼのや、シリアス、ファンタジーらしい話まで色々やっていきたいと考えていますので、此方こそこれからも宜しくお願い致しますね!では失礼致しました…!)
確かに……私も歩いてて知らない人に「泣いて!」って言われたら逃げるもんな…。
( 考えるのは大袈裟にも夜道を一人歩いている中、ふいに背後から見知らぬ大男に涙を要求される場面。ぶるりと身震いしてあからさまに嫌そうな表情浮かべるも、続けられたお喋りの内容にはすぐさま朗らかに笑みを浮かべ。「これはとっても難しい質問だねぇ。どれもぜーんぶ一位って感じだけど強いて選ぶなら“日々の探検”かな。新しい植物とか動物見付けたり、そういう発見があるから素敵な洞窟で栽培出来たりもするわけだからね」少しばかりの考える仕草の後に全ての事柄に繋がるものを上げては、ふらりふらり、危なげに宙へと体を浮かせた相手に此処に乗るようにと右肩を指さし。「ユニコーンも大切だけど、先にやるべき事は私達の畑を守る事なのだよ。占い師さんが洞窟に結界張るための銅像?みたいなやつを見せてくれたんだけど、何かいい感じの物と交換なんだよねぇ」不満そうな相手の表情はこの際見なかった事に。対価として何が相応しいのかはわからないが、危険な地のものならばもしかしたらと淡い期待を抱きつつ、肩へと乗ってくれたのなら再び瘴気の地へと戻ろうか )
(/ こちらこそ遅くなってすみませんー!いろいろと無事なようで安心しました!これからもたくさんのお話を一緒にやれますように+改めましてよろしくお願いします!そして失礼しますー! )
(/背後のみ失礼致します。体調と仕事とで気付けば長らく、一言の連絡も疎かになってしまい、レスを大変おまたせしてしまい申し訳ありません。そしてまだ余裕が生まれるまで時間が掛かってしまいそうで、此方の事情で大変申し訳ないのですが、もう少しの間、待って頂けますでしょうか?当方としましては、今まで沢山の楽しい時間を過ごさせて頂いた夜ちゃんや背後様との縁をこれからも繋がっていたいと考えております。もしまだいらっしゃいましたら、すみませんが、ご検討の程、お願い出来ましたら幸いで御座います)
(/ まずはお忙しい中でのお返事をありがとうございます!!
勿論です!主様の負担にならないのであれば私はいつまでも待たせてもらいたいです!私も主様、そして天真爛漫なジュリーや現段階ではまだ冷たいけど小さな優しさもある魔法使いさん、魔女らしい一面も見る事の出来たラナさんとずっとずっと繋がっていきたいです!+
これからどんどん気温も上がって来るだろうし、色々な面で体調にも十分ご自愛下さいませ!私も次に主様に会える時まで元気でいます!+ )
(/返信下さりありがとうございます!!背後様の優しさに感謝の気持ちで一杯です。背後もこれからも夜ちゃんの成長を見守っていたいですし、背後様と一緒にお話を続けていきたいです。なのでまだ縁が繋がっていた事が凄く嬉しく思います。背後様も体調面にお気を付け下さいね。次は、ロルを練ってから参ります。重ね重ねありがとうございました!では一度失礼致します…!)
でしょう?ヨルは可愛いから、もしそんなヘンタイと出会したら迷わず逃げて、私の名前を呼ぶのよ。必ず助けに行くわ。
(もしもの例えに、ユニコーンよりも彼女に置き換えた話に意識が持っていかれてしまうと、妖精から見た友人は明るく、楽しく、魅力的な少女で。人攫いの対象にされかねないと、半ば本気の心配を宿した声色で自分を指差し。森ならまだしも、人が住む町中であったなら有言実行となるかどうか等は考えず。守ってみせると言いきっては、太陽のような笑顔を見つめ。「探検、ね。確かに新しい発見は楽しいわよね。エルフや私に会ったのも、そんなヨルだったからでしょうしね」普通の人間は危険だからと立ち寄らず、無愛想な魔法使いに何度も会いに来たりしないだろう。旺盛な好奇心に引き寄せられ、相手に声を掛けた妖精は懐かしむような眼差しを送り。細い指が示す先。彼女の右肩へ、好意に甘える形で腰を下ろさせてもらえば、顔をくるっと左向かせ、彼女の横顔を翡翠の瞳に映し。「エルフを退けられる銅像?それは少し興味があるけど。いい感じの物が沼地に本当にあるの?魔女はどんな物を要求してきたの?」自分達にとっての大切な地を優先してくれる優しさは嬉しいものの、抽象的な表現での探し物には不満顔のまま、矢継ぎ早に質問を重ね。彼女が歩き始めるなら、再び羽を震わせ、光の鱗粉がふわりと宙を舞い。一人と一羽を対象に、身を守る風の加護を付与することだろう。淀んだ生暖かい空気に、腐敗した落ち葉。枯れた木々。生き物の気配が薄い、瘴気の地に景色が移れば、此処に一体何があると言うのだろうかと、妖精は辺りを見回し)
