"元"同性の後輩に迫られて困っています/ひぼ

失礼します。保健委員の雨宮です。当番できましたー。
(今朝女体化したばかりの、なんとか周りの反応や自分の高い声にも慣れてきた昼休み。
自分が当番だったことを思い出しさっさとお弁当をかきこむと、小走りで保健室に向かい、ノックをして扉を開けると頭を下げ。委員がいつも座るへたれた椅子にミニスカートも気にせず足を広げたままぺたんと座り。)
(/絡み文置いていきます。読み辛いなどありましたら教えてください。)

(/あげておきますね。)

失礼します。当番の柊です＿…?
( 昼休みを告げるチャイムが鳴り、保険委員の当番を割り振られていることを思い出せば相手と同じように昼食を済ませた後保険室へと向かい。扉の前に辿り着いては控えめにノックして訪ねた目的を告げ、頭を上げて室内を改めて見るが、そこには一緒に当番をするはずの先輩ではなく見知らぬ女子生徒が居て。此方が赤面しそうな座り方をしている彼女へと近くと「すみません、此処は保険委員が座る場所ですけど…。」と声を掛けながら誤解されないようスカートから視線外し。 )

( / そう言って頂けると助かります…! 絡み文ありがとうございます、此方が出すと言ったのに遅れてしまい申し訳ございません…。とりあえずは落ち着いたので絡ませて頂きますね!
一緒に当番をする、という解釈をしましたが間違っている部分があればご指摘ください! )

はあ? 俺 保健委員だけど?
ってか今日お前と当番だろ。寝ぼけてんの?
当番表見ろよ。
(頭上から降ってきた声に足を組んで顔を上げると、今日一緒に当番をやる予定の柊で。
今日半日で、自分の正体に 誰も気づかないことに 順応してしまったのか、素のまま怪訝そうに眉をひそめて上目遣いに相手を見ながら、呆れたように上記を口にし。
厚紙に貼られた当番表をひっつかんで、相手の体に突き刺すよう押し付けて渡し。)
(/いえいえ、大丈夫ですよ。間違っていません、わかり辛くてすみませんでした。宜しくお願いします。)

え、初めてお会いしたんですけど…。
( 相手と己は確かに初対面のはずだが、保健委員で今日当番だと主張されてしまえば困惑しながらも当番表受け取り。相手の指示通り名前を確認してみればそこにはやはり" 雨宮 "の文字が。言われてみれば彼の先輩の面影があるような気がして、｢俺｣という一人称や男らしい言葉遣いも女の子のものとは思えず、馬鹿な質問だとは自覚しながらも｢…えと、まさかとは思うんですけど雨宮先輩じゃないですよね?｣と確認してみて。 )

( / 合っていたようで良かったです。こちらこそ宜しくお願いします! それでは背後はこの辺で失礼しますね。 )

まさかも何も雨宮先輩様様だけど... ...あ!
......耳かせ。
お前の知ってる俺って男と女どっちだ?
(相手の言葉に、訝しげな視線を向けたまま、偉そうに腕を組み自分の名を肯定して、そこでやっと気づいたようで勢いよく立ち上がる。
保健の先生がいるので小声で話そうとしたが、背伸びをしてもギリギリ耳に口が届かないことに気付かされ、恥ずかし半分、悔しさ半分、で頬を染めながら頭を下げるようジェスチャーして。小声だがはっきりとした口調で問い。)

( 己の愚かな質問をさも当然のように肯定されるとは思っておらず目を丸くする。一体どんな整形をしたと言うのだろうか。一連の動作を見守っていればどうやら耳打ちしようとして失敗したらしく、悔しそうな様子も可愛くてこんな状況にも関わらず笑いそうになるが辛うじて堪え。ジェスチャーされるままに頭を下げて投げ掛けられた質問を聞けば今度は此方が訝しげな視線を向けながら｢男に決まってるじゃないですか。｣とはっきり告げて。 )

