【MHA】幼馴染みと爆破とワン・フォー・オール【非募】

そんな訳じゃ…っ！( 耳元で突然響く爆破音と感じる熱に思わず目を閉じ、身を守るように手で頭を抑え縮こまり)あ、かっちゃん、待って！ボスと戦うのなら、少しでも作戦を立てて行った方が…！(気が付けば数歩先を歩く相手に、急いで自分も駆け寄りながら声をかけ)

―――..あ"っ？！(相手の制止の声も聞かずに突っ走っていくと、敵の個性を真正面で受けてしまい)

─ッ！(目の前で急に攻撃を受け視界からいなくなる光景に、瞳孔を開き即座に飛ばされた先の相手の元に駆け寄り)かっちゃん…！……(息の有無を確認し、自分の後ろにそっと横に寝かせると、先程見た敵のスピードと物理攻撃の衝撃度の強さを想定。弱点を、振り絞り考えながらワンフォーオールを解除)

う"っ.....で、く..(くいっ、と相手のヒーロースーツを引っ張り、相手の名を呼んで)
あいつ..、たぶん増強型の個性..テメェと同じだ(血だらけの腹を押さえ座ろうとするも、腹が痛んで座れず大きく舌打ちをして)

…うん、スピード勝負での接近戦では実力差があり過ぎる。けど速さに力を乗せて攻撃している上に、敵は体も大きい分体力の消耗は早いと思う。まずは敵の攻撃を避けて、消耗を狙い隙ができた所を一発で仕留めて決着を付けるしかないみたい。…あくまで予想だから、うまく行くかは分からない…。かっちゃんは、僕が背負うからしっかり掴まっておいてね(数多い選択肢の中から有力な情報をピックアップ、相手をそっと背負った所で再び敵が攻撃を仕掛け。間一髪の所を何度も交わしながら、出来るだけ距離を取り反応できるように相手から一切目を逸らさずに)

？！..デク、気ィ付けろよ(相手に背負われたことに驚くも、状況判断して大人しく相手にしがみつき、ぼそりと相手を気遣う言葉を投げ掛けて)

うん、充分に気をつけてはいるけど…ッ、…少しの犠牲は避けられないみたい(やはり早さでは相手との差が歴然としており、避けはするも何度かは頬や腕、足などを擦り細く長く切られた皮膚からは血が滲んで)

チッ..。デク、もういいから降ろせ(相手におぶられながら敵の弱点や動きのクセを見つけ出し、多少動きは鈍るが回復してきたため、グッと相手の肩を掴んで)

だ、だめだよかっちゃん、もし今降りてもさっきみたいに運良く助けることができる可能性は低い…このまま２人でいた方が得策だ(降りようとする相手を制止させようと諭しつつその感も相手の攻撃を避け続け)大丈夫、だいぶ相手も鈍ってはきている、もう少しで潮時みたい(じっ)

..潮時だからこそ二人でとどめぶっ刺すんだろーが！それにもう俺はあんなミスしねぇわアホ！早よ降ろせや(相手の背から降りようとじたばたと暴れて)

……、分かった。でも、無理はしないでね。僕が前方でおびき寄せるから、かっちゃんは後ろから頼むよ(そっと岩の陰に相手を降ろすと引き続き、相手を引き寄せるようにオーバーに動きを増して)

チッ..。指図すんなやクソナード！！(悪態吐きつつ、きちんと後ろから追撃していて)
..おい、そろそろぶっ殺,すぞ(自作の必殺技をぶちかます体制になって)

…ッ！今だかっちゃん！(何度も攻防戦を繰り返し、段々と自分も体力の消耗が著しく傷を受けつつも敵もまたかなり速度も落ち相手の体勢が整ったところで、声をあげ)

いくぞデクッ！！！(相手に当たらないように最大火力を掌から放出して)

うん…！ッ(相手の動きを見て、当たらない箇所に避けては身を守りながら爆風に耐え真っ正面から攻撃を受けた敵を恐る恐る見て)…倒した、みたい。はぁ〜良かったぁ〜…(一気に脱力、ぺたんと座り安堵)

おう。....っつ..！(敵を倒したことによる安心からか、腹部がまた痛みだし、押さえて)
でく..、てめぇ、けがは、ねぇか..？(壁にもたれ掛かるようにして、相手の安否を問い)

僕は大丈夫！…けど、かっちゃんが…(おろ、)とりあえず、あとは警察に任せて、病院に行こう(相手の傷を見て、深さがあり出血量も多いことを確認。再びそっと抱きかかえると、駆けつけた警察に手短に事情を説明して)

こん、くらい、大丈夫だわアホ(再度抱きかかえられればギリッと歯軋りをして)
てめぇ、の、そーゆー..とこ、マジイラつくなァ..(ぐぐ、と相手の腕を力任せに握りしめ)

ひッ、…い、痛いよかっちゃん…！(相手の力は負傷中であるも、常人離れしたもので傷も上乗り痛みが走りながら相手の怒りの感情にも多少なりと怯えつ、しかし離すわけにもいかずに足を進めて、)

そーゆーとこが、昔っから..ぅ..！(どうやら敵の個性にかかってしまったようで酷い頭痛に頭を押さえ)
―――..デク、好きだ。ちいせぇ時からずっと..(しばらくして頭痛は収まるも、瞳はとろんとしていて)