(/背後様のお言葉に甘えてしまい、体調や環境等が整うまでに一月以上お待たせしてしまい、本当に申し訳ありませんでした。リアル事情を書いてしまうと長くなってしまうのですが、漸く安定致しまして。今後はお待たせすることなく顔を出せるかと思います。もしまだ此方のスレを見ていて下さり、お会いすることが叶うのでしたら、物語の続きからお相手願えましたら幸いです。ご検討の程、宜しくお願い致します。)
ジュリーはお姫様だけど、私にとってはカッコよくて頼り甲斐のあるナイトだねっ。
( 自信満々に言い切って見せたその言葉は例え根拠等無くたって幾分も気持ちを暖め、そうして勇気や強さを与えてくれる。幸せである事を前面に押し出しつつ何処か気恥しそうにそう答えては「魔法使いさんやジュリーに出会ってなかったら私は今頃何してたんだろうなーって考える事あるよ。それなりに楽しんでたとは思うけどさ、きっとこんなに幸せでキラキラして無かったと思うんだよねぇ」出会った頃を懐かしむように目を細め。何時しか周りは毒々しい瘴気の漂う地へと変化している。肩に座る相手の体力を気にするならばあまり長居は出来ない。が、しかし。「それがラナさん何も言わなかったんだよねぇ。私が自分で考えなくちゃなの。──こういう場所ならラナさんだってわざわざ来たくないだろうから何か…瘴気の付着したアイテムとかってあんまり価値ないのかなぁ」困ったように眉を下げ辺りを見回すもそもそも何が彼女のお眼鏡にかなうのかもわからず、「ジュリーだったら何を望む?」と参考程度の問い掛けをして )
(/ 主様お久しぶりですー!!主様の体調や環境が安定する事が絶対に一番大事だと思うので謝らないで下さいませ!私はまたこうしてお話させてもらえるだけでとても幸せです…!是非また物語を共に紡がせてもらいたいです!よろしくお願いします!+ )
ふふ、それは良いわね。お姫様で騎士だなんて、可愛くて格好良いじゃない。なら、ヨルはお転婆なお姫様で、私の親友の魔法使いね。
(見た目を褒められるのは勿論嬉しいが、体格は彼女より一回りも二周りも小さい。魔法使いに羽虫呼ばわりされるようなサイズでも、頼ってくれるとの言葉に偽りは感じられず。機嫌良さ気に頬を緩め、任せなさいと言いたげに胸を張り。夜色の髪は美しく、性格は能動的な彼女は守りたい対象であり。そして側に居れば不思議と楽しい、それこそ今までに見たことのない、未知の魔法を行使する者に見える。今は一人前よりも一歩手前ながら、今後の成長が楽しみでもあり。戯れるような言葉を返し、過去を振り返る発言に耳を傾け。「そうねぇ……ヨルなら、学校で他の友達と仲良く遊んでたんじゃない?私は、時々迷い込む人間に悪戯したり、他の子とお喋りしてる、これまでと代わり映えの無い日々だったでしょうね。……だから、貴女に会えたお陰で甘いお菓子もジュースも知れて、こうして過ごせて楽しいわ。……まぁ時々、大変なめにも合うけどね」顔を正面に向かせ、遠くを見据えながら。平凡な一日が、彼女と過ごせば鮮やかになる今に声のトーンを明るくさせ。最後にちら、と左隣を見ては。今回の一件や、以前にも暴発に巻き込まれ気を失った事件を意地悪くからかうような口調でわざと声に出してみせ。魔女の話になれば「ふぅん……魔女は利用出来るものは利用するとばかり思っていたけど、違う奴も居るのかしら。それとも、ヨルは何が良いか聞いたの?具体的に言われなければ答えなかったり、困らせるような事を言って自分にとって有利になるよう話を運んだりする、性格の悪い奴なのかもしれないわよ、そいつ。……瘴気の付いたアイテムの価値は私には分からないけれど、それをそのまま持ち帰る気?それって大丈夫なのかしら」対面した事が無いのもあるが、妖精が抱く魔女のイメージ図には偏見が多く盛り込まれているが、掠っている部分もあるかもしれない。瘴気の欠片を所持しているだけで気分が悪くなりそうでもあれば、傷んだ枯れ葉や、毒花の気配がする紫の花を彼女の肩から見下ろし。「私だったら、お菓子にアクセサリー、髪飾りに可愛い洋服。あぁ、お化粧品も良いかもしれないわね。でも、相手が欲しい物と交換なら、ちょっと値段を吊り上げて、どこまで出せるか様子見もするかもしれないわ。ちなみにヨルなら、何を望むのかしら?」自分の好きな物が魔女の嗜好と重なるかは定かではないが、一つの参考例とするなら、口数を増やし、想像の翼を広げ。周囲にはなかなか目ぼしいものは、己の瞳には見当たらなければ、視線は彼女へと流し。同じような問いを返してみせ)
(/わあぁぁ!お久しぶりです!お元気でしたでしょうか?こんなに早く返事がもらえて、すごく嬉しくて、ほっとしました!ありがとうございます!背後様の優しさにいつも救われております。私もまたヨルちゃんと背後様にお会い出来て、止まっていた物語も漸く再開出来て大変嬉しく思います!此方こそ改めて、また宜しくお願い致します!!)