...!! っだよなー!
よかったー自信なくなってきたところだったんだわ!
(相手の返答を最後まで聞くと安心したように目を輝かせて、耳から顔を離すと嬉しそうに頭を掻き。 先生が職員室にちょっと行ってくるというので見送ると、先程のように足を広げたまま堂々と椅子に座り直して口を開く。
「俺も信じらんねえんだけどよ。起きたら女になっててさ、お前以外皆、俺は最初から女だって言うから困っててさ。」
と困ったと言いつつも軽い調子でうーんと悩んで見せて。)

ええっ、そんなことあります?
( 此方の返答を聞いて嬉しそうな反応を示す相手だが、未だ状況が理解できず首を傾げていたところで先生が退室し。全く困っていないようにも見える相手の説明は予想を遥かに越えたもので、未だ半信半疑といった様子で上記。確かに先程の先生も当然のように彼女のことを受け入れていたことを思い出せば取り敢えずは納得することにして。ふと思い出したかのように相手の開かれた足へと視線を遣れば｢というか足、閉じた方がいいですよ。パンツ見えそうなんで。｣ともはや同性の先輩だとわかった今気を遣う必要もなくなったのか堂々と視線を向け。 )

あったんだから仕方ねえだろ。
半日閉じてたら疲れたんだよ。
ここは先生とお前しかいねえし、お前は俺の正体知ってるしいいだろ。
(疑うような視線を向ける相手に、これ以上証拠もないためあっさりと短い言葉で片付けて。
委員持ち回りの当番日誌の書ける場所、日にちなど空欄を埋めながら、無遠慮に視線を向けてくる相手を気にする様子もなく、閉じるどころか男より筋肉がないせいか、力を抜いてさらに広がった足をぷらぷらと揺らして。
だらしない体制で座ったまま、背もたれのない椅子の上で背中を反らすと、怪我や病気の生徒用のスチールをズリズリと引きずって来て「座れば?」と一言。)

はあ、正体知ってても先輩が今女の子であることに変わりはないんですけどね…。あんまり無防備だと襲っちゃいますよ?
( 閉じるどころか更に開かれていく足を見ては溜息を一つ。どうにも危なっかしい相手に対して自分も含めて警戒した方がいいと冗談めかして忠告し。相手に座るよう勧められれば一言礼を言ってその椅子に腰かけ、「で、これからどうするんですか?」と少し落ち着いたところでどうするつもりなのか尋ねてみて。 )

きゃー柊くんのえっちー。
んー、誰かに言っても信じてもらえないだろうしなあ。
適当に調べてみるけど今んとこ困ることもねえし戻るまで普通に生活する。
でも何かと面倒だからなんかあったら手伝ってくれ。
ココ保健室だし体に関する本とかあるよな?
(相手の忠告を全く本気にしていないようで棒読みすると、なんとなしに立ち上がる。
相手の質問にふんわりと答えながら、当たり前のように手伝うことを半ば強制的な口調でお願いし、保険室内の小さな生徒向け本棚に歩を進めると、本棚の前でしゃがみ、適当な本をとってぼんやりとパラパラめくり。)

あ、俺も手伝うんですね! まあいいですけど。
( わざわざ忠告したのに全く意に介さない様子を見れば知らねーぞ、なんて心の中で悪態つき。わかってはいたが手伝わせる気満々でお願いされれば、役得展開が期待できそうなのでまあいいかと了承し。本棚へと向かう相手に対しては「授業でもやるしあるんじゃないですかね? 女の子の心と体♡みたいな。」と悪意のあるタイトルの読み方を。ぱらぱらめくっているところを後ろから覗き込んでは「どうです?」と有益な情報があるか確認し。 )

