…。 (梅雨明けの乾いた夜風が頬を通る。ベランダで1人、愛用の煙草を口に咥え慣れた手つきで火を灯そうか。吸って、吐いての繰り返しの中、ふかりと浮かぶ紫煙は揺れながら夜の闇に消えてく。さほど時間を費やす迄もなくあっという間に残りは数センチ。味濃く、口の中に広がる独特の味とは何年の付き合いになるだろうか。灰皿に押し付け処分した後は、箪笥から上下スウェットと下着を手に取り脱衣場へと向かって。)30分後、また戻る。