魔法使い……そっか!私魔法使いか!だったらジュリーが自慢出来る位にもっともーっと凄い魔法使いにならなくっちゃ。
( 自らの称賛の言葉の後に続けられる一つ一つを破顔し聞いていく中で最後に出された単語は中でも心が躍る。一人前の魔法使いであると自画自賛出来る程この分野に置いて図太い神経は持ち合わせていなく、だからこそ自身を“魔法使い”と呼んでくれるのはこの上ない喜びであり、もっと、と高みを目指したくなるのだ。それは相手と出会った頃をからは想像も出来ない事で。二人して過去の思い出を振り返る中自身が一位二位を争ってもおかしくは無いお茶会の話には「今度またお花見しようよ!それでまた美味しいお菓子とジュースで乾杯するの」と期待に満ち溢れた提案を、されど意地悪く紡がれた思い出したくもない話題には盛大にいじけたような、それでいて申し訳なさの滲む表情でつい、と視線を逸らし「ジュリーってば意地悪だよぅ…」バツが悪そうな口調でポツリと返事をして。ぐしゃ、ぐしゃ、と瘴気を纏う草木を踏み付けて歩く中、魔女への偏見の言葉と共に記憶を呼び覚まされては「──これ。欲しそうだったよ」人差し指を真っ直ぐに自身の右目に向けてハァァと盛大な溜息をつきすぐに頭を振って。ジュリーの欲しいものはいつだって真っ直ぐで綺麗な物。それでも魔女は納得するだろうか。ううむと首を捻りつつも「私は……新しい鞄が欲しいかな。もう少し大きめのやつ」ひとまず自身のパッと思い付く限りで欲しいものを上げ、再びどうしたものかと頭を悩ませて )
(/ はい!こちらは何の問題もなく元気でした!+でも各地でコロナがどんどん酷くなってきてます故、それだけじゃないにしろ主様も体調等お気をつけ下さい!私もまた物語を再び紡ぐ事が出来て嬉しくて幸せです…!!レスのスピードは全く気にしませんのであまり気負わずこの先ものんびりお相手して頂けたらと思います!よろしくお願いしますー!! )
えぇ、魔法使いよ。今でも私にとっては自慢の子だけど。賢者と呼ばれるくらい頑張ってね。応援しているわ。
(明るく弾む彼女の感情につられ、妖精も楽しげな笑顔を向けるも。しれっとした顔で高みへのハードルを然りげ無く上げるような発言を落とし。「あら、嬉しいお誘いね。森でもヨルの住んでる街でも、またしましょう。私も何か持ってくるわね」自分の中では一番楽しい時間が話に出て来れば、瞳の奥をきらっと輝かせ。意地悪だと言われては、知らなかったの?とクスクス笑いながら、責めるような呟きを聞き流していたが、話題が移り。耳を傾ければ「これって……まさか、目?なんて性悪な魔女なのかしら!絶対にそれは差し出しては駄目よ。もしそんな事したら絶交よ!」人差し指の先にあるのは、形の良い二重のアーモンドアイ。そうと気付けばギョッと翡翠の双眸を見開かせ。吐き出された重たい息と、対価を探しているところから、流石に断ったのだろうことは察せられたが。念を押す言葉を紡いでは五月蝿く騒ぎ。それが落ち着いたなら、彼女が求める物なら何でも用意してやりたい気持ちが湧くも、自分には巨大過ぎる丈夫な布袋の調達は無理なので。鞄をぼんやりと見下ろし「あぁ、それなりに長く使っていそうだものね。……それで、何か見つかりそうかしら?」自分はお手上げだと…彼女に付き添いはしても、魔女が絡むとやる気が低下している妖精は肩を竦め。目視にて探すのを早々に諦めては、上半身を前に傾け、彼女の顔を覗き込み)
(/それなら良かったですー!此方こそ心配して下さり、嬉しいお言葉までありがとうございます!私も幸せです…!此方こそ、今後ともお相手の程宜しくお願い致します!では、背後は失礼致しますね…!)