馬鹿、そんなんじゃなくて戻る手がかりとかだよ...。
まあそう簡単にあったら苦労しねえよな。
(手伝わせることにへの返事が思いのほかあっさりだったので、相手の邪心など気付くことなく、本から目をあげないままサラリと「そういうこと。頼むわ。」と流し。
悪意ある読み方に呆れたように振り返ると息を吐いて吐き捨て、手にしている産まれる前に性別が決まるメカニズムのなんたら、という本をパタンと閉じて本棚に戻し。「よっこら。」とあまりにも残念な声を発しながら立ち上がり。)

ですよね。んー、調べものなら図書室の方がいいんじゃないですか?
( てっきり女性の体を理解するところから始めるのかと思いきや、元に戻る手がかりを探していると聞けば当然ではあるが図書室の方がそういった調べものに向いているのではないかと指摘を。残念な掛け声に対しては「そんなおっさん臭い女子高生ヤダー。」とふざけた口調で抗議し。 )

だよなー。
図書室でも、朝起きたら女になってて
皆俺は最初から女だったっていう時の対処法なんて見つからない気がするけどな。あったとしてもそれなんて魔導書?って感じだな。
(ふざけた相手の態度に呆れたように笑みを浮かべて「レディに手も貸さねえくせに何言ってんだよ。」としゃがんで固まった関節を回しながら口にし。
相手の至極真っ当な指摘を自身もそう思っていたためあっさり肯定し、元の椅子の方に戻りながら口にすればさらに怪しい、それこそ魔法かなんかとしか思えない自分の置かれた状況に溜息をつき。)

まあ漫画とかドラマでもない限りこんな状況になりませんからねー。
( ついには自分のことをレディだと言い出した相手を見ては「都合の良い時だけ女の特権を利用しないでくださいよ…。言ってくれたら俺だって手ぐらい貸しますって。」と。図書室でも見つかるとは思えないという相手の意見には同意し、先程まで座っていた椅子に腰かけては「でも漫画だとこういうのって気持ちの変化とかで戻ったりしますし、いっそ深く考えずにこの状況を楽しんだらいいんじゃないですかね。折角可愛いんですし。」と極めて楽観的な発言を。 )

馬鹿、冗談だ冗談。
おえー、気持ち悪いこと言うなよ。 可愛いとか男に言われてもなんも嬉しくねえから...。
(相手の「都合のいい時〜」という割と真正面から捉えた返事に「本気にするな馬鹿」と馬鹿馬鹿 言いながら明らかに呆れた表情を浮かべてつっこみ。
楽観的な返事には概ね賛成なのか「そうだけどよ...、」と前置きしてから、言われ慣れてないせいか照れるのではなく、本気で気持ち悪そうに最後の言葉には反論すると、わざとらしく椅子ごと引いて見せて。)

ちょ、その反応はひどくないですか!? そこは素直に喜んどきましょうよ。
( つい思ったことが口から出てしまったが冗談だということは理解しており、本日何度目かわからない馬鹿呼ばわりに対して「わかってますって。馬鹿って連呼しないでくださいよー。」と口を尖らせながら抗議し。相手の容姿を褒めたつもりが体全体を使って気持ち悪がられれば傷ついたとでも言いたげに上記。どうにかこの異常な事態を明るい方向で捉えてもらおうとふと思いついたように人差し指立てながら笑顔浮かべて「ほら、どうせなるなら可愛い方がいいじゃないですか。」と付け足し。 )

そうか? それじゃあ慰めとして受け取っといてやるよ。
(口を尖らせる相手に、なんとなしに腕と足を組みながら「馬鹿に馬鹿って言って何が悪い。」と口に出す内容はひどいものの、今にも笑いそうな高い声を震わせて返答し。
楽観的、ということに関しては自分も言えた義理ではないのだが、とにかく楽観的な後輩に、呆れたという風に笑顔を見せて。
まだ褒め言葉と受け取るほど慣れてはいないが、粗雑な口調ではにかんで相手の言葉を受け止め。)