私がもし賢者になったら、お菓子だって化粧品だって出し放題だよ!
( 上げられたハードルにも臆する事なくブイサインを。果たして魔法の使い方という物は本当にそんな私利私欲なのかとは思うが一先ずそこにまで辿り着かねばならないのだから、モチベーションをあげる為には良しとしてほしい。以前花見をした時は──様々な思い出があるが大きな桜の木の下だったはず。家ではお花見というよりはお茶会。ならば次は街を案内しがてら良さげなスポットを探そうではないか。「じゃあさ、今度ジュリーにお花見の招待状を送るよ。親愛なるジュリー様ってね」膨らんだ提案をひっそりと隠しつつ楽しげな提案だけを送れば続いて己の事を思ってか騒ぎ立てる相手の小さな頭を人差し指で撫で回し。「大丈夫大丈夫。流石にそんな馬鹿な取引はしないって。ラナさんだって本気でわたしてくるとは思ってないだろうし、でもだからこそ代わりになる物を見付けなきゃなんだよ。…こんな場所には流石に何も無いかもだしやっぱり見合う対価がどんな物になるか相談しなきゃかなぁ」散々揺れる頭の感触を楽しんだ後は視線だけを相手に向け直しそろそろこの場から去ろうとする意志を示して )
(/ こちらこそ何度も何度もですがよろしくお願いしますっ!メインのようなストーリーからイベント等までたくさんまたやれたらと思います!では、失礼しますー!! )
ふふっ。賢者様ならお金で買える物より、折角なら何処へでも通じる扉を召喚したり、見たい夢を見せたり、動物の姿になれたりした方が楽しいんじゃないかしら?
(意気揚々と語られる明るい未来に、やる気が湧くのは良いことながら。魔法ならもっと現実から離れたことさえ叶えられると。実際に存在しているものを例として並べていっては、同意を求めるように首を左肩に寄せるよう、傾げてみせ。普段森で過ごす自分には、人の街は新鮮なもので溢れていれば「それはとっても素敵ね。招待状、楽しみに待っているわ」と、期待に胸を弾ませ、唇の端を持ち上げて微笑み。頭を撫でられると嬉しそうに瞳を細めるも、魔女を一括に語る偏見は根強く、表情を一変させ「いいえ、魔女ならあわよくばそうなることを望んで口にしたんだと思うわよ。少なくとも、対価に相応しくない物は冗談でも口にしない筈よ。」油断してはならないと、硬い声で警告する。そうしてこの辺りでの収穫は残念ながら無しで立ち去るようなら、妖精は特に異論なく。肩に座ったまま彼女の歩みに身を委ねようとし──ゾクリ。背後から何者かの鋭い視線を察知し、素早く振り返り…「っ……!ヨル、走って!早くっ!」悪意や呪い、或いは死者の怨念を宿した黒い靄のような、獣の影。瘴気によって生まれたのか、発生源であるのかは不明ながら。危機感を抱くには十分な存在の出現に、獣はまだ動き出す気配は見られないものの。妖精は今直ぐ沼地から離脱するよう、彼女を急かすべく、焦りを含んだ声を飛ばし)
え。そ、そんな素晴らしい事も出来ちゃうの!?どうしよ…見たい夢とか今からたくさん考えとかなきゃ……。
( 魔法使いやファンタジーな世界に憧れようともそこは矢張り現代を生きる人間。人間らしいお金で解決出来てしまう欲望を嬉々として伝えていたが妖精の口から出た言葉は想像の遥か上のもので。今更ながらにそんな大それた事も叶ってしまうのだと理解すれば、賢者どころか一端の魔法使いにすらなれていないと言うのに高み過ぎる高みへと意識を飛ばし。そんな思考を現実の世界へと戻したのは相変わらず魔女にこれっぽっちも良い印象を抱いていない相手の言葉。「ほわほわしてて綺麗な人がなんだけどなぁ…」思わず唇の隙間から零れ落ちた言葉を聞かれてしまったのならば更なるマシンガントークが飛んで来そうだ。だからこそ先にとばかりに「とにかく!私は絶対絶対目とは交換しない!あ、勿論目だけじゃなくてこれ以上私の体の一部は交換材料にしません。…ね?」力強く頷きこれ以上心配掛けまいと微笑み。──刹那。そうそう聞く事のない相手の切羽詰まった声が鼓膜を震わせる。ビクリと双肩を震わせると同時に体が勝手に従ったと言っても間違いではないだろう、考えるよりも先に足は動き出し。「っ、何!!?何なの!?振り返ってもいい!?」地面を這う太い木の根に時折つまづきながら、思考が上手く働かないながら、それでも言われるがままに走り、すっかり安定感の無くなったであろう肩に座る相手へとやや荒々しい声色で状況の説明を求めて